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【源氏物語 千年の謎】 高山由紀子

 16, 2012

◆◇◆君の声を聞かせて◆◇◆

源氏物語 千年の謎シリーズ1
長編
角川書店『源氏物語 悲しみの皇子』 2010.9
  角川文庫 2011.6
338映画化作品 (2011.12.10公開 主演:生田斗真)


■あらすじ

天皇の皇子として生まれながら臣下に落とされた光源氏。だが、その類い稀な美貌の虜になった宮廷の美女たちは、源氏を惑わせてゆく。寵妃・藤壷への禁断の恋。六条御息所との燃え上がる愛。正妻・葵の上との冷えた関係。愛と嫉妬と憎悪の地獄をさまよう源氏は、ついに幽鬼のごとく作者・紫式部の前に立ち現れる。陰陽師・安倍晴明が怨霊と対峙するが・・・・・・。読みはじめたら止まらない、全く新しい「源氏物語」の誕生!!
(角川文庫より)

■感想
タイトルと生田斗真さんの凛々しい直衣姿の表紙に惹かれて購入した本。
でも商品画像がなかったので、代わりに続編の画像を載せました。
たしかジャニーズって、オンライン画像NGだったような・・・そのせいかな?
せっかくの光源氏に扮した姿をお見せできなくて残念。書店で見てね♪

源氏物語については、多少の予備知識はあったものの、特に後半部分に不安があったので、
先に【まろ、ん?-大掴源氏物語】で、ざっくり予習をしてから本作に臨んだのですが──。

・・・なんですか、これ?

紫式部を主人公とした物語と、式部が書いている源氏物語(いわゆる作中作ですね)が交互に描かれているのですが、源氏物語の中に安倍晴明が出てくるわ、紫式部の前に、光源氏が現れるわ、史実と虚構がぐちゃぐちゃです(^^;)
そればかりか、源氏物語のストーリーも変えられてしまっています。
夕顔が六条御息所の生霊に憑りつかれて死んでしまうのは、有名な話ですが、
その夕顔が実は●●だった(ネタバレになってしまうので、伏字にします)なんて・・・。
それでは夕顔の娘・玉鬘はどうなっちゃうの?

本の帯には、

『源氏物語』誕生の秘密が解き明かされる

と書いてあるのですが、それならば源氏物語の本編に手を加えるべきではないと思います。
別に二次創作(パスティーシュ?オマージュ?パロディ?言葉がややこしいですが^^;)が悪い訳ではない。
むしろやるなら徹底して違うストーリーにしてしまうほうがいい。
本作は中途半端に原作に沿っているので、「あれ?こんな話だったかな?」と混乱してしまうのです。
これ、源氏物語をよく知らない人が読んだら、間違ってストーリーを覚えてしまいそうで心配です。
せめて巻末に「このお話はフィクションです」ぐらい入れてほしかった。
源氏物語の中に安倍晴明は出てきませんよ~。ちゃんとした原作本を読みましょう!(自分もか^^;)

サブタイトルに「千年の謎」とあるので、欠落したと言われている「輝日宮(かがやくひのみや)」の帖の話や
著者複数説について触れられているのかと期待したのですが、全くなくてがっかり。
続編には触れられているのかな?・・・あまり期待できませんね(^^;)
「輝日宮」の帖の欠落については、
森谷明子さんの【千年の黙(しじま)-異本源氏物語】の方が、ミステリ仕立てになっているものの、
興味深い仮説なのでおススメです(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★

■特におすすめ!

 本作はあまりおススメ出来ないので、下記の作品をおススメします。

▲どうせ読むならこっちの方が面白いと言っていたレビュアーさんがいました。
  芦屋道満と光源氏の対決(?)モノのようです。私もチェックしておこう。

【千年の黙(しじま)-異本源氏物語】 ←レビューはこちら
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Tag:源氏物語 高山由紀子

COMMENT 2

Tue
2012.01.17
22:01

mokko

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そうかぁ~

これを読むための「まろ、ん?」だったのですねぇ~(^◇^;)
これ映画の予告を見てたんだけど、どうやら内容が
違うって事に気づいてたんですよぉ~
安倍晴明が出るって時点で、アウトですよね
確かに存在が妖しくはなるんだけど、やっぱり
大物だからたと安易に一緒にするのはダメですよねぇ~
翁はブロ友さんからオススメされているので
購入予定になってます(o^o^o)
だって獏ちゃん大好きなんですもの♪
続きを早く書いて欲しい作品待ちなんですけどね(^◇^;)

Edit | Reply | 
Wed
2012.01.18
23:25

翠香

URL

mokkoさんへ

「まろ、ん?」は、音楽のテーマ本をブックオフで探していた時に(なぜか)見つけて、
お正月のお楽しみ本に取っておいたのです。
テーマ読みが年またぎになってしまったため、たまたまタイミングが合ってしまった(^^;)
本作は夏のフェア本で買ったので、まだ映画の予告はやってなかったのですよね・・・。
安部晴明は物の怪退治に一役買っているのだけど、
陰陽師=安部晴明というのは、あまりにも安易すぎる・・・。

「翁」は、本作を読む前から気になっていたのですが、おススメしている方が多いですね。
期待が持てそう♪
夢枕獏さんの作品って読んだことがないのだけど、「翁」から読んでも大丈夫かな?

Edit | Reply | 

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