Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【レイクサイド】 東野圭吾

 01, 2013

◆◇◆歪んだ連帯感◆◇◆

東野圭吾(シリーズ外)
長編
実業之日本社 2002.3
  実業之日本社(新装版) 2004.12
  文春文庫 2006.2
338映画化作品 (2005年公開 主演:役所広司・薬師丸ひろ子)


■あらすじ

妻は言った。「あたしが殺したのよ」──湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに? そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。
(文春文庫より)

■テーマ
 中学受験

■感想
このところ東野作品は文庫新刊で読むことが多かったですが、これは3年ぐらい?積読していた本。
結構東野作品も積読本が多くて(^^;)少しずつ消化しなければ・・・。

中学受験の為の勉強合宿で湖畔の別荘に集まった四組の家族。
並木俊介は、妻の連れ子・章太との親子関係を築くために参加した。
そこへ突然愛人の高階英里子が訪ねてくる。
俊介は別荘を抜け出して英里子の宿泊するホテルへ出向くがすっぽかされてしまう。
仕方なく別荘に帰るとなんとそこには英里子の死体が!しかも妻が殺したというのだ。

始めのうちは子供たちは勉強漬けなのに、親は呑気にテニスですか!なんだかな~と思ってました。
近年の東野作品は人情ものが主流になってきているようですが、これはちょい古の作品なので、
渇いた文体の中に、愛憎、欲望、保身といったドロドロとした感情が渦巻いている感じです(^^;)
感情移入しやすい主人公でさえ、良い父親を演じようとする一方、愛人とよろしくやっている人物だし。
でもそれ以上にリーダー格の藤間がどうにも好きになれなかったですね。お為ごかしな感じがして

最初は単なる愛憎のもつれで妻が愛人を殺してしまったように見えたのですが、
何故か部外者であるはずの藤間たちが犯行を隠蔽しようと提案します。
知り合いに逮捕者を出したくないだの、身辺が騒がしくなるだのもっともらしい理由を言うのですが、
普通他人の為にそこまでするとは思えない。何かあると読者に思わせます。
どうもこの四組の家族は何やら不埒なことをしていたようで、
おそらく法に触れるか、社会的に問題のあることだろうと察しはつくと思います。
具体的に何をしていたのかもほぼ予想通りでしたが、この真相には驚きました。
なるほど確かに伏線はありましたね。俊介のような人物を主人公に据えた理由も分かりました。

しかしお受験って子供だけでなく、親も大変なんですねぇ。
でもいくら自分の子供を名門中学に入れたいからってそこまでやりますかね?公立中学じゃダメなの?
「そこまで」する親を子供はどう思っているのだろう。

ある人物が俊介に言った何気ない言葉が気になって、怖い結末を想像していたのですが、
予想に反して人情ものに転じていました。
ラストはなんとなく丸く収まったけど、これでいいのか疑問が残るところですね。
英里子も嫌な女だなと思っていたけど、これでは浮かばれませんね

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★

■特におすすめ!

  • 倒叙ミステリが好きな方
  • お子さんがいらっしゃる方

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Tag:東野圭吾

COMMENT 2

Thu
2013.09.05
20:27

akane

URL

この作品~

お久しぶりですe-51

この作品は、映画版をDVDで見ちゃったのですが
原作読めば良かったなあ~i-201って思った作品でしたi-229
DVDの印象も薄れてきた頃なので、この作品、ちゃんと読んでみようかなi-100最近の東野作品も好きだけれど、昔のその、ドロドロ的なものも恋しい感じですi-179

Edit | Reply | 
Thu
2013.09.05
23:03

翠香

URL

akaneさんへ

お久しぶりです(^^)

この本の解説によると、映画版はかなり端折っているらしくて出来はあまりよくないみたいです(^^;)
私もDVD観ようと思っていたのですが、やめました(笑)
最近の東野作品は人情ものが主流になってきましたよね。
私もドロドロが読みたい・・・と思って本作を手に取ったけど、ちょっと微妙だったかな。
先日、『新参者』の文庫を購入したので、近々読む予定♪

Edit | Reply | 

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