【絃の聖域】 栗本薫

◆◇◆女系家族の愛憎連鎖!◆◇◆

伊集院大介シリーズ1
長編
講談社ノベルス 1980.8
講談社文庫 1982.12
  角川文庫 1997.4
20第2回吉川英治文学新人賞受賞作

絃の聖域〈上〉
絃の聖域〈上〉 栗本 薫

おすすめ平均
stars名探偵伊集院大介の登場
stars恋愛小説として読むべし

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絃の聖域〈下〉
絃の聖域〈下〉 栗本 薫

おすすめ平均
starsここにも名探偵が登場

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■あらすじ

人間国宝、長唄の安東流家元の邸内で女弟子が殺された。左手には三味線の撥(ばち)が握られていた━━。
犯人は内部の者としか考えられなかった。二代にわたって妾を邸内に住まわせているこの家では、夫婦・親子の間で嫉妬や憎悪が渦巻き、誰かが誰かを殺す動機には事欠かないほどだった。しかしなぜ女弟子が? 警察が謎の糸口もつかめないまま、やがて第二の殺人が・・・・・・。
名探偵・伊集院大介が初登場する、本格推理の名作!
(角川文庫上巻より)

■テーマ
 長唄
 三味線

■感想
  名探偵・伊集院大介が初登場する作品です。伊集院大介ってどんな人?━━以下に本文を引用します。

おかしな青年である。━━ひょろひょろと背がたかく、驚くほどほっそりとしている。きわめて華奢なからだつきで、ちょっと猫背で、胸がくぼみ、長い細い脚はどういうわけか、なんとなくガニ股気味に曲がってみえた。

 そして、百戦錬磨の山科警部補をして笑顔にしてしまう、和み系見た目はさだまさしに似ているらしい。
 発言も謙虚で、「真相がわかった」と言い切らずに、「ような気がする」が後ろにつくのが大介流。
 なんだか頼りないかんじの名探偵ですね(^^;)しかし、彼はいわゆる『安楽椅子探偵』ではなく、あちこち首をつっこんでは、ちょこちょこと自前で調査をするタイプ。そして、真犯人には厳しく接する一面も。

  長唄の安東流家元の身辺に起こった連続殺人。第一・第二の殺人はいわば『端役』が被害者となり、犯人も、殺害動機もさっぱり見えてきません。しかし、家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の最中、大いなる悲劇が・・・。

  ところで、このお話、のっけからボーイズラブ238の世界だったので、面くらいました。
まあ、祖母は番頭と駆け落ち、祖父はお妾さんと同居、父親は妻と妾を同じ敷地内に住まわせる・・・といった家庭に育ったのでは、無理もないかな。

  この作品、書かれたのが1980年であり、題材も長唄・三味線ということもあり、ちょっと時代掛かってますね。普段外来語で使っている言葉も日本語だったり。たとえば
キス→接吻
ポット→魔法瓶
トイレ303→かわや・はばかり(いつの時代なんじゃ!) などなど(笑)

  読み進めるうちに、犯人が予想できて、やっぱり・・・と思っていたら、最後に大どんでん返しが待ってました。ちょっと背筋が寒くなるような真相でしたね。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 和楽に興味がある方
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Category: 伊集院大介
Published on: Mon,  30 2007 18:33
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栗本薫 伊集院大介

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