Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【おやすみラフマニノフ】 中山七里

 24, 2012

◆◇◆音楽が繋ぐ絆◆◇◆

岬洋介シリーズ2
長編
宝島社 2010.10
  宝島社文庫 2011.9


■あらすじ

第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり・・・・・・。ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実!美しい音楽描写と緻密なトリックが奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。
宝島社文庫より

■テーマ
 オーケストラ

■感想
岬洋介シリーズ第2弾。今回は、大学の定期演奏会に懸ける男子学生・城戸晶が主人公。
なんとあのプチ子・ヘミングも再登場します。実はプチ子・ヘミングがらみで前作のネタバレがありますので、
本作より先に【さよならドビュッシー】を読まれることをおススメします。

前作の主人公の運命があまりにも過酷で、全般的に壮絶な物語だったので、
それと比較すると、本作はゆるいと感じますね。大学のオケというと、のだめを思い出します(^^)
とはいえ、今回の主人公・晶もなかなかの苦労人。
私生児として生まれ、大学へ進学したものの、実家からの仕送りが途絶えた為、授業料が払えず、
このままでは除籍になってしまう。
授業料が免除になるワイルドカードは、来たる定期演奏会でコンマス(コンサート・マスター)になること。
コンマスはストラディバリウスが弾けるというおまけ付き。
だが、晶には、ヴァイオリニストを母に持ち、国内コンクールの常連という強力過ぎるライバルがいた。
いかにもな設定ではありますが、晶が見事コンマスの座を射止めることが出来るのかが序盤の見どころです。

しかし、一難去ってまた一難。
晶は、チンピラに襲われたり、集中豪雨に見舞われたりと次々と奇禍に遭います。
そんな折、晶の前に現われる救世主が岬洋介
晶はこれらの出来事を機に、音楽にひたむきになっていくのですが、
それよりも岬さんのスーパーヒーローぶりが際立ってしまったかなという気がします。
なんというか、そつがなさすぎるのですよね。
また、あまり色々な出来事を盛り込み過ぎると全体の印象が散漫になってしまう。

さて、学内では怪事件が連続して起こります。
時価2億円のチェロ・ストラディバリウスの盗難、学長専用のピアノの破壊──。
事件の謎を放置したまま、本番へ突入というのは前作と同様(^^;)
相変わらず演奏シーンの表現は凄いですね。クラシックに疎い私でも音楽が聞こえてくるようでした。

ちなみに定期演奏会で演奏した曲がこれ

ピアノ協奏曲第二番

長いので第1楽章のみです。

でもストラディバリウスの盗難事件は冒頭から引っ張ったままなので、
ずっともやもや(焦らさないで早く教えて~!)
犯人は予想通りだったけど、ストラディバリウスの盗難の謎は子供だましみたいなトリックで脱力。
確かに伏線はあったのだけど、まさか・・・ねぇ
それよりも終盤に明かされる真実に驚愕!そういうことだったのか~。
ずっと疑問を感じていたことがようやく納得できました。

とにかく岬さんがカッコよすぎますね。
今のところ【さよならドビュッシー】のスピンオフ作品は出ていますが、続編はない様子。
岬さん自身の物語も読んでみたいです。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

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Tag:中山七里 岬洋介

COMMENT 4

Fri
2012.09.28
17:32

miroku

URL

「さよなら・・・」より・・・

力み過ぎていない感じで、読みやすいですね。
二冊で一つの物語みたいな感じで、こちらも好きです。
中山さん、良いですよね。
私も好きな作家です♪

Edit | Reply | 
Sat
2012.09.29
23:11

翠香

URL

mirokuさんへ

『さよなら~』は、全面的に壮絶な物語だったので、
本作は比較的落ち着いた雰囲気でしたね。
大学の定期演奏会・・・のだめを思い出しました(^^)
ミステリとしてはちょっと・・・ですけど(^^;)
私はカエル男みたいなのはダメだけど、このシリーズはいけそうです♪

Edit | Reply | 
Mon
2012.10.15
23:24

mokko

URL

これは・・・

気になっている作品なので、最初から順番に読む予定です(o^o^o)
しかしブックオフでまだ品切れ状態なんですよねぇ~
早く読みたいのに・・・(-。-;)

Edit | Reply | 
Tue
2012.10.16
00:15

翠香

URL

mokkoさんへ

ミステリとしてのネタバレではないのですが、
「さよなら・・・」から読んだ方がいいですよ~。
ブックオフで品切れですか・・・やっぱり人気あるのかな。
私は2冊とも書店で買いました。

Edit | Reply | 

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