Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【アクロイド殺し】 アガサ・クリスティー

 22, 2012

◆◇◆このトリック、許されるのか?◆◇◆

エルキュール・ポアロシリーズ3
長編
ハヤカワ文庫・クリスティー文庫 2003.12


■あらすじ

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を・・・・・・驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。

(ハヤカワ文庫より)

■感想
ポアロシリーズ第3作。本作は【ミステリが読みたい!2010年度版】が選ぶ
海外オールタイム・ベスト・ランキングforビギナーズの第7位に選ばれた作品です。
(ちなみに第1位は【そして誰もいなくなった】
それだけ超有名作品なのですが、この作品が有名なのは、
刊行当初から物議を醸した問題作だからでもあるようです。
物議の内容は、ネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが、トリックがアンフェアだということだそうです。

前々から非常に気になっていた本作、読む前にネタバレを目にしないよう、気を付けていたのですが、
以前に観たクリスティが失踪した真相を描いた映画(DVD)の中で、
あろうことか本作のネタバレが語られているではないですか!大ショック!!
せめて観る前に注意書きを入れて欲しかった・・・。その映画自体もつまらなかったし(^^;)

ネタバレされてしまったので、趣旨を変更し、犯人の行動に注目しながら読んだのですが、
いや~伏線があるわあるわ。
もし犯人が分かっていなかったとしても、怪しいと感じる記述がたくさんありました。
これだけあからさまなのに、アンフェアだと物議を醸すということは、
やはり「探偵小説のお約束」という先入観があるからなのでしょうね。
読者はある特定の人物を自動的に犯人候補から外してしまう場合があります
一番分かりやすい例が探偵役ですね。探偵役が犯人であるはずがないという思い込みです。
あ、あくまで例ですので、もちろんポアロは犯人ではありません(笑)
クリスティは、そういった読者心理を上手く利用したのですね。

前作でハッピーエンドとなったヘイスティングズは、アルゼンチンに移住してしまい、
ポアロとのコンビも解消されてしまいました。ポアロもちょっと寂しそうでしたね。
前回あれだけ暴走してポアロを裏切ったのですけど(^^;)出来の悪い子ほどかわいいってことかな?(笑)
でも次回からはちゃっかりコンビ復活するようですね。

ヘイスティングズのピンチヒッターを務めるのが、医師のジェームズなのですが、
ジェームズの姉のキャロラインが詮索好きな女性でして(^^;)
しかも知りえた情報を瞬く間に広めてしまう才能の持ち主。
あ~こういう女性、苦手なんですよね。あまりお近付きになりたくない

ポアロが犯人に対して最後にした提案は慈悲なのか、一種の脅迫なのか。
むしろこちらのほうが賛否両論になりそうな気がします。
私はポアロの罪に対する厳しさを見た思いでした。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • 海外ミステリが好きな方
  • 本格推理が好きな方
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Tag:アガサ・クリスティ エルキュール・ポアロ

COMMENT 2

Mon
2012.08.27
20:59

mokko

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ポアロ~♪

ドラマで見たような気がするのですが
気のせいかなぁ~
そんな物議を醸した作品があったとわ知りませんでした
できるならmokkoもシリーズで読みたいのですが
なんせ読むのが遅い上に、読みたい本がわんさかあって
こればかりは全作品のドラマ化を願うしかありません
そして、通常のチャンネルで放送して欲しいなぁ~(^◇^;)

Edit | Reply | 
Mon
2012.08.27
23:02

翠香

URL

mokkoさんへ

う~ん、これは映像化するのが難しいと思うのですが・・・。
やろうと思えばできるだろうけど、原作とは違う見せ方になってしまうはず。
もしネタを全くご存じないのでしたら、これほどラッキーなことはありません。
ぜひ小説で読んでいただきたい作品です。

Edit | Reply | 

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