Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【赤緑黒白-Red Green Black and White】 森博嗣

 20, 2012

◆◇◆狂った秩序◆◇◆

瀬在丸紅子Vシリーズ)10
長編
講談社ノベルス 2002.9
  講談社文庫 2005.11


■あらすじ

やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草(ほろくさ)に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。
(講談社文庫より)

■ヒロイン
 瀬在丸紅子(29歳・自称科学者)

■感想
ついにVシリーズも最終作。
色を四色並べただけのタイトルですが、なかなか意味深なタイトルですね。
森ミステリには色彩を強く感じます。主要キャラの二人の女性、紅子、紫子にも色が使われていますね。
思い起こせば、S&Mシリーズの第1作【すべてがFになる】では、
章のタイトルの頭に全て色の名前がついていますし、舞台となる研究所のドアにも色分けがされています。
そして後続の四季シリーズでは、サブタイトルにGreen,Red,White,Blackと、
まさに本作と同じ赤緑黒白(順序は違いますが)が使われているのです。

森作品はシリーズの枠を超えて、全体として壮大な物語が構築されています。
作品一つ一つは、パズルの1ピースに過ぎないのです。
これまでS&Mシリーズ、Vシリーズ合わせて20作読みましたが、まだまだ全体像は見えないですね。
でもS&Mシリーズとの繋がりは見えてきました。最終作でようやく重要なカードがオープンされましたね。
ただほのめかす程度なので、おそらく気付かずにスルーしている人もいるかも。
四季シリーズで明らかにされるそうですが、ここで気付かないのは損しているかもしれないですね。
あ、でも驚きは後に取っておく?
ではヒントだけ。林さんに関することです。
そうそう第1作【黒猫の三角】で紅子さんがおかしなことを言ってましたよね。
それがずっと気になっていたので、ようやく胸のつかえが取れてすっきりしました(^^)

では、本作の内容に触れていきましょう。
事件は実にセンセーショナルなものでした。
始めに赤に塗装された死体が発見される。被害者の名前は赤井。
次に緑に塗装された死体。被害者の名は美登里。
このように被害者の名前の一部に色の名前が含まれており、その色の通りに塗装されるという手口です。
この伝でいくと、しこちゃんは紫に塗装されてしまうので、怯えていました。
さしずめ翠香は青緑かしらん?ブルブル

この事件の法則性、【黒猫の三角】を想起しますよね。
【黒猫の三角】ではぞろ目の日にぞろ目の年齢の人が殺されていました。
犯人にとっては一種のゲームみたいなもので、殺すことに動機なんてないのです。
そういう意味で、この作品で推理の醍醐味は味わえません。
でも森センセイお得意の言葉遊びが隠されていますので、そこから推理してみるのも一興。(難しいけど^^;)

クライマックスシーンは、刑事ドラマのようでした。いやあドキドキしましたね~。七夏がかっこよかった!
ともあれ、これでれんちゃん、しこちゃんとはお別れなんですね
ちょっと寂しいなあ。彼らのウイットに富んだおしゃべりが大好きでした。もしかしたらまたどこかで会えるのかな?

さて次はいよいよ四季シリーズ。天才・真賀田四季のストーリーです。今からちょっとドキドキします。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • S&Mシリーズ全作、Vシリーズの9作目まで読んだ方
  • 理系の方
  • アクションものが好きな方
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Tag:森博嗣 瀬在丸紅子 Vシリーズ

COMMENT 2

Thu
2012.03.22
22:09

mokko

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(  ° ▽ ° ;) エッ

実は黒猫の三角しか読んでなかったりします。
まさか全部繋がっているとは(゚O゚;
Vシリーズを先に読んでてよかったのよね?
その後にS&Mシリーズに進めばいいのよね?
積んでるんですよ(^◇^;)
紅子さん好きなのに、気になる事を言っていた?
何だろう?
既に記憶があやふやに・・・
困ったわぁ~
そうなると、今度は森博嗣月間をやりたくなる
あぁ~困ったわぁ~( ̄▽ ̄;)ゞ

Edit | Reply | 
Thu
2012.03.22
23:29

翠香

URL

mokkoさんへ

そうなんですよ。繋がっているのです。
私は刊行順にS&Mシリーズから読んだのですが、
Vシリーズの方が読みやすいし、仕掛けに早く気付くかもしれない。
S&Mは重量級なんですよね(^^;)
忘れてしまっているなら、もう一度『黒猫の三角』をおさらいした方がいいかも。
紅子さんの息子「へっ君」や林さんは要チェックです。
森博嗣月間やってほしいなぁ。
私は短編集の後、四季シリーズに突入します!

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