Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【悪意】 東野圭吾

 15, 2007

◆◇◆犯人が決して語らない動機とは?◆◇◆

加賀恭一郎シリーズ4
長編
双葉社 1996.9
  講談社ノベルス 2000.1
  講談社文庫 2001.1

悪意
悪意 東野 圭吾

おすすめ平均
stars悪意のわりにさっぱりした読後感
starsまぁまぁ
starsまさしく傑作!!
starsこの動機・・・・・・「あり」でしょう!
stars手法は面白いけれど、人物描写に不満あり。

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■あらすじ
  気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。 (講談社文庫より)

■感想
  東野氏はまたもや新しい試みをしてきましたね。加賀恭一郎シリーズ・前作【どちらかが彼女を殺した】では、犯人を明かさないという手法を取っていましたが、本作では、被害者の友人・野々口の手記と加賀恭一郎の記録・独白が交互に書かれるという手法をとっています。大抵は物語の視点は1つに固定されていますが、それぞれの視点で事件を述懐している点が面白い。
  また、普通ミステリーでは犯人探しが究極の命題ですが、本作では、犯人は早々に分かってしまいます。(実は本編を読まなくても分かるのですが・・・)この作品の命題は犯人探しではなく、動機探しになります。頑として犯行動機を語ろうとしない犯人。加賀恭一郎は、犯人の部屋や被害者の荷物などから入手した証拠物を照らし合わせて、「犯行動機」を導き出します。そして、犯人の告白文により一件落着━━。・・・のはずが、依然として調査を続ける加賀。・・・確かに腑に落ちない点はいくつかあります。加賀が本文中で列挙した他にもおかしな点が。そして、ついに加賀恭一郎は真実を突き止めます。どんでん返しに次ぐどんでん返しが見事に決まり、最後まで飽きさせません。

  いままでの加賀恭一郎シリーズでは述べられていなかった、加賀が中学教師から刑事に転身したいきさつが、本作で明らかになります。
 
きっと正義感が強くて、生徒とも正面から向き合っていた先生だったのではないかと想像していましたが、現在社会的に問題になっている、いじめや教師の資質などを考えると、加賀が心の傷を抱えるほどの難しい問題なのでしょうね。

 小・中学生という、多感な時期に忌まわしい体験をすると、人格がゆがんでしまうのか・・・そんなゆがんだ心に芽生えた「悪意」は小説だけの話にとどまらず、現実社会にも起こっています。ぜひ、正しい目を持って読んでいただきたいと思います。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267267267

◆冷や汗度

404404404

◆満足度

★★★★★

■特におすすめ! 

  • 本格推理をお好みの方
  • いじめ問題などの社会的問題について考える方
  • 小・中学校の先生
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Tag:東野圭吾 加賀恭一郎

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