Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【触身仏-蓮丈那智フィールドファイル2】 北森鴻

 27, 2013

◆◇◆那智、ミクニにディープキス!!◆◇◆

蓮丈那智フィールドファイルシリーズ2
短編集
新潮社 2002.8
  新潮文庫 2005.8


■あらすじ

「わが村には特殊な道祖神が祀られている。」美貌の民俗学者・蓮丈那智のもとに届いた手紙。神すなわち即身仏なのだという。彼女は、さっそく助手の内藤三国と調査に赴く。だが調査を終えた後、手紙の差出人が失踪してしまった──。那智はいにしえの悲劇の封印を解き、現代の事件を解決する(表題作)。山人伝説、大黒天、三種の神器、密閉された昏い記憶。本格民俗学ミステリ集。
(新潮文庫より)

■感想
テーマ読書「日本」、今回は民俗学です。

蓮丈那智フィールドファイルシリーズ第2弾。
前作を読んだのが昨年の1月・・・年一ペースになってますね(^^;)
今年は冬狐堂シリーズも含めて、北森作品をもっと読みたいな♪

前作では、調査依頼を受けて現地に赴き、事件に遭遇するというパターンでしたが、
今回は学内で起きた事件も多くなってきます。
そしてあのイヤミな狐目の教務部担当のことが少し明らかになります。
なんと那智先生と同級生だったのです!
しかも実は那智先生のことを憎からず思っているという・・・おおっ内藤君の強力なライバルが!
でも「狐目」というだけで本名はまだ明かされません。
今回は那智先生にあらゆる災難が降りかかるのが特徴的。
那智先生も一皮むけば普通の女性なんですよね!?


【秘供養】
那智のレポート課題について、内藤に質問してきた女子学生・東城弥生は、
蓮丈先生も驚くようなレポートを仕上げると豪語した。
しかし数日後、多摩川河川敷で弥生の焼死体が発見される。
弥生のレポートは見事な考察だったが、何故か中途半端に打ち切られていた。

那智先生が崖から落ちて複雑骨折!でも病室でお酒飲んでていいのか?(ダメです!)
それにしても多くの男を引き付ける東城弥生の魅力って何なのだろう。
なんともおぞましくも憐れな結末でした

【大黒闇】
内藤の元へ女子学生が訪ねてきて、兄・杉崎秀一を助けて欲しいと懇願される。
秀一は学内サークル《アース・ライフ》に所属しているのだが、
実体はカルト教団で、秀一は教団から300万もする仏像を購入したという。
だが、教団に仏像を流していた骨董商が殺され、首吊り自殺した秀一に殺人容疑がかけられてしまう。

学内サークルを装ったカルト教団とは・・・。
大学のサークルは実体がよく分からないものもありますからねぇ(^^;)
あやうく入信させられそうになった内藤君。
人の弱みに付け込むのが彼らの手口なのだから優柔不断ではダメですよ~。

【死満瓊】
蓮丈那智が埼玉県の某所で、所有する車の中から意識不明の状態で発見された。
助手席には男性の遺体があった為、那智に殺人の容疑がかけられる。
男性の胃の中には勾玉があり、それが那智が犯人であることを示唆していた。

海幸彦・山幸彦の伝説の民俗学的解釈は興味深かったです。
そんなことより、な・なんと那智先生がミクニにディープキス!!何も実演しなくてもいいのに・・・。
内藤君はこの一件ですっかり那智先生の虜になってしまった。

──那智、お前の一生は俺が面倒見てやる。黙ってついてこんかい。

だって!キャー(≧▽≦) 果たして本人の目の前で言える日がくるのか?

