Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【『アリス・ミラー城』殺人事件】 北山猛邦

 12, 2013

◆◇◆チェックメイト!!◆◇◆

城シリーズ
長編
講談社ノベルス 2003.5
講談社文庫 2008.10


■あらすじ

鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込む──『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって? 全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは・・・・・・。古典名作に挑むミステリ。
(講談社文庫より)

■感想
テーマ読み「ヒロイン」2作目は再びアリスが登場、
【『アリス・ミラー城』殺人事件】です。

はじめましての作家さん。本作は「城」シリーズの3作目にあたるそうですが、
共通のキャラがいるわけではなく、話も独立したものだということなので、シリーズ順を無視して読みました。

東北の孤島・江利ヵ島に建てられた奇妙な『アリス・ミラー城』。
城内のどこかにあるという「アリス・ミラー」を探し出す為に集められた探偵たちが一人、また一人と殺されていく。
それに合わせて遊戯室に置かれたチェスの駒も一つずつ減っていく・・・。

孤島に集められた男女、残りの人数に合わせて減っていく駒・・・
まさにクリスティの【そして誰もいなくなった】の見立て通りです。
インディアン人形がチェスの駒に変わっていますが、チェスは『鏡の国のアリス』のモチーフですね。
その他にも『不思議の国・鏡の国』のモチーフが至る所に散在しています。

始めは鷲羽という青年の視点で語られていた為、彼が謎解き役として物語を引っ張っていくのだろうな
・・・と思っていたら、いきなり殺されてしまったので、もうびっくり!
もっとムカつく奴、たくさんいたのに・・・
観月なんかその代表格。何でも金で解決しようとするし、自分のことを「観月」と呼ぶ(萌え少女かっ!)し(^^;)
でもコイツが一番鋭かったし、後々見直すことになるのだけど。

途中、探偵たちによる「ノックスの十戒」ならぬ「物理トリックの条件」が提示されるのも興味深い。
著者の北山さんは物理トリックを得意としているのだそうです。
最初の事件も部屋の鍵が被害者の口の中に入っているという密室でした。

また、増殖し続ける扉、ひとりでに動くビスク・ドール、ステンドグラスの中に閉じ込められた幽霊などの
オカルト現象が恐怖を倍増させますね。これらのオカルト現象には全て論理的な解釈がなされてます。

だんだんと人数が減っていくのに、全く犯人が分からす、最後の最後になってようやく分かったのですが・・・
ええっ!そんなのあり?アンフェアじゃないかー!と一瞬憤慨したものの、何かがおかしい。
一体何処で見誤ってしまったのだろう?
何が何だか訳が分からなくなり、ネタバレ解説サイトを確認したところ、
まんまと騙されていたことに気付きました(笑)
騙されていたことにも気付かないなんて、かなりおめでたい私(^^;)
ことごとく著者の仕掛けた罠にハマっていたわけですね。
改めて見直してみると、かなりあからさまなのに・・・トホホ。いや~思い込みって恐ろしい。
久々に騙された感を堪能しましたよ(笑)
ところで「アリス・ミラー」って結局何だったのでしょうね??

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★★

■特におすすめ!

◆テーマ読み「ヒロイン」◆
テーマ読み「ヒロイン」

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Tag:北山猛邦 城シリーズ

COMMENT 4

Sat
2013.06.15
08:53

akane

URL

アリス★

なるほど!アリス・ミラー城も、テーマ読みに該当しますね(o^^o)
懐かしいっ!
わたしも、初めて読んだとき、ラストに「えええ~!?」となってしまって!慌てて読み返しました(≧◇≦)
ハイ、、、騙されました(笑) でもこの作品がきっかけで北山ファンになったという★印象深い一冊です★翠香さんのレビュー読んだら、再読したくなりました♪


と、、、初めてスマホからコメントしています。ので、絵文字無しのおとなしいコメントとなりました(笑)ちゃんと投稿できていなかったらスミマセンっ

Edit | Reply | 
Sat
2013.06.15
17:25

翠香

URL

akaneさんへ

akaneさんもこの作品、読んでいたのですね~。
しかし、文庫が出てまだ5年弱ですが、懐かしいとは・・・ノベルス版で読んだのかな?
いや~なかなかどうして凄い作品でしたね。このテーマ読みにもピッタリだったし♪
最後まで読んで騙されたことに気付かないのは、これが初めてかもしれない。
読み返してみると結構あからさまなのにね・・・思い込みを上手く利用していますよね(^^;)
物理トリックが得意な作家さんらしいので、今後チェックしたいですね(^^)

Edit | Reply | 
Sun
2013.06.16
19:44

mokko

URL

まさかの!

アリス2連発!
しかし、面白そうですねぇ~
ミステリ読みの翠香さんが騙された事にも気づかなかったなんて・・・
満足度の★4つ、久しぶりに見た気がします。
mokkoは・・・普通の推理もできないので
読み終わっても疑問符の嵐で、やはり解説サイトに
助けを求めると思います(^◇^;)

Edit | Reply | 
Sun
2013.06.16
23:13

翠香

URL

mokkoさんへ

途中何箇所かで変だな?とは思ったのですけどねぇ。
思い込みが邪魔をしてスルーしてしまったorz
さすがに最後のところで、あれ?何処で間違った?とは思いましたが・・・。
騙しのテクニックがかなり巧妙なので、ミステリ中級者でも騙されるみたいです。

あ、堀川さんの本、郵便局・・・当たりです(^^)
ちょっと気になっていた本なので、見つけてラッキーでした♪

Edit | Reply | 

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