Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【ラ・パティスリー】 上田早夕里

 14, 2012

◆◇◆新米パティシエの成長物語◆◇◆

パティシエシリーズ1
長編
角川春樹事務所 2005.11
  ハルキ文庫 2010.5


■あらすじ

森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店“ロワゾ・ドール”の新米洋菓子職人。ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、背の高い見知らぬ男性を見つけた。男は市川恭也と名乗り、この店のシェフだと言い張ったが、記憶を失くしていた。夏織は店で働くことになった恭也に次第に惹かれていくが・・・・・・。洋菓子店の裏舞台とそこに集う、恋人、夫婦、親子の切なくも愛しい人間模様を描く、パティシエ小説。大幅改稿して、待望の文庫化。
(ハルキ文庫より)

■感想
はじめましての作家さん。
SF中心に書かれている作家だそうで、私はSFをほとんど読まないため、今まで出会う機会がありませんでした。
以前、本屋で【ショコラティエの勲章】という本が平積みされているのに目を惹き、購入したのですが、
どうやらシリーズの2作目であることが判明(^^;)
これは1作目から読まなくては!と思っていたら、たまたまブックオフで本作を見つけました(^^)v
ちなみに表紙イラストは、謎ディナなどでもお馴染みの人気イラストレーターの中村佑介さんです。
賑やかな絵柄と華やかな色使いが中村さんらしいですね(^^)

本作は、新米パティシエの森沢夏織の視点で書かれています。
新人は、誰よりも早く出勤して、厨房のオーブンに火を入れ、用具を準備し、店内を掃除する。
どこの世界でも同じだと思いますが、新人さんはなかなか大変ですね。
しかもパティシエとはいえ、新人のうちは厨房には入れない。
厨房に入れるのは準備と片付けの時だけ。後は売り場や喫茶部の手伝い、掃除、もろもろの雑用。
製菓学校を卒業した夏織は、早くケーキが作りたくてたまらない。
しかし、夏織はある人物に出会い、次第に自分の役割をきちんと理解し、
将来どんなパティシエを目指すのかということを考えるようになります。

ある人物とは、ある朝、一番に出勤してきた夏織の目の前に現れます。
その人は、誰もいるはずのない厨房で飴細工に熱中していたのです。
夏織は始め、先輩パティシエだと思っていたのですが・・・。
しかし、夏織は鍵を開けて入ってきたのだ。内側へ開く裏口は積み上げられた段ボールでふさがっていた。
いったいこの人はどうやって中に入ることが出来たのか?そしてこの人は何者なのか?
ちょっとミステリっぽい始まりですね~。

この人物は市川恭也と名乗り、このパティスリーのシェフだと言い張った。
実は記憶を失った状態で、このパティスリーにたどり着いたらしい。
記憶喪失になって、自分の名前が分からなくなるという話はよく聞きますが、
別の名前を自分の名前だと思い込んでしまうこともあるのかな?
恭也の場合、何故この名前が記憶に刷り込まれたのかがよく分かりません。

パティスリー・ロワゾ・ドールには、思い出のケーキを探している客や、
百貨店から支店に出すメニューの一新などの依頼が持ち込まれる。
それらの依頼に一役買っているのが恭也。
パティシエとしての腕が素晴らしいだけでなく、探偵としての才覚もあるみたい。
また、夏織の為に週一回の勉強会を開き、
お菓子の味を見るだけでなく、パティシエとしての心得を説いたりする。
こういうスーパーヒーローなところは、【さよならドビュッシー】の岬洋介と似ていますね。

やがて恭也の過去を知る人物が現れ、新たな旅立ちを迎えます。
夏織にとっては恭也との別れを意味する訳で・・・。
夏織が恭也の教えを身に着け、どのようなパティシエに成長していくのかは、
第2作、第3作を待つことになりそうです。

第2作の【ショコラティエの勲章】は、主人公が変わるみたいです。(本をパラ見した^^;)
夏織も登場するようですけど。
チョコレート菓子のお話なので、バレンタインデーの頃に読むことにしよう♪

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • スイーツが好きな方
  • お菓子作りが好きな方
  • 学生の方
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Tag:上田早夕里 パティシエ

COMMENT 6

Mon
2012.10.15
16:42

akane

URL

気になります!

パティシエさんのお話ってこの作品だったんですねi-189
初めて知った作品ですが・・・面白そうですね~・・・i-80
新人は厨房に入れない・・・だけど早くケーキが作りたい主人公かあ・・・i-239
成長物語として、何だか共感出来る部分がたくさんありそうだしi-190
ミステリ要素もけっこう高め?じゃないかしら???気になりますi-237

私は甘いもの、、、お菓子大好きなので、そういう部分もたまらないi-184(笑)
この本はぜひぜひチェックしてみたいと思いますi-87

i-260

話は変わりますが、「さよならドビュッシー」を近々読みたいと思っておりましたi-233(プチ報告)

Edit | Reply | 
Tue
2012.10.16
00:06

翠香

URL

akaneさんへ

コメントのタイトルが千反田さんになってますね(笑)
そう、パティシエ小説ってこれでした。
いや~おいしそうなお菓子がたくさん出てくるので、たまらないですよお!
ダイエットしなきゃなのに、ケーキが食べたくなる(笑)
残念ながら、ミステリ要素はそれほど高くないです。
でも恭也の正体が終盤まで謎のまま進むのですよね。
夏織は製菓学校で学んできたので、売り場よりも厨房に入りたい!と思うのですよ。
でも恭也に売り場の経験も大事だと諭されるんです。
社会の厳しさも学べるので、学生さんや社会人1年目の人にも読んでほしいですね。

「さよならドビュッシー」、読むのですね!これはなかなか壮絶なお話ですよ~。

Edit | Reply | 
Wed
2012.10.17
21:32

miroku

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上田さん・・・

「火星ダークバラード」(SF)を読みましたが、実力ある作家ですよね。
SFとミステリーの二股作家は結構多いです。
アシモフなんかも、ミステリーをたくさん書いているようですね。
謎に迫るという点では、アプローチの仕方は同じ。
ある意味で、親和性の高いジャンルかも。
このシリーズも気になりつつ未読。
機会を見て齧ってみたいと思っています。

Edit | Reply | 
Thu
2012.10.18
00:02

翠香

URL

mirokuさんへ

「火星ダーク・バラード」は上田さんのデビュー作なんですね。
amazonのレビューを見ましたが、結構高評価でした。
ミステリとSFは親和性が高いとよく言われてますよね。
ミステリ作家でも、SFっぽいのを書く方もいますし(柄刀さんとか)。
本作は、ポップな表紙のイメージに似合わず、意外と真面目なお話です。
機会があったらぜひ♪お菓子が食べたくなります(笑)

Edit | Reply | 
Sat
2012.10.27
23:57

nemurineko

URL

お久しぶりです

翠香さん今晩は

このシリーズは私も読みましたよ、3作とも読みましたが読書中に
お菓子が食べたくなって我慢するのが大変でした。
上田さんのSFも好きなのでこういう作品を書かれていたのに
びっくりしました。

Edit | Reply | 
Sun
2012.10.28
22:51

翠香

URL

nemurinekoさんへ

お久しぶりです。
あら、そんな我慢しないでお茶とお菓子のお供に読めばよかったのに。
次作はチョコレート菓子のお話なので、バレンタインデーの頃に読もうと思ってます(^^)

Edit | Reply | 

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