Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【ローマ帽子の謎】 エラリー・クイーン

 13, 2012

◆◇◆父さん、奴のあの帽子、何処へいったのでしょうね?◆◇◆

エラリー・クイーン国名シリーズ)1
長編
創元推理文庫(新訳版) 2011.8


■あらすじ

新作劇<ピストル騒動>上演中のローマ劇場の客席で、弁護士のフィールド氏が毒殺された。現場から被害者のシルクハットが消えていたことを手がかりに、ニューヨーク市警きっての腕ききリチャード警視と、推理小説作家エラリーのクイーン父子が難事件に挑む! 巨匠クイーンのデビュー作にして、“読者への挑戦状”を掲げた<国名シリーズ>第一弾の傑作長編。

(創元推理文庫より)

■感想
作家アリスの国名シリーズは読んでいるけれど、やっぱりミステリファンたるもの、
本家を知っておかなければと思い、ようやく手を出した本作。
クイーン作品は、はるか昔、【シャム双子の謎】を読んだきりで、全くエラリー・クイーンのことを知らなかった私。
私のようなミステリ初心者の為にご説明しますと──。

エラリー・クイーンとは、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイの従兄弟同士による合同ペンネームだそうです。
日本でいうところの岡嶋二人みたいな感じですね(こちらは解散してしまいましたが)。
本作は、出版社が企画した長編ミステリコンテストの応募作品で、見事第1席となったものの、
版元が倒産してしまい、出版の話はお流れに・・・。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、別の出版社から上梓され、デビューの運びとなりました。
作品の探偵役は、ペンネームと同名のエラリー・クイーン
職業は推理作家ですが、父のリチャード・クイーン警視に協力して事件を解決していきます。

しかし、本作の序文には驚くべきことが書かれています。
筆記者はJ・J・マックなる人物なのですが、エラリー・クイーン(リチャードも)は、仮名(かめい)だというのです!
ところがクイーン(作家の方)自身がお気に召さなかったようで、
以後その設定をなかったことにしてしまったらしい・・・なんともいい加減な(^^;)

国名シリーズといいながら、ローマは都市名じゃないか~とツッコミを入れたくなりますが、
その昔ローマ帝国がありましたから。でも、舞台はアメリカ・ブロードウェイです(^^;)
ローマは劇場の名前だったのですね。
この作品の内容を端的に表すなら、『ローマ劇場帽子消失の謎』といったところでしょうか。

ローマ劇場で「ピストル騒動」上映中に、弁護士のフィールドが毒殺され、フィールドのシルクハットが消えた。
フィールドは恐喝を働いており、恐喝の証拠が帽子の中に隠されていたため、犯人が持ち去ったのだ。
しかし、劇場内にいた全ての人の持ち物と劇場内をくまなく探したが、フィールドの帽子は見つからなかった・・・。

さて、クイーン作品と言えばお約束のアレ、「読者への挑戦状」があります
私はここまでたどり着いたとき、何が何やらさっぱり~状態でした(笑)。
でもちょうどここで区切りがついたので、一晩寝かせておくことにしました
寝ている間に情報が整理されるという話は本当ですね。朝起きたら一人の人物が浮かんできたのです!
この人なら帽子を隠せそうだし、となるとあれはやっぱり伏線かな・・・と。
ドキドキして解決編に進み・・・見事正解しました~(^^)v 
一瞬、外れたかとヒヤリとしましたけど(笑)
これはクイーンが犯人を当てた読者に仕掛けた遊び心でしょうね。
「へへ、びっくりしたでしょ?(ニヤリ)」という様子が目に浮かぶようです。

なお、私が読んだのは昨年創元推理文庫から出た新訳版で、解説は有栖川有栖氏です(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • フーダニット(犯人探し)が好きな方
  • 論理的に考えるのが好きな方
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Tag:エラリー・クイーン 国名シリーズ

COMMENT 4

Sun
2012.09.16
19:17

nemurineko

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今晩は

私はエラリー・クイーンの国名シリーズの方を先に読んでいたので
有栖川さんの国名シリーズが短編だったのががっかりでした
といってもがっかりだったのは最初だけですぐなじんだけど(^^;
読者への挑戦状はクイーンさんが最初ですよねたしか・・・
これが楽しみでもあります(^^)

Edit | Reply | 
Mon
2012.09.17
00:10

翠香

URL

nemurinekoさんへ

私は火村&アリスシリーズの一つとして国名シリーズを捉えていたので、
特にがっかりということもなかったですね。
一応、私もエラリー・クイーンが先なんですよ。1作だけだけど(^^;)
ハマらなかったのは、おそらくグロい描写があったからでしょうね。読む順番間違ったか~!orz
創元推理文庫から新訳版が続々刊行されるようなので、楽しみです。

Edit | Reply | 
Fri
2012.09.21
23:28

mokko

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あぁ~

やはりアリスを読むならクイーンを知らないと
ダメですよねぇ~
国名シリーズって、元はクイーンだったのかぁ~
そこからして知らなかった(^◇^;)
やはり読むべきですよね(゚-゚*)(。。*)ウンウン
しかし、一晩寝かせて推理するとわぁ~
さすがですぅ~
挑戦状出された段階で白旗あげてます(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

Edit | Reply | 
Sat
2012.09.22
23:44

翠香

URL

mokkoさんへ

有栖川氏はクイーンの信奉者ですからね。
法月氏の方が、父が警視、息子が推理作家という設定まで真似てますけど。

一晩寝かせたって、別に大したことじゃないのです。
読者への挑戦状に差し掛かった時、もう夜も遅かったので、
考えるのが面倒になり、あきらめて寝てしまいました(笑)
で、翌朝、何かをやりながらぼ~っと考えていたら、ひらめきました(^^)

今、新訳が続々出てきているので、読みやすくなってますよ。

Edit | Reply | 

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