Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【赤い夢の迷宮】 勇嶺薫

 22, 2012

◆◇◆真夏の夜の悪夢◆◇◆

勇嶺薫(シリーズ外)
長編
講談社ノベルス 2007.5
  講談社文庫 2010.5


■あらすじ

二十五年前、ぼくらは小学生だった。殺人鬼が出没する噂もあった街で、ぼくら七人は「やっておもしろいこと」を見せてくれる不思議な男OGの館に通った。地下室であれを見せられるまでは。OGからの招待状を受け取り、再会したぼくらは大人になっていた。七人を待ち受ける本物の惨劇。悪夢は始まっている。
(講談社文庫より)

■感想
テーマ読み【迷宮】、第7弾は【赤い夢の迷宮】です。

はやみねかおるさんといえば、ジュヴナイルミステリ作家として有名な方ですが、
本作は勇嶺薫名義で初めて大人向けに書かれたミステリだそうです。
はやみねかおる作品は、過去に【僕と先輩のマジカル・ライフ】を読んだことがあるのですが、
こちらは主人公が大学生だったので、あまりジュヴナイルという感じでもなかったですね。
いい歳をしてラノベでさえちょっと躊躇してしまうのに、ジュヴナイルはさすがに厳しいものがあります(^^;)

ぼくとゴッチ、ウガッコ、ユーレイ、魔女、Cちゃん、ココアの7人は謎の男OGの家によく出入りしていた。
25年経ってOGから同窓会の招待状が届く。会場はOGの別荘、通称"お化け屋敷"だった。
OGは所用の為、中座するが、その後ぼくたちに恐るべきことが待ち受けていた!

隔絶された館、台風の為、電話線が切断(現代の社会事情に合わせて、携帯電話は圏外)と、
クローズド・サークルとしてのお膳立てはバッチリですね。
その中で起こる惨劇・・・まさしく『そして誰もいなくなった』を地で行くストーリーです。
クリスティよりも綾辻氏の十角館の方がイメージ的に近いかな。館にも仕掛けがあります。

普通、こういう場合、殺人鬼が一人紛れ込んでいるものですが、
この"お化け屋敷"ではなんと殺人ゲームが繰り広げられていたのです。
多く殺した方が勝ち・・・恐ろしい
だけど、ゲームにするにはちと人数が少な過ぎのような・・・あまりにもあっけない幕切れでした。

しかし、従来のはやみねファンには刺激が強すぎる作品ですね。漢字名に変えておいて正解だったかも。
動物虐待などおぞましい描写が多々あるので、よい子は読まないように!って感じです(^^;)

館に仕掛けがあることは、先ほど述べましたが、この仕掛けはなかなか凄い。
さすがに金持ちはやることが違う。でもお金をそんなことに使って・・・というのは、貧乏性でしょうかね(笑)
ただ、主人公が持っていた最後の切り札には、途中で気付いてしまったので、
ある程度は予想がついてしまったのが、残念。

登場人物はそれぞれ訳ありなのですが、どうもいまひとつ生かしきれていない気がします。
魔女の能力もそうだし、ユーレイの行動もよく分からない。
探偵役の男は一癖も二癖もありそうだったのに・・・。ココアもあれでいいのかなぁ。
特に分からなかったのが、「ぼく」でしたね。
「ぼく」の名前は最後まで明かされないのですが、それ故に何か仕掛けがあるのでは・・・と思わせますよね。
ENDINGで「えっ!そうだったの?」と素直に驚かしてくれればよかったのですが、
何だか意味不明でして(^^;)
一応、自分なりの解釈はしてみたのですが、合っているのかどうか・・・。
う~ん、どうもすっきりしませんね

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★

■特におすすめ!

  • クローズドサークルものが好きな方
  • 従来のはやみねファンでない大人の方

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Tag:勇嶺薫 クローズド・サークル

COMMENT 2

Thu
2012.08.02
15:23

mokko

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かぶりましたぁ~

引越しで大幅に遅れをとってしまいました<(_ _)>
今、まさに読んでいる最中なんですよぉ~
そろそろラストにさしかかるところで、ビックリしている最中です。
急いで読んでレビューアップしますぅ~

Edit | Reply | 
Thu
2012.08.02
23:41

翠香

URL

mokkoさんへ

引っ越しお疲れ様でした。
ちょうど同じ頃、我が家ではエアコンの買い替えでバタバタしていて、
そうこうしているうちにオリンピックが始まり、すっかり観戦モードに(^^;)
ああ~読書が進まなくなる・・・。

この作品、ラストがどうもはっきりしないのですが・・・。
mokkoさんのレビュー、楽しみにしていますね。

Edit | Reply | 

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