Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【木曜組曲】 恩田陸

 30, 2011

◆◇◆女5人の舞台劇◆◇◆

恩田陸(シリーズ外)
長編
徳間書店 1999.11
  徳間文庫 2002.9


■あらすじ

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。はたして時子は、自殺か、他殺か──? 気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。

(徳間文庫より)

■感想
 テーマ読み特集【音楽とミステリ】第2弾は、木曜組曲です。
 タイトルが素敵だったので、前々から今回のテーマ読みの候補に入れていました。
 内容は音楽とは全く関係なかったのですけど(^^;)

 これは登場人物が5人の女のみ(故人を含めると6人ですが)で、
 物語はうぐいす館という限られた空間で進んでいきます。
 舞台劇のスタイルだなと思ったら、映画化されていたのですね。納得。
 5人の女はいずれも時子と親類関係にあるのですが、各々が母親が違ったりしてちょっと複雑な関係なんですね。
 そして皆、時子の影響を強く受けたのか、いずれも文筆業だったり、出版関係の仕事に携わっています。
 5人もの女が集まり、しかも同業者となると、嫉妬やらがドロドロと渦巻いて・・・と思いきや、
 意外にも和やかな雰囲気。
 特にえい子の作る料理が美味しそうなので、私もうぐいす館に泊まりたいな~と思いました(^^)

 耽美派の巨匠・時子は4年前、服毒死を遂げた。
 金庫に同じ毒物が入っており、遺書もあったことから自殺として処理されていた。
 しかし、謎の人物から花束が届き、告発文とも取れるメッセージカードが添えられていたことから、
 女たちは時子の死は本当に自殺だったのか疑問に思い始める。そして死の真相究明をすることに・・・。

 始めのうちは、お酒も入った宴の中での会話のためか、もたつき感があったのですが、
 時子が抱えていた秘密、家のどこかに隠された時子が後継者に宛てた手紙、謎の人物からの電話と
 次々と繰り出される謎に次第に引き込まれていきました。
 恩田作品は、真相の部分でファンタジーを絡めて煙に巻いてしまうようなところがあって、
 ちょっと苦手だったのですが、でもこの作品は大丈夫。きっちり決着をつけています。
 トリックの部分で偶然に頼っているきらいはあるものの、
 始めに見えていたのと全く違う絵が見えてきて、なるほど~と感心しきり。
 探偵役を務めた絵里子がついに真相を突き詰め、女たちはそれぞれの思いを胸に帰路につくのですが、
 まだ微妙にページ数が残っている・・・これはあともう一ひねりあるのでは?と思ったら、やっぱりありましたね~。
 一ひねりどころか三ひねりぐらい?(笑)最後の最後まで気が抜けませんよ~
 女たちは皆、鋭い観察眼を持った探偵であり、したたかな女優でもあったのですね。
 やっぱり亀の甲より年の功ですねぇ。恐れ入りました。
 うん、これは面白かったです♪ お気に入りの一冊になりそう(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度

■特におすすめ!

  • 舞台劇が好きな方
  • 心理劇が好きな方
  • 女性の方

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Tag:恩田陸 木曜組曲

COMMENT 2

Mon
2011.10.31
18:26

mokko

URL

(・-・*)(。。*)ウンウン

mokkoもこの作品好きですо(ж>▽<)y ☆
女たちの攻防ってスゴイですよねぇ~
もうワックワクのドッキドキ
そして映画化もされているので、ケーブルテレビで見たんだけど
キャストもmokko的にはバッチリはまってました。
そしてストーリーのラストが違うんですよぉ~
是非DVDでも楽しんでみてください(^O^)

あの料理も本当に美味しそうだよねぇ~
で・・・ワイン飲みたくなりますよねぇ~

Edit | Reply | 
Mon
2011.10.31
21:58

翠香

URL

mokkoさんへ

本のカバーに映画のワンシーンが写真入りで載っていたので、
始めから絵里子は鈴木京香さんをイメージして読んでいました。
女同士の攻防って、もっとドロドロしたものかと思ったら、
意外に和やかでしたよね。
ワインはいいけど、ミートソースが食べられなくなった(^^;)

映画はラストが違うのですか?う~ん、気になる!
DVDは早速探したのですが、なかったのですよね・・・v-409
そのうちBSとかでやらないかな~?
チェックしておこう。

Edit | Reply | 

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