【ビッグ4】 アガサ・クリスティー

◆◇◆ポアロ、国際犯罪組織に立ち向かう!◆◇◆

エルキュール・ポアロシリーズ4
長編
ハヤカワ文庫・クリスティー文庫 2004.3


■あらすじ

突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり──国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちかまえていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末!

(ハヤカワ文庫より)

■感想
テーマ読み「ナンバー」、今回は【ビッグ4】、ナンバーは「4」です。

ポアロシリーズ第4作。アルゼンチンに移住してしまったヘイスティングズ、復活です。
わーい!やっぱりナレーターはヘイスティングズでなきゃ(^^)
1年半ぶりにイギリスに帰国し、不意に訪ねてポアロを驚かせようと思っていたら、
ポアロの方も南米に向かうところだったという。
同時に同じことを考えていたなんて、まったく息がピッタリですねぇ
でも、折角再会したのに、すぐお別れですか?・・・と思ったら、
幸か不幸か二人は長い間行動を共にすることになります。

本作は雑誌に掲載された12の短編を1つの長編にまとめたものだそうです。
なるほど、次から次へと事件が起きるのは、それが一つの短編だったわけですね。
実は本作、一般的にはあまり評価が高くない作品らしいです。
クリスティ最大の駄作とまで言われているそうな・・・。
確かにポアロシリーズはいわゆる探偵小説なので、
巨悪に立ち向かう冒険活劇となっている本作は異色作と言えますね。
前作は問題作、本作は異色作・・・ミステリーの女王・クリスティもこの頃はまだ迷走中だったのですかねぇ。
プライベートでは夫の不倫にショックを受け、失踪事件を起こすなど
不安定な時期だったことも影響しているのかもしれません。

でも私は駄作と言われるほど悪くはないと思っています。
ポアロ対国際犯罪組織<ビッグ4>の対決は痛快な騙し合いがありますし、
ヘイスティングズが命の危険に晒される場面もあり、ハラハラドキドキの連続でした。
ただ残念なのが、ビッグ4といいつつも、
ほとんどが変装の名人であるナンバー4との対決になってしまっていた点。
まるで明智小五郎対怪人二十面相みたいでした(^^;)
ナンバー2、ナンバー3との対決もあるのですが、全てナンバー4が絡んでいるし・・・。
ナンバー1はラスボスだから最後にどんな対決になるのか楽しみにしていたのに、何だかあっけなかったし・・・。
もっとクライマックスシーンを盛り上げてくれたら評価も変わったのになぁ
まあテーマ読み的にはピッタリの作品でしたね。

ところで本作ではポアロに関して、ある秘密が明らかになります。
でもこれ、本当なのかな??何となくホームズの真似をしてみただけのような・・・。
ホームズといえば、ホームズにとってのアイリーン・アドラーのような女性がポアロにもいたのですねぇ
彼女との競演は他の短編であるそうなので、楽しみにしたいですね(^^)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • 冒険活劇が好きな方
  • スパイ小説が好きな方

◆テーマ読み「ナンバー」◆
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Category: アガサ・クリスティ
Published on: Tue,  04 2012 23:00
  • Comment: 2
  • Trackback: 0

アガサ・クリスティ エルキュール・ポアロ

2 Comments

mokko  

そのまんま4

こんなのがあったとわぁ~(゚O゚;
まさにテーマ読みにピッタリのタイトルですねぇ(o^o^o)
しかもポアロ~о(ж>▽<)y ☆
そして異色作なのね・・・
ハラハラドキドキは好きです
そしてヘイスティングスも好きです
ポアロにも、そんな女がいたとわぁ~
これは気になるところです(○≧艸≦)゛

2012/12/07 (Fri) 22:18 | EDIT | REPLY |   

翠香  

mokkoさんへ

タイトルだけでなく、内容的にも犯罪組織「ビッグ4」のメンバーが
ナンバーxと数字で呼ばれていたので、まさにテーマ読みにピッタリでした!
ポアロもなんだかんだ言って、ヘイスティングズがいないと寂しいみたいですね(笑)
ポアロの愛しの君には驚きました!短編集もチェックしなくっちゃ。

2012/12/09 (Sun) 17:27 | EDIT | REPLY |   

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