Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【館島】 東川篤哉

 05, 2013

◆◇◆六角館の殺人!◆◇◆

東川篤哉シリーズ外
長編
東京創元社 2005.5
創元推理文庫 2008.7


■あらすじ

天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう! 瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ!
(創元推理文庫より)

■感想
「謎解きはディナーのあとで」が映画公開されたのを受けて、
久々に東川作品でも読んでみようかな~と思い、手に取った作品。
東川篤哉といえば、ユーモアミステリですが、本作では本格物にチャレンジした模様です。
タイトルからも分かる通り、館ものであり、嵐の孤島ものでもあります。
館の見取り図まで付いていてコテコテの本格ではないか!・・・と思ったのですが、
やはりそこは東川篤哉、そこかしこでギャグネタを落とし込んできます。う~む軽い(^^;)
そのくせ文章はまわりくどいので読みにくい。
「黒いジャガー」と聞いて、街中に野生の黒豹が出現したと思う人はあまりいないでしょう。
それをわざわざご丁寧に説明してくれる(^^;)
そういえば風祭警部もジャガーに乗ってましたよね。セレブと言えばジャガーなのか??

時は198X年、異能の建築家・十文字和臣は瀬戸内海に浮かぶ小島に奇妙な別荘を建てた。
六角形の4階建てで、屋上にはドーム型の展望室が備え付けられている。
そして館の中心には巨大な螺旋階段が。
外壁は銀色に輝くステンレス製で、一見すると「やらしいホテル」に見えるという(^^;)
そのホテル・・・もとい別荘で、十文字和臣が螺旋階段の踊り場で変死体で発見される。
死体の状況から3階以上の高さから落ちた「墜落死」であると断定されたが、
どこにもそのような形跡は残されていなかった。
半年が過ぎ、再び関係者が別荘に集められるが、そこでまた新たな事件が──。

お気付きの通り、天才建築家、小島に建てられた奇妙な館、しかも多角形とくれば
綾辻行人氏の【十角館の殺人】を想起しますよね。
作中でも触れられていますので、ばっちり意識して書かれたものだと思います。
十角館の作者・中村青司といえばからくり趣味ですが、
本作の別荘にも中村青司もかくやという壮大なからくりが仕掛けられています。
でも建築許可が下りないなんて無粋なことは言わないとしても、
実現するには構造的に無理がありそうですね(^^;)

トリックに関してはこの別荘の特性を十分に生かしたものだったのでよかったと思います
何故この時代設定にしたのかも納得できました。
でも動機がお粗末。そんなことで人を殺すの?と思ってしまった
それと現職刑事の隆行が時折下心をむき出しにしてしまうのが興醒めでした。
自分は殺人事件の捜査に来たんじゃない、バカンスに来たんだ~って・・・
仮にも人が死んでいるというのに、なんという職業意識の低さよ(^^;)
東川作品に出てくる刑事ってどうしてこうもアホばかりなんでしょうね(苦笑)

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • 館ものが好きな方
  • ユーモアミステリが好きな方
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Tag:東川篤哉

COMMENT 2

Mon
2013.08.19
05:18

mokko

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(^◇^;)

タイトルから、パロってるのかと思ったけど
意識しただけだったのですね
回りくどいのって、ちょっとイラっとしますよねぇ
謎解き・・・は、そういうもんだと思って
ある意味楽しんで読んでましたけど、全部が全部
軽いってのはねぇ~(^◇^;)

Edit | Reply | 
Tue
2013.08.20
22:09

翠香

URL

mokkoさんへ

ん?タイトルがパロってる??
ひょっとして私が付けた見出しのことかな?
私は十角館をパロったつもりだけど(^^;)
本作のタイトルは『館島』です。

以前何かのインタビューを読んだのですが、
東川さん、この作風しか書けないみたいです。
だから東川作品にシリアスを期待してはいけない!
でもトリックはまあまあ良かったですよ。

Edit | Reply | 

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