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毛髪再生

【六の宮の姫君】 北村薫

Category円紫さんと私シリーズ
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◆◇◆大学時代の集大成◆◇◆

円紫さんと私シリーズ4
長編
東京創元社 1992.4
創元推理文庫 1999.6

六の宮の姫君
六の宮の姫君 北村 薫

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■あらすじ

最終学年を迎えた《私》は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。《あれは玉突きだね。・・・・・・いや、というよりはキャッチボールだ》──王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、《私》の探偵が始まった・・・・・・。
(創元推理文庫より)

■テーマ
  芥川龍之介

■舞台
 裏磐梯

■ヒロイン
 《私》(名前の記述なし)

■感想
 《私》も大学4年生になり、卒論や就職について考える時期になります。ちょうどそんな折、文学部の加茂先生から出版社のアルバイトを紹介されます。本を読むのが大好きな《私》は、本に囲まれて仕事が出来るのと、卒論を書くために、ワープロを買うお金が必要だったこともあり、引き受けることに。そして、先方から就職を打診されるという具合に、とんとん拍子に進んでいきます。しかも卒論のテーマのヒントをもらったり、参考資料を借りられたり・・・う~ん、この主人公ってなんてラッキーガール513なんでしょ。

 【六の宮の姫君】は、芥川龍之介の短編小説のタイトルでもあります。この物語は、主人公の《私》が芥川が『六の宮の姫君』を書いた意義について、調査・研究をする形で書かれています。推理小説というよりも、論文を読んでいるような気分になります。ある程度、芥川や同時代を生きた作家達についての予備知識がないと、読むのがつらいかもしれません。逆に、文学部の学生、特にこれから論文を書こうとしている方には、一読の価値があります。つまり、それだけよく研究されています。実はこれ、北村氏の幻の卒業論文だったのだそうです。なるほど。

 しかし、この主人公が、友人と旅行中にも、滔々と文学談義を繰り広げているのは、どうなんでしょう?研究熱心なのは分かるけど、何も旅行中まで・・・。日常を離れている意味がないですよね。

 今回は円紫さんの出番が少ないです。とはいえ、《私》に重要なヒントを授けているのですが。【空飛ぶ馬】【夜の蝉】では、《私》の身近に起こった『日常の謎』について、円紫さんが鮮やかに解明しており、それがこのシリーズの魅力だったのですが、本作では趣向が変わってしまってちょっと残念ですね。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267

◆冷や汗度

404

◆満足度

★★

■特におすすめ!

  • 文学部の学生
  • 論文を書こうとしている方
  • 大正~昭和初期の文学が好きな方
  • 芥川龍之介が好きな方
  • 謎学が好きな方
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