Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【中央構造帯】 内田康夫

 26, 2012

◆◇◆平将門の怨念!?◆◇◆

浅見光彦シリーズ87
長編
講談社 2002.10
講談社ノベルス 2004.9
  講談社文庫 2005.9
  角川文庫 2011.9


■あらすじ

伝説の首塚に背を向けた「将門の椅子」に座ると死が訪れる。巨大銀行で囁かれていた迷信は現実のものとなり、エリート銀行員が次々に不審な死を遂げる。そして、阿部奈緒美が所属する国際部からもついに犠牲者が。大学の同期である奈緒美から依頼を受けた浅見光彦は、平将門の祟りとされる事件の真相を追う。
(講談社文庫上巻より)

■テーマ
 将門伝説
 銀行破綻

■舞台
 茨城県猿島郡猿島町
      結城郡石下町
      水海道市
 埼玉県川越市
      秩父郡荒川村
 静岡県掛川市
      沼津市
      富士市
 千葉県市川市
      松戸市
      柏市

■ヒロイン
 阿部奈緒美(32歳・銀行員)

■感想
久々の更新になってしまいました
本作が上下巻の大作であるのに加えて、諸々のことにかまけていて、読書の時間があまりとれなくて・・・。
ぼちぼちテーマ読みの告知をしなきゃですね。あ~忙しい(^^;)

まずプロローグでは3つのエピソードが語られます。
一つ目は終戦時に沼津の要塞建設現場で起きたある事件、
二つ目は昭和46年に起きた全日空機墜落事故(この事故は実話)で家族を失った川本家の話、
三つ目はある銀行員が急死したという現在の話。
時代も出来事もバラバラの3つのエピソードがいったいどう繋がっていくのか、興味をそそられます。

さて本編に突入すると、ヒロインの阿部奈緒美を中心にしてストーリーが展開されます。
浅見シリーズとしては珍しい、ちょっとしたラブストーリーもあり。
しかし、奈緒美の勤める銀行では奇妙な伝説があったのです。
銀行の隣に将門塚があり、その首塚に背を向けた「将門の椅子」に座った者には死が訪れるという。
今年に入って既に二人の行員が「病死」。そして新たな犠牲者が──。

平将門というと、藤原純友とセットで謀反を起こした人物という認識しかなかったのですが、
実はやむにやまれず蜂起したという事情があったのですね。
教科書では学べない歴史の裏エピソードを知ることが出来たのは収穫です。
また、将門ゆかりの土地が数多くあることも初めて知りました。
こういう伝説と殺人事件を絡めた物語は内田先生のもっとも得意とする分野ですね(^^)

ただタイトルがどうもしっくりこない。活断層と社会の仕組みとの関連を説かれてもいまいちピンときません。
実は本作、当初は「将門伝説殺人事件」というタイトルにする予定だったそうです。
確かにこちらの方が内容的にも合っているようです。
ところが同名の作品が既に存在していることが分かり、急遽、変更したのだとか。
プロットもそうだけど、タイトルも早い者勝ちなんですねぇ。
それなら「将門の椅子」でも良かったのではないかな?

ところで肝心の浅見光彦は、第三章からというかなり遅めの登場です(^^;)
相変わらず浅見家における光彦の地位は低い(苦笑)
ドラマでは当たり前のように携帯電話を持ってますけど、
実は本作ではまだ携帯を持つことを許されていないのですよね(^^;)
いい歳をして「女性の方からお電話です」なんて言われて家族の注目を浴びるのもキツいな~。

本作ではなんと須美ちゃんが光彦坊ちゃまの為に一役買います。
須美ちゃんのこういった働きはおそらく初めてではないでしょうか。
なお、浅見とヒロインの奈緒美とは大学の同級生という間柄ですが、
奈緒美には思い人がいて、浅見とは蕎麦屋で天丼を食べる程度という、
前回とは打って変わってなんとも色気のないことでした(笑)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • 社会派志向の方
  • 歴史に興味がある方
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Tag:浅見光彦 内田康夫

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