【優しい密室】 栗本薫

◆◇◆大介とカオルの出会い◆◇◆

伊集院大介シリーズ2
長編
講談社ノベルス 1981.1
講談社文庫 1983.8

優しい密室
優しい密室 栗本 薫

おすすめ平均
stars優しい名探偵

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■あらすじ

門女子高の校内でチンピラの他殺死体が発見された。しかも現場は密室だった!? お上品な平和にはあきあきしていた森カオルは勇躍、事件の渦中へ・・・・・・名探偵伊集院大介とワトソン役カオルが邂逅し事件の謎をとく好評シリーズ第二弾。著者自らの高校生活が色濃く投影された女高生の心理が躍如と描かれた秀作。
(講談社文庫より)

■テーマ
 学園
 密室

■ヒロイン
  森カオル(17歳・桜花学園高等部2年)

■感想
 伊集院大介シリーズ第2弾です。
 前作【絃の聖域】と雰囲気がガラッと変わって、名門女子高が舞台となります。大介は、そこへ教育実習生として、やってきます。【絃の聖域】では、塾講師(生徒は一人しかいなかった!)だったので、前作より時間がさかのぼった話になります。

 この物語のヒロインは、森カオルという、作家志望の高校2年生。名前がカオル=薫、作家志望、という設定なので、どうやら栗本氏の高校時代の投影であるようです。それにしても、女子高ってこんなに凄まじいんですかね?私は共学だったので、よく分からないのですが・・・。でも、男の教育実習生がやってきたときは、確かに女の子たちは色めきたってましたね(^^;)
ただこれ、書かれたのが26年ほど前なので、古~い表現もいくつか見られます。いまどき『ナインペタン』なんて言わないですよね。今は・・・壁女!?

 カオルは学園内で発生した殺人事件に首をつっこみ、単独で調査を始めます。途中、何度も大介に止められるのですが、言うことを聞かず、犯人が証拠隠滅することを恐れて、夜の学校に忍び込み──。
 犯行のトリックはほぼ予想通りでした。まあ、現場の状況からこれしかないだろうという感じだったのですが。ただ、密室がどうやって出来上がったのかが、分かりませんでした。最後のほうになって、ようやくタイトルの意味が分かりました。【易しい密室】ではないですが、【優しい密室】なんですね

 ところでこのお話、時間の矛盾がありまして、伊集院大介が教育実習生として桜花学園にやってきた1か月間の出来事のはずなのに、物語の始めの方には「五月の末のひるさがり」とあるのに、終わりの方には「のあざやかな青い空」とあります。栗本氏は多作しすぎて細かい部分の注意が抜けてしまったのでしょうか。一度読めば分かるミスなので、ちょっと残念ですね。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404404404404

◆満足度

★★★

◆◇◆関連本◆◇◆
優しい密室 1 (1)
栗本 薫 まんだ 林檎
4861763665
▲コミックでも出ているので、こちらもどうぞ!

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Category: 伊集院大介
Published on: Sun,  05 2007 22:58
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栗本薫 伊集院大介

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