【耳なし芳一からの手紙】 内田康夫

◆◇◆姫とヤクザとヘッポコ探偵◆◇◆

浅見光彦シリーズ42
長編
カドカワ・ノベルス 1990.11
 
角川文庫 1992.2
  ジョイ・ノベルス 2001.11
55TVドラマ化決定!(2008年新春 主演:中村俊介)

耳なし芳一からの手紙
耳なし芳一からの手紙
耳なし芳一からの手紙 内田 康夫

おすすめ平均
stars軽快な文のミステリー

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■あらすじ

 下関から新幹線に乗りこんだ男が「あの女にやられた」と叫び、突然の死を遂げた。あとに残されたのは「火の山で逢おう」という謎めいた手紙。そして差出人は“耳なし芳一”となっていた。
 偶然車中に居あわせたルポライター浅見光彦は、嫌疑をかけられた漫画家志望の家出娘池宮果奈、と自称ヤクザの高山に救いの手を差し伸べたばかりに事件にかかわることになってしまった。
 「あの女」とは誰なのか、“耳なし芳一”が企む過去からの復讐とは―。
 絶好調“浅見光彦シリーズ”舞台は長州下関へ―。
(角川文庫より)

■テーマ
  第二次世界大戦終戦時の朝鮮半島からの引き揚げ
  七卿落ち

■舞台
  山口県下関市
  埼玉県大宮市
  東京都大田区田園調布

■ヒロイン
  池宮果奈(24歳・漫画家志望)

■感想
  浅見が乗り合わせた新幹線235の車内で殺人事件が発生。被害者は「毒だ!あの女にやられた!」と叫んで死亡したという。被害者の隣の席には、若い美女が座っていたが、事件後、忽然と姿を消してしまった。警察は、その女が怪しいとして、車内を捜索。そこで、下関から漫画家を目指して上京してきた、池宮果奈『若い美女』に該当するとして、疑いを掛けられてしまいます。
 さらに面倒なことに、果奈の隣に偶然乗り合わせたヤクザの高山が「人を殺してきたから逮捕しろ」などと言い出す始末で──警察はすっかり手を焼いていたのですが、浅見は物好きにも、二人の身元引受人を買って出てしまいます。・・・浅見ちゃん、事件に首をつっこむにもほどがあります(^^;)
 かくて、漫画家志望で姉御肌の果奈、果奈にベタ惚れのヤクザの高山、ヘッポコ探偵(果奈が命名しました)の浅見という、おかしなトリオが誕生。事件の調査に乗り出すことになります。う~ん、浅見は“ヘッポコ探偵”かあ。ホントは名探偵なのに・・・。390

 とまあ、かなりドタバタな感じの滑り出しですが、その一方で、被害者が所持していた手紙の差出人が“耳なし芳一”というのも、怪談めいているし、テーマも終戦時の朝鮮引き揚げという、重いもの。ともすれば、陰鬱な話になりそうなのを、このトリオが果奈の描く漫画よろしく、マンガチックに仕上げている感じがしますね。

 『若い美女』が実は男が女装していたのでは? それでは何故被害者は「あの女にやられた!」と叫んだのか? 事件の謎は深まるばかり。でも、登場人物はそれほど多くないので、整理して考えれば犯人が分かるかも。動機の点から考えてみましょう。

 ところで、前作の『紅藍の君』に引き続き、雪江さんは『エーデルワイスの君』254だったとは・・・。女学生の憧れの的も、今や鬼嫁ならぬ鬼母になりにけり(笑)

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 歴史物が好きな方
  • 怪談話39が好きな方

■追記
 
この 【耳なし芳一からの手紙】は、このたびテレビドラマ化が決定しました!
 フジテレビ金曜プレステージで、2008年新春放送予定です。
 浅見光彦役は中村俊介さんです。
 下関が舞台の作品で、ロケが10月10日にありますので、
   お近くの方は見学に行かれてみてはいかがでしょうか。
 詳しくは、こちらをご覧ください。

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Category: 浅見光彦
Published on: Sun,  13 2007 18:10
  • Comment: 2
  • Trackback: 0

浅見光彦 内田康夫

2 Comments

すくね  

ドラマ化楽しみですねー。

こんばんわ。この作品はドラマ化が本当楽しみです。

私は浅見シリーズなしからぬ、コメディタッチのストーリーが好きなので、ドラマでどのように再現されるか楽しみですね^^

 そうそうドラマ化するということは、雪江さんの若かりし学生時代も再現されるんですかね?「エーデルワイスの君」の再現映像を期待してしまいます!

 まあ、犯人自体は翠香さんの言うとおり、分かりやすいのかな?しかし、10月10日がロケだったとは・・・。近くだったら行ったんですけどね(笑。情報ありがとうございました^^

2007/10/17 (Wed) 20:33 | EDIT | REPLY |   

翠香  

浅見シリーズ、大人気ですね♪

すくねさん、コメントありがとうございます。
このお話は、ドタバタな感じが赤川次郎作品を彷彿とさせますよね(^^;)テーマは重いものなのに、それを感じさせない、個性的なキャラクター達!(笑)
池宮果奈役は、松本莉緒かあ。ちょっとイメージ違うよーな・・・。どうせならエリカ様のほうが・・・いやいや(笑)
あっそうそう、このブログでは紹介していないのですが、岡部警部や信濃のコロンボシリーズも好きなんですよ~。内容忘れているんで、もう一度読み直ししなければ・・・。

2007/10/17 (Wed) 23:20 | EDIT | REPLY |   

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