Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 内田康夫 > 浅見光彦 > 【箸墓幻想】 内田康夫

【箸墓幻想】 内田康夫

 03, 2012

◆◇◆呪われた鏡◆◇◆

浅見光彦シリーズ86
長編
毎日新聞社 2001.8
カドカワ・エンタテインメント 2003.9
  角川文庫 2004.10
55TVドラマ化作品!(2007.2.2放送 主演:中村俊介
             2012.9.3放送 主演:沢村一樹)


■あらすじ

邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。その直後、彼の発掘していた古墳から邪馬台国の手がかりと思われる銅鏡が発見され、考古学界は騒然となる。
浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かった。老考古学者が遺した一通の古い手紙と色褪せた写真──住職の娘・有里とともに事件を追う浅見は、いつしか時を超えた女達の妄執に搦め捕られてゆく。古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリー。

(角川文庫より)

■テーマ
 遺跡発掘調査
 邪馬台国論争

■舞台
 奈良県桜井市
      橿原市
      北葛城郡当麻町
 長野県上田市
      飯田市

■ヒロイン
 為保有里(20歳・大和女子大3年・当麻寺塔頭「奥の坊」の娘)
 長井明美(21歳・大和女子大4年)

■感想
沢村一樹さんの浅見光彦卒業作品が本作なので、合わせて読んでみました。
私はシリーズを刊行順に読んでいるのですが、たまたま本作が順番だったので、ラッキーでした(^^)
でも余裕持って紹介するはずが、体調不良もあってOAギリギリになってしまった・・・すみませんねぇf(^^;)

タイトルにある『箸墓』というのは、奈良県桜井市にある箸墓古墳のことで、
倭迹迹日百襲姫(ヤマトトトヒモモソヒメ)の墓だと言われています。・・・といっても誰?って感じですよね(^^;)
しかも「ト」が三つも繋がっていて読みにくい。そういえば浅見光彦も「み」が二つ繋がってますけど(笑)
女王であり、シャーマンであったことから倭迹迹日百襲姫=卑弥呼ではないかという説もあります。
しかし、箸墓は宮内庁の管轄であるため発掘調査が出来ず、
同じ纏向古墳群の1つ、ホケノ山古墳で発掘調査が行われていました。
そんな中、画文帯神獣鏡という古代中国の銅鏡で
三世紀初~半ば頃のものが発見されたというニュースが飛び込みます。
これは卑弥呼の年代と被るため、邪馬台国畿内説ががぜん有利になる世紀の大発見でした。
いや~フィクションとはいえ、古代のロマンがありますねぇ~なんて思っていたら、
なんと現実にあったことだったのです!
本作は、当初毎日新聞日曜版に連載されていたそうですが、その連載中の出来事だったそうです。
こんな偶然あるのですねぇ。内田先生、予知能力があるのかしら??
もう一つ数奇な偶然があったのですが、ちょっとネタバレを含むため、ここでは述べないでおきます。

今回のヒロインはちょっと迷いましたが、ダブルヒロインとしました。
ドラマでは為保有里がヒロインのようですし、ガイド本でも同様でしたが、
明美がヒロインかな?と思わせるスタートでした。
結婚願望はないけど、浅見だけは例外という意味深な発言もありましたし。
一方、有里ははちきれんばかりの若さで文字通り浅見に突進してきます(笑)
そんな有里を浅見もいとしいと感じていたので、かなりいい線行っていたのだけどな~(^^;)
鳶と会話できるという特技を持っていて、この神秘性は
【平家伝説殺人事件】のヒロイン・稲田佐和と通ずるところがありますね。

さて、事件の方は、ある人物の間違った思い込みで起こってしまった悲劇でした。
ほんのちょっとのボタンの掛け違いだけど、それを50年も恨み続ける執念・・・まさに「恐ろしいことだ」
鏡には人の念のようなものを映し出す力があるのでしょうか。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • 考古学に興味がある方
  • 古代史が好きな方
  • 奈良が好きな方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:浅見光彦 内田康夫

COMMENT 4

Wed
2012.09.05
07:20

mokko

URL

そうでしたか・・・

中村俊介の方で見ていたんですが、タイトルだけでは
ピンとこなくて、録画してました(^◇^;)
しかし現実にあったことだとは知りませんでしたぁ~(゚O゚;
それだけでも、録画を見る楽しみが出来ました。

体調はもうよいのですか?
この暑さですからね・・・もうすぐ残暑も抜けるらしいですよ
秋の訪れに期待しましょう
あぁ~読書の秋ですね(o^o^o)

Edit | Reply | 
Wed
2012.09.05
09:42

miroku

URL

三角縁神獣鏡のことでしょうか・・・

この作品は古代史の謎好きとして気にはなっていました。
ヒミコに関しては、私は日巫女であって個人名ではないと推測していますが・・・。
おそらくは女系のシャーマンを象徴的頂点とした社会がヤマトにあった。
邪馬台の古代中国語読みは「ヤマドゥ」ですから、邪馬台国はヤマト国という意味で、ヤマト族の国とでもいう意味でしょうね。
場所は素直に奈良と解釈していますが、ヒミコをヒムカ(日向)の王と解釈すれば宮崎でもいいですね。
記紀神話のヤマトタケルのくだりにも、畿内と九州の微妙な関係は示唆されているので、九州というのも古代史上重要な土地のようだし・・・。
って・・・脱線ばかりですが・・・。
私の興味が、また古代史に向いた時にでも一読しておきたい本ですね♪

Edit | Reply | 
Thu
2012.09.06
23:19

翠香

URL

mokkoさんへ

私は反対に中村俊介さんの方は観てないのです。
おそらく原作を読んでいないから止めたのではないかと・・・。
あ、現実にあったことって、銅鏡の発見の話ですよ。
事件性はないので、念のため(^^;)

体調は、身体はそこそこ元気なんだけど、咳がずっと止まらなくて・・・。
んで、医者が処方した薬が、これがもうめちゃくちゃ眠くなっちゃうんですよ~。
今日は観たいTVがないから本を読むぞ~と思っても、睡魔に勝てず(^^;)
今はだいぶ咳も収まってきて、眠い薬を飲まなくてもよくなったので、大丈夫です。
お気遣いありがとう(^^)

Edit | Reply | 
Thu
2012.09.06
23:31

翠香

URL

mirokuさんへ

三角縁神獣鏡・・・『鹿男あをによし』を思い出しますね(^^)
読みながら、これってもしかして「サンカク」?て思っていました。
私はあまりその方面は詳しくないのですが、どうも違う種類みたいですね。
それにしてもmirokuさんの知識が凄い!参考になります。
その昔、文学部に籍を置いていたので、記紀神話も興味あります♪
mirokuさんの古代史月間、楽しみにしていますね(^ー^)

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?