Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【七日間の身代金】 岡嶋二人

 13, 2012

◆◇◆誘拐+密室=素人カップルサスペンス◆◇◆

岡嶋二人(シリーズ外)
長編
実業之日本社 1986.6
  徳間文庫 1990.1
  講談社文庫 1998.7


■あらすじ

プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之助。ある日、富豪の後添いとなった友人から、弟と先妻の息子が一緒に誘拐されたと相談を受ける。身代金の受け渡し場所は、どこにも逃げ場のない湘南の小島。にわか探偵と化した二人は犯人を追うが・・・・・・。誘拐と密室の二重の謎に挑む、傑作青春ミステリー。
(講談社文庫より)

■感想
テーマ読み「ナンバー」、今回は【七日間の身代金】、ナンバーは「7」です。
久しぶりの岡嶋二人作品です。井上夢人名義では最新刊の【ラバー・ソウル】を読みましたけれど。
この岡嶋二人というペンネーム、二人だから「二人」は分かるのですが、
「岡嶋」はどこから出てきたのか、前から気になっていました。
なんとニール・サイモンの戯曲『おかしな二人』のもじりだそうです。
う~ん、江戸川乱歩と同じノリだったか(^^;)

岡嶋作品は「人さらいの岡嶋」という異名をとるぐらい、誘拐ものが多いらしい。
といっても実際には5作程度なんですけど(^^;)
本作も誘拐ものの1つなのですが、実は誘拐事件は早々に幕切れを迎え、
それ以降は人間消失の謎という密室ものに移行してしまいます。
何せ包囲された島から犯人が身代金もろとも忽然と消えてしまったのですから・・・。
人質はのちに発見されるのですが、謎が謎を呼ぶ展開に。

本作では、プロの歌手を目指す千秋と要之助というカップルが活躍します。
とにかくやたらと事件に首を突っ込んでくる二人。
まあ事件に興味津々なのは主に千秋の方なんですけどね。要之助の方は、千秋の運転手兼ボディガード?
でも要之助も事件解決に貢献していますよ。
なんとなくテーマ読み「迷宮」の時に読んだ【鏡のラビリンス】を思い出しましたね~。
本作の方がずっとライトな感じではありますが。
会話文主体の文章でテンポが良く読みやすいですね
ただ、千秋と要之助が事件の手掛かりを発見し、再三警察を呼びつける展開には苦笑してしまった。
警察の面子丸潰れです(^^;)

また、書かれたのが1986年とあって、時代背景が古いです。
千秋と要之助の会話の端々にバブル期の匂いを感じますね(笑)
追跡をしながら連絡を取るため、公衆電話を探すシーンなんかも今や携帯電話がありますからねぇ。
昔の方が不便な分、サスペンス要素があって面白かったなぁ。

中盤になって犯人は分かったのですが、トリックが皆目分からない。
いや~なんとも大掛かりなトリックでしたねぇ。ここまでする執念が凄い
しかし危険なトリックですね。一歩間違えば・・・ですから
終盤での犯人の独白はおぞましく、【ラバー・ソウル】に通ずるものがありました。
千秋と要之助の未来が明るいのが救いかな。
いつか二人がプロデビューできるといいですね(^^)千秋の歌声も聴いてみたい。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • 手軽に読めるミステリーをお探しの方

◆テーマ読み「ナンバー」◆
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Tag:岡嶋二人

COMMENT 4

Sun
2012.12.16
20:11

mokko

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w(゚o゚)w オオー!

テーマ読みで2作者が同じで、1作が被っていて
2作目は同じ著者の別の作品っていうもの
実に面白い!
ペンネームの由来は知りませんでした
本当に乱歩と同じですね(^◇^;)
しかしトリック度が5って、すごいですねぇ
そんなに手が込んだトリックだったってことですね
mokkoは絶対にわからないだろうなぁ~

Edit | Reply | 
Sun
2012.12.16
23:19

翠香

URL

mokkoさんへ

う~ん、ちょっと事情が違うのですよ。
「7」は当初『七姫幻想』で決まっていたのですが、
mirokuさんの話によると、あまりミステリらしくないということだったので、
来月の企画ものに回すことにして、次候補の本作にしました。
今回のテーマ読み、半分ぐらいは予定変更してますね(^^;)

トリック、私も分かりませんでしたよ。
ていうか、あまりにも大掛かりで危険を伴うので、普通は考え付きません。
もし私が犯人だったら、こんなヤバいトリック絶対やらないです(^^;)

Edit | Reply | 
Mon
2013.01.14
17:05

viviandpiano

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お久しぶりです。
私もこの作品は楽しく読みました♪
軽いけど、内容は論理的で、面白かったですよね。
岡島作品には同じキャラはめったに出てきませんが、
この二人には親しみを感じます。

確かに、昔の携帯や防犯カメラがない時代の方が、
ミステリの舞台としては夢がありますね。
だから有栖川先生の江神シリーズなんかは懐かしいような不思議な感覚です。

Edit | Reply | 
Mon
2013.01.14
18:03

翠香

URL

viviandpianoさんへ

お久しぶりです。お元気でしたか?
千秋と要之助のコンビ、なかなかいいですよね♪
赤川作品に似た軽さはありましたけど。警察が無能すぎる(^^;)
岡嶋作品と折原作品は読みやすくて自分に合っているみたい。
今年もバリバリ読むぞ~w

連絡が取れずにいる登場人物にハラハラするのも一興なんですよね~。
でも今は携帯持っているのが当たり前ですから。
だから電波が通じない場所とか、特殊設定になる(^^;)

今年も5~6月あたりに新しいテーマ読みをやる予定ですので、
お忙しいかもしれませんが、ぜひご参加くださいね☆

Edit | Reply | 

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