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東野圭吾ミステリーズ「小さな故意の物語」

 01, 2012

木曜劇場 東野圭吾ミステリー。第8話は三浦春馬さん主演で『小さな故意の物語』です。

■放送日時
2012年8月30日(木) フジテレビ系列 22:00~22:54

■番組名
木曜劇場 東野圭吾ミステリーズ「小さな故意の物語」

■原作
東野圭吾 小さな故意の物語『犯人のいない殺人の夜』(光文社文庫)

■CAST
  中岡良     ・・・三浦春馬
  佐伯洋子    ・・・波留
  行原達也    ・・・大野拓朗
  笠井美代子  ・・・三吉彩花
                 ほか

■ナビゲーションパート
  倉敷編集長  ・・・中井貴一
                 ほか

■あらすじ

高校三年生の中岡良(三浦春馬)、佐伯洋子(波瑠)、行原達也(大野拓朗)は、小学校からずっと同じ学校に通う幼なじみで仲の良い3人組。だが、思春期に入ると関係は微妙に変化。洋子と達也が交際を始めたことで、良は悩んでいた。良も密かに洋子に想いを寄せていたからだ。表面的な関係は変わらないが、良は早く高校を卒業して想いを断ち切りかった。そんなある日。衝撃的な事件が起きる。達也が校舎の屋上から転落死したのだ。目撃した生徒によると、達也はひとりで屋上の縁を歩いていて、急にバランスを崩して落下したらしい。捜査にあたった刑事たちは自殺も視野に入れている。だが、良には事故も自殺も考えられない。なぜ、達也は死んだのか? その原因が知りたかった。次の日、達也のロッカーが何者かに壊されていた。散乱した達也の私物を片付ける洋子のもとに良が駆けつける。昨日は冷静に対処していた洋子も、さすがに動揺は隠せない。そんな2人を伺う、人影が…。 良は達也が立っていた屋上に行く。すると後を追うように女子生徒がやって来て、良に気づかれると慌てて去った。追いかけた良は、担任の井本五郎(近藤公園)に遮られてしまう。事件以来、立ち入り禁止となった屋上の扉の鍵を持ち出したことを咎められたのだ。だが、良は井本から、逃げた女子生徒の名を聞く事が出来た。笠井美代子(三吉彩花)。良は達也の葬儀で気を失った女子生徒を思い出す。
(番組HPあらすじより)

■感想
まずはナビゲーションパート。
自殺説を覆す救世主・・・娘さんでしたか~。
倉敷の方は、目の中に入れても痛くないという溺愛ぶりでしたが、
一方、娘の方は「私は父が嫌いでした。生理的に無理だったんです」・・・あちゃ~(^^;)
どうやら娘は、自分が拒絶したために父が自殺したと思っているようです。
あらら、逆に自殺説が有力になってしまいましたねぇ。
まあ娘に拒絶されたことは父親としてはショックだろうけど、それで自殺することはまずないでしょうね。
でないと世のお父さんの大多数が自殺することになる(^^;)
それにしても、倉敷、家でも職場でも嫌われ者だったみたいですね

続いてドラマ本編です。
今回の原作は『犯人のいない殺人の夜』収録の「小さな故意の物語」でした。
東野圭吾ミステリーズ』の中では唯一の青春ものでしたね。
十代の頃ならではの悩み、葛藤、そしてほんの小さな出来心・・・。
それらが相まって取り返しのつかない悲劇を生んでしまった。そんなお話でした。

ドラマは大筋では原作通りだったのですが、部分部分に差異があり、
全体の雰囲気がどことなく原作と違う印象を受けました。

まず、達也と良の人物設定が違います。
ドラマでは達也はサッカー部のキャプテンで生徒会長。学園のヒーロー的存在でした。
良は、そんな達也に全くかなわなかった。
原作では、それは中学までのこと。
達也は高校ではサッカー部には入らず、成績も悪くはないのだけど、
良の頑張りが目覚ましく、成績は達也を抜いて学年10位にまでなっています。
ドラマ的には、学園のヒーローが何故転落死?というインパクトを重視したのでしょうね。

それから洋子の心の動き。
洋子が良に惹かれつつあったことは、原作同様なのですが、
ドラマでは何故良に惹かれていったのかが説明不足ですね。
原作では、自分の限界を見極めてしまった達也に対し、良は上を目指そうとがむしゃらに頑張っている。
洋子はそんな達也を歯痒く思い、一方で良がまぶしく見えたことでしょう。
ドラマでは達也をヒーローにしてしまったが為に、洋子の心の動きが説明つかなくなってしまったのが残念。

また達也と洋子の事情がまるで違う。
ドラマでは洋子は達也と離れるために東京の大学へ行こうとしていた。
洋子を失いたくない達也は、自分も東京の大学へ行くと言い出す。
原作では逆で、達也は獣医になるために北海道の大学へ行こうとしていた。
そして洋子にも一緒に北海道の大学へ行って欲しいと言い出す。
洋子の気持ちが達也から離れてしまっているのは、原作もドラマも同じなのですが、
原作の達也はそんな洋子の気持ちに全く気付いていないのですよ。
将来結婚するつもりだから、ずっと一緒にいたい。そんな達也の気持ちが洋子には重荷だったのです。
ドラマでは達也は洋子の心変わりに気付いていて、
洋子と別れるぐらいなら死んでやる!・・・ってなんだかな~(^^;)
達也が屋上の柵を乗り越えた合理的な説明を付けたかったのだろうと推察しますが、
人気者キャラの達也にはこの行動は似つかわしくない気がします。

それと、担任の女子生徒の盗撮行為・・・教育者にあるまじき最低の奴ですね
しかも以前に達也に見つかったのにまだ懲りていないとは・・・
原作にはこんな描写はなかったのだけど、これ必要ですか?
笠井美代子が鏡を使っていたことを示すためだけに用意したような・・・。
こんなシーンを挿入するぐらいなら、もっと主要3人の心の動きを丁寧に描いてほしかった。

というわけで、今回は原作の改悪をしてしまったという印象でした。
三浦春馬くんの演技が良かっただけに残念です。

さて、次回は『結婚報告』です。
主演は広末涼子さん。
原作は【怪しい人びと】収録作です。

■参考

▼原作本です。

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Tag:東野圭吾 ミステリー

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