Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【セカンド・ラブ】 乾くるみ

 24, 2013

◆◇◆明菜とヒカル◆◇◆

乾くるみ(シリーズ外)
長編
文藝春秋 2010.9
  文春文庫 2012.5


■あらすじ

1983年元旦、僕は、会社の先輩から誘われたスキー旅行で、春香と出会った。やがて付き合い始めた僕たちはとても幸せだった。春香とそっくりな女、美奈子が現れるまでは・・・・・・。清楚な春香と大胆な美奈子、対照的な二人の間で揺れる心。『イニシエーション・ラブ』に続く二度読み必至、驚愕の「恋愛ミステリー」。
(文春文庫より)

■テーマ
 1983年の日本

■感想
先日、ブロ友のmokkoさんが【イニシエーション・ラブ】を読んでいて、ちょっと懐かしく思っていたところ、
ブックオフで「イニシエーション・ラブの衝撃、再び!」という謳い文句の本作を見つけ、
気になったので早速読んでみました。

タイトルから中森明菜の「恋も二度目なら~♪」という歌を思い出しますが、
本作では「二番目の恋」という意味ではなく、
同時に二人の女性を「知る」(意味分かるよね?)こととなった男性のお話です。
【イニシエーション・ラブ】の系統ということは、ごくありふれた恋愛ものに見せかけつつ、
仕掛けが施されているってことですよね。これは用心して掛からねば・・・と読み始めたのですが、
【イニシエーション・ラブ】のような分かりやすい伏線
(といっても、「あれ?」と思いつつもスルーしてしまったけど^^;)はどこにもありませんでした。
ちなみに時代設定は同じくバブル時代の1983年で、
東京ディズニーランド開業などのキーワードがありますが、トリックには直接関係はありません。
でもこの時代に設定した意味は実はあります。

あらすじを見ると、そっくりな二人の女性がいることが分かると思います。
そっくりな二人といえば・・・双子です。ミステリでは双子を使ったトリックがよく出てきますが、
これは読者側だけでなく、登場人物側も見分けがつかないのでややこしいのですよね(^^;)
じゃあ本作のトリックはというと、まあ予想通りでした。でも終盤の展開は予想できなかったなぁ。
最終章に入って「ええっ!どういうこと?」と思い、ラスト二行で鳥肌・・・は
【イニシエーション・ラブ】と同じパターンでした。
つまり始めから騙されていたって訳ですね。あんなに用心していたのに(^^;)

だけどものすご~く後味が悪い。人を陥れるようなことをしてよく平気でいられますよね
これは【イニシエーション・ラブ】の比ではない。人としてどうなの?って感じです。
彼女が何故あんなことをしたのか、全く分からない。ただの好奇心?悪戯心?ありえない。
要するに、ラスト二行を効果的に演出するために人物を動かしているので、それぞれが薄っぺらなんですよ。
誰にも感情移入出来なかったし。あの木彫りが趣味の先輩は結局何も関係なかったのですね(^^;)

なおトリックには全く関係ありませんが、
二人の女性の名前にもある仕掛けが・・・見出しに答え書いてますけど(笑)
章題も二人のヒット曲をもじっていたり。
読者が気付かない部分にまで凝ってしまうのが乾さんらしい。

また同系統の第3弾として【トライアングル・ラブ】を構想中だとか。
トライアングル・・・三角関係ですかね?これまた後味悪そうな・・・(^^;)
しばらくこの系統はパスしたいです(苦笑)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

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Tag:乾くるみ

COMMENT 2

Mon
2013.04.29
06:41

mokko

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(  ° ▽ ° ;) エッ

イニシエーション・ラブの衝撃、再び!ですか?
いやぁ~物凄いタイミングで誘い文句を
見てしまったって感じですねぇ~(^◇^;)
mokkoはイニシエーション・・・を読んだばかりなので
まだ胸焼けしてる状態ですけど(○ ̄m ̄)
やはり後味悪い系は嫌ですよねぇ
しかし、警戒して読んでいるのに騙せるってのも
上手いってことなんですかねぇ~(^◇^;)

Edit | Reply | 
Mon
2013.04.29
11:50

翠香

URL

mokkoさんへ

いやむしろトリックは見え見えなんですよ。
でもそういうオチに持っていくか~って感じで。
確かに伏線はあるのですけど、あれが伏線だとはあまり気付かないと思う。
もう後味はめちゃくちゃ悪いですよ~。
あの女、人間として最低です。『イニシエーション~』のマユなんてまだかわいいもんです。
ラスト2行で一瞬鳥肌が立ちましたが、でもこれで一矢報いたので、ちょっとだけ良かったです(笑)

Edit | Reply | 

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