Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【一の悲劇】 法月綸太郎

 21, 2012

◆◇◆自らが招いた悲劇◆◇◆

法月綸太郎シリーズ4
長編
ノン・ノベル 1991.3
  祥伝社文庫 1996.7


■あらすじ

「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ・・・。
(祥伝社文庫より)

■感想
テーマ読み「ナンバー」、今回は【一の悲劇】、ナンバーは「1」です。

法月綸太郎シリーズ第4弾。
前作の【頼子のために】と本作【一の悲劇】、そして【ふたたび赤い悪夢】
悲劇3部作という位置付けだそうです。
本作は、山倉史郎という男の一人称で語られています。
(だから「一の悲劇」らしい。「一」には本筋に関わる重要な意味も含んでいます)

山倉は妻の和美からの電話で息子の隆史が誘拐されたと知らされる。
しかし山倉が家へ帰ると、当の隆史は家にいた。
隆史はこの日、風邪で学校を休んだのだが、迎えに来た友達の冨沢茂が隆史と間違われてしまったらしい。
山倉は身代金を持って犯人の指示に従って受け渡し場所に向かうが、
アクシデントが発生し、受け渡しは失敗、茂は殺されてしまう。
実は冨沢茂は、山倉が不倫して出来た実の息子だったのだ。
山倉は息子を助けられなかった自責の念の中に、どこか安堵する自分を見つけていた。
茂の存在は山倉にとって脅威だったのだ・・・。

誘拐ものはやはり緊迫感があってハラハラドキドキしますね
またこれは単なる誤認誘拐の末の不幸な事件ではなく、状況が二転三転するので、
飽きさせずぐいぐい読ませる力があります。
さすがに悲劇シリーズというだけあって、山倉の身の上には次々に災難が降りかかってきます。
でも元はと言えば山倉が不倫したのがいけないのであって、全く同情の余地なしです

さて、肝心の法月綸太郎ですが、物語も半ばに差し掛かった頃、ようやく名前が登場します(^^;)
綸太郎はなんと容疑者のアリバイ証人という役回りです。名探偵にしては随分と間が抜けてますね(苦笑)
その後、名探偵としての本領を発揮するにはするのですが・・・。
【頼子のために】と同様、法月綸太郎シリーズにする必要があったのかなぁ?と思ってしまった。
ここでの主人公はあくまでも山倉で、暴走気味ではありますが、自力で真相を突き止めようとしています。
そこへシリーズキャラの探偵がしゃしゃり出てくるというのはどうもしっくりこない。
第1作【雪密室】~第2作【誰彼】の作風は変えない方が良かったのではないかなぁ。
冒険してみたいという気持ちは分かるけど、シリーズものに拘らなくても・・・と思います。
今回法月警視が嫌な奴になっていてちょっとショック。法月パパ、好きなのに~

途中で出てきた密室の謎についてはすぐ分かったのですが、
あれをダイイング・メッセージとするにはちょっと無理がありますねぇ(^^;)
誰も分からないようなダイイング・メッセージにどれだけ意味があるのか疑問ですね。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • 本格推理が好きな方

◆テーマ読み「ナンバー」◆
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Tag:法月綸太郎

COMMENT 6

Thu
2012.11.22
20:07

名無しさん

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本質的にミステリー・マニアではないので、ミステリー・ジャンルは未読作家が多いです。
法月氏もそのひとりであり課題作家のひとり。
『頼子のために』はシリーズものでしたか・・・。
『生首に・・・』でも読んでみます。

0から1へ、次が楽しみです♪

Edit | Reply | 
Thu
2012.11.22
22:46

翠香

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お名前が

なかったのですが、mirokuさんですよね?
(名前が未記入だと「名無しさん」と表記されてしまうのであしからず^^;)
私もミステリー好きではありますが、マニアの域には達していないので、
まだまだ未読作家はたくさんいます。
法月氏と折原氏はここ最近になって強化しつつあるのですが、
作風が自分に合っているのか、両者とも読みやすいです。

2は私のお気に入りの作家さんのクローズド・サークルものです(^^)

Edit | Reply | 
Fri
2012.11.23
10:43

miroku

URL

失礼しました

名前を入れ忘れてしまいました。
間違いなく私です。
FC2にもブログ持ってるのに、放置状態なので、いつまでたっても慣れません・・・。

Edit | Reply | 
Fri
2012.11.23
15:07

翠香

URL

mirokuさんへ

いえいえ。人違いじゃなくてよかった(^^)
ブログサービスによって、やり方が違いますものね。
私も違うブログサービスにコメント入れる時はまごついてしまうことがあります。

Edit | Reply | 
Fri
2012.11.23
21:33

mokko

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w(゚o゚)w オオー!

1は、これでしたかぁ~
実は1を飛ばして「二の悲劇」だけを読んでるんですよ
他の作品を読む準備だったので、順番を無視したんですが
どうやら正解だったみたいですね(^◇^;)
一の悲劇から読むとなると、いきなり三部作に
かかわる事になってましたもの・・・
っていうか、知らなかったのでラッキーでした
本を検索する時に、真っ先に本作が頭に浮かんだんですが
他に未読の作家さんで興味のあるタイトルがあったので
あっさり本作を除外したので被らなくてラッキーでした。
次はいよいよアレですね(o^o^o)
レビューを楽しみにしてます。
いや・・・読んでからレビューを拝見します。
感想に引きずられると困るので(^◇^;)

Edit | Reply | 
Sat
2012.11.24
00:12

翠香

URL

mokkoさんへ

あの・・・テーマ読みで被ったかどうかの話で終始するの、やめませんか?
いや、自戒を込めてなんですけど(^^;)
部外者にしてみればなんのこっちゃだと思うし、
やっぱり聞きたいのは、レビューを読んでどう思ったかの「声」なんですよね。

この作品は、つっこみどころもありましたけど、
展開が二転三転するので面白かったですよ。
外して正解みたいなこと言わないで読んでみてください。

Edit | Reply | 

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