【平城山(ならやま)を越えた女】 内田康夫

◆◇◆行方不明の『香薬師仏』は今いずこ?◆◇◆

浅見光彦シリーズ40
長編
講談社 1990.10
 
講談社ノベルス 1992.10
  講談社文庫 1994.1
  徳間文庫 2001.3

平城山(ならやま)を越えた女
平城山(ならやま)を越えた女 内田 康夫

おすすめ平均
stars浅見光彦・奈良編

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■あらすじ

 突然の人事異動で気分一新の一人旅に出た編集者・阿部美果は、京都・大覚寺で行方不明になった娘を探す男に出会う。数日後、加茂町のホトケ谷でその娘らしい若い女が変死体となって発見されたのを知り、 行き合わせたフリーライター・浅見光彦とともに事件を追うことに。やがて半世紀前に行方不明になった新薬師寺の香薬師像との意外な関係が浮かび上がる。神秘に魅せられた者が犯した恐るべき罪とは……!?
(徳間文庫より)

■テーマ
  香薬師仏

■舞台
  京都府京都市
       相楽郡木津町
  奈良県奈良市

■ヒロイン
  阿部美果(25歳・出版社勤務)

■感想
  今回の舞台は、奈良・京都。【御堂筋殺人事件】のところで、三作続けて関西が舞台になっていると述べましたが、さらに二作置いて再び関西。しかし、奈良・京都は関西というより、古都のイメージがあり、歴史の重みを感じさせる場所ですね。本作でも古都の情緒がたっぷり味わえると思います。ただ、時代背景として、古典文学とのからみを期待したのですが、あまりなくて、ちょっと残念・・・。

  今回のテーマは、『香薬師仏』。といっても、それって何?って思う方も多いでしょうね。私もそうでした(笑) 香薬師仏とは、新薬師寺に納められていた仏像なのですが、昭和18年に盗難にあったきり行方不明なのだそうです。この作品が書かれたのは今(2007年)から17年前(!)なので、現在はどうなんでしょう。発見されたというニュースもなかったと思うので、おそらくいまだ行方不明のままなのでしょう。

  浅見とヒロインの阿部美果は、京都で、行方不明の娘を探している父親に出会い、娘探しに協力します。数日後、その娘とおぼしき女性が変死体で発見され、美果がその父親に連絡してみると、どうも様子がおかしい。自分は京都など行ってもいないし、娘も健在だという。どうやら浅見と美果が会った『父親』はニセモノだったらしい。そして、警察が被害者の身元を調べるうちに、不審な男女(浅見と美果)が浮かび上がり、二人は重要参考人として、追われることに・・・。善意で娘探しに協力したのに、警察には追われるわ、本物の父親には、イタズラ扱いされるわで、まったく割に合わないですよねぇ。390

  それはさておき、本作は、本物と偽者が入り組んでいて、かなり複雑。娘は健在といいながら、いつも不在なのは、どうも怪しいなと思いながら読んでいると、警察は娘と父親の写真を入手、その『娘』は、被害者とは全くの別人・・・とまあこっちの推理を見透かしたように裏をかかれるので、最後まで展開が読めませんでした。

  ヒロインの阿部美果は神社・仏閣や、仏像を観るのが趣味なのですが、若い女性にしては珍しいな、と思ったら、なんと実在のモデルがいるそうです。しかも、名前も、編集者というところまでも一緒。でも、ヒロインの扱いで、浅見光彦と『共演』できるなんて、うらやましい限りです。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 奈良・京都が好きな方
  • 神社・仏閣・仏像を観るのが好きな方
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Category: 浅見光彦
Published on: Fri,  20 2007 23:25
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浅見光彦 内田康夫

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