【触身仏】
奥羽山脈の麓の小さな山村には、即身仏が祀られているという。
しかし即身仏はフェイクだった。何故フェイクを祀っているのか?
そして一年後、那智に調査依頼した男が行方不明になる。

内藤君にそんなトラウマがあろうとは・・・。お婆さんも子供相手になんてことを吹き込んだのでしょうね
ちなみに私は本物のミイラを見たことがあります。イタリアの教会に安置されていました。
幸いトラウマにはならなかったけど(^^;)
即身仏といえば、先日ドラマ『相棒』でも取り上げられていましたよね。
補陀落渡海もそうですが、一見愚かしい行為が宗教上では尊いこととして行われていたのですよね・・・。

【御蔭講】
蓮丈研究室に新しい助手・佐江由美子が入った。由美子は近代文学の三神研究室から移ってきたのだ。
ところが内藤は三神研究室の助手・目良から佐江由美子を返してほしいと迫られる。
また、那智の元に奇妙なものが送られてきたその夜、帰宅途中の那智は何者かに襲われる。

新しく入った有能な助手に焦りを感じたり、自分の論文の内容を那智にこっぴどく批判されたり、
内藤の心は千々乱れてますね。しかし落ち込み方がちょっと幼いような・・・。狐目に心配されるぐらいだし(^^;)
でも思い込みの激しい人って怖い。女性は貢物ではありません!

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • 民俗学に興味がある方
  • 歴史・伝説に興味がある方
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Tag:蓮丈那智 北森鴻 民俗学

COMMENT 6

Tue
2013.02.05
22:02

miroku

URL

このシリーズ、巻を追うごとにミクニがはじけて行きますね。
コメディっぽい部分が加わって、ますます面白くなってきたのに・・・。
3巻以降を読めないのが残念です。
まあ、お弟子さんが書き継いだ4巻目があるにはあるのですが、どうも食指が動かないです・・・。

Edit | Reply | 
Tue
2013.02.05
22:09

mokko

URL

読みましたねぇ~

mokkoも那智先生のは、この2冊しか読んでないです
あと1冊は積んでます。
なんせ勿体無くって(^◇^;)
とかいいながら、一法師の考古学探偵が
かなり消化不良だったので、mokkoは
冬狐堂を読んでしまいましたぁ~
やっぱりどちらのシリーズも薀蓄が楽しいです(o^o^o)

Edit | Reply | 
Tue
2013.02.05
23:27

翠香

URL

mirokuさんへ

2作目に入ってキャラが立ってきて面白くなってきました(^0^)
私も3作目までは読むつもりだけど、4作目は・・・う~ん微妙(^^;)
次に冬狐堂に移ろうかと思ってます♪

Edit | Reply | 
Tue
2013.02.05
23:53

翠香

URL

mokkoさんへ

勿体なくて読めない気持ち、分かります。
私も香菜里屋の4作目が読めない・・・工藤さん、いなくなっちゃうみたいだし。
私は那智先生の3作目を読んだら冬狐堂に入ろうと思ってます(^^)

一法師は怖いもの見たさで読んでみようかな??

Edit | Reply | 
Mon
2013.02.18
08:48

結衣

URL

一気に

このシリーズは以前『凶笑面』を読んで、その薀蓄の多さにめげて
(そこが魅力でもあるのですが)そのまま中断していたのですが、
翠香さんのブログを読んで、再度挑戦。
今度は一気に3巻目の『写楽・考』まで読んでしまいました!(^^)!
ホントに、巻を追うごとにどんどん面白くなっていくのに、
続きがもう読めないなんて!(4巻目は確かに微妙……ですね)
悲しい、の一言です。

Edit | Reply | 
Tue
2013.02.19
23:09

翠香

URL

結衣さんへ

えっ!もう3巻まで読んでしまったのですか?は、早い・・・。
私も早く『写楽・考』を読みたいな。
確かにこのシリーズ、最初はとっつきにくい感じではありますね。
私は先にアンソロジーで短編1作を読んでいたので、スムーズに入ることが出来ました。
北森作品は残念ながら新刊が出ることはないので、今ある作品を大事に味わって読みたいです。

Edit | Reply | 

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