Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 加納朋子 > 市村安梨沙(アリスシリーズ) > 【虹の家のアリス】 加納朋子

【虹の家のアリス】 加納朋子

 06, 2013

◆◇◆戦う花嫁人形◆◇◆

アリスシリーズ2
短編集
文芸春秋 2002.10
  文春文庫 2005.12

■あらすじ

サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。育児サークルに続く嫌がらせ。猫好き掲示板サイトに相次ぐ、飼猫が殺されたとの書き込み。仁木の息子の恋人につきまとうストーカー。六つの事件の後で、安梨沙が心に決めた決意とは?
(文春文庫より)

■ヒロイン
 市村安梨沙

■感想
今回からいよいよテーマ読み「ヒロイン」を開始いたします。
テーマがヒロインなので、最初と最後は女性作家で決めようと思います(^^)/
トップバッターは【虹の家のアリス】です。
不思議の国のアリスは、ミステリのモチーフに使用されることが多いので、やはり外せませんね。
本作でもアリスモチーフは満載です(^^)

本作は、アリスシリーズ第2弾です。今回は仁木の娘や息子も物語に絡んできます。
前作のテーマは「夫婦」でしたが、本作は短編のタイトルが全て「~の家のアリス」と
なっていることからも分かる通り、「家族」がテーマになっています。
可憐な少女だった安梨沙も家を出てから次第に逞しさを身に付けてきたようです。
文字通り仁木の有能な助手に成長してきましたね。
なお、それぞれの短編は独立したお話になっていますが、前作からの続きがありますので、
先に【螺旋階段のアリス】を読まれることをおススメします。
本作の倉知淳氏の解説が爆笑ものです!


【虹の家のアリス】
育児サークル《虹の会》では奇妙な嫌がらせが相次いでいた。
しかし、怪文書が届けられてから3ヶ月以上は何も起こっていないという。

情報が少な過ぎるので仁木の推理が飛躍しているように見えるけれど、
思わずにっこりしてしまうお話でした。ラストがいいですね(^^)


【牢の家のアリス】
仁木が『転身退職者支援制度』を利用して探偵事務所を開いて1年。
収入源がなくなり、仕事もない仁木は、安梨沙の提案で以前依頼を受けた青山産婦人科へ御用聞きをする。
折しも青山産婦人科では密室から赤ちゃんが誘拐されたという。

仁木の腕が鳴るような事件だったのですが、事は誘拐事件、現場で調査も出来ないというジレンマが。
出来ちゃった結婚した若い夫婦、親になる自覚はあるのか・・・全く世も末ですねぇ


【猫の家のアリス】
猫好きが集まるネット掲示板に飼い猫が殺されたという書き込みが相次いだ。
猫の名前の頭文字を並べるとA,B,C。まるでアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』のようである。
依頼人の早苗は飼い猫のダニエルが次の標的になるのではと案じていた。

これはアンソロジー【「ABC」殺人事件】に収録されたお話。
こういう嫌がらせをゲーム感覚で楽しんでしまう犯人、歪んでますね
でも最後はハッピーエンドでよかった。ピュアな二人がほほえましいです(^^)


【幻の家のアリス】
実家から着替えを取ってきたいという安梨沙の為に車を出した仁木は、
お手伝いの蕗子から自分が安梨沙から嫌われた理由を調べて欲しいと依頼を受ける。

こういう名前の病名があるのは知りませんでした。アイスクリーム頭痛なら知っていたけど(^^;)
ここでは特に事件は起きないけれど、安梨沙の決意が垣間見えました。


【鏡の家のアリス】
仁木の息子・周平の婚約者・由理亜がある女性から嫌がらせを受けていた。
それはかつて周平と付き合いがあった女性で、止めるように説得しても、全く言葉が通じないのだという。
仁木は由理亜のマンションを張り込むことになるのだが・・・。

これは分かっちゃったもんね~と得意になっていたら、見事に騙された(笑)
意外なオチでしたが、コミュニケーション不足の親子が引き起こした勘違いでしたね。


【夢の家のアリス】
仁木探偵事務所開設以来の多忙な1日は、午前中は命を狙われているという女性が訪れ、
午後には同時刻の約束というダブルブッキングだった。しかしその2件は同一犯によるものらしい。

『花泥棒』の件は安梨沙の仮説にちょっと肝を冷やしたけど(^^;)
安梨沙の父親はあらゆる手段を使ってでも娘に帰ってきて欲しいのですね。
花嫁になるためのお人形は戦うことを決意。
年齢の割にはしっかりし過ぎている感もあるけれど、これからも仁木の頼もしい助手になっていくことでしょう。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

■参考

◆テーマ読み「ヒロイン」◆
テーマ読み「ヒロイン」

ブログランキング・にほんブログ村へ
テーマ読みをより多くの方に知ってもらうため、クリックにご協力お願いいたします。
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:加納朋子 市村安梨沙

COMMENT 2

Sun
2013.06.09
19:54

mokko

URL

w(゚o゚)w オオー!

一番最初に候補にあげたのが螺旋階段のアリスでしたぁ~
実はアリスに関しては別の本をピックアップする予定だったのですが
重そうな感じだったので避けました(^◇^;)
どうやら螺旋を選んで正解だったようです♪
螺旋を読んでから虹の家のアリスを読めばいいのですね(o^o^o)
読むのが楽しみになりましたぁ~о(ж>▽<)y ☆

Edit | Reply | 
Sun
2013.06.09
22:58

翠香

URL

mokkoさんへ

これは始めからテーマ読みに入れる予定でした♪
嫌がらせとかがあっても結末が優しいのでほっこりします(^^)
実は今もう1作アリスを読んでいるのですが、別の本ってこれかな??
重いというか、コテコテの本格だけど。「そして誰もいなくなった」風な。
シンデレラも全く違うテイストのものを2作読む予定。
やっぱりアリスとシンデレラは多いですね。

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?