Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【新参者】 東野圭吾

 25, 2013

◆◇◆人情は嘘をつく◆◇◆

加賀恭一郎シリーズ8
長編
講談社 2009.9
  講談社文庫 2013.8


■あらすじ

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。
(講談社文庫より)

■テーマ

 東京下町
 人情

■感想
加賀恭一郎シリーズ第8弾です。待ちに待った文庫がようやく出ました\(^0^)/わーい
先にドラマを観ていたので、初読みとしての面白さが半減してしまうかと心配していたのですが、
都合よく内容を忘れてまして(笑)
読み進めるうちに、そうそうこういう話だった、とドラマのシーンとともに少しずつ思い出してきたので、
初読みとはまた別の楽しさがありました(^^)

加賀恭一郎は本作から練馬署から日本橋署に異動になりました。
タイトルの「新参者」は、異動してきたばかりの加賀自身のことを表わしています。
物珍しさもあったのでしょうが、所轄の刑事として新しい街のことを知っておこうと
あちこちを歩き回っている加賀の様子が見られます。
それにしても聞き込みの度に手土産を持参したり、ある店では捜査の為に商品を大人買い!
刑事の薄給で大丈夫なのかしらん?と余計な心配をしてしまった(^^;)
捜査の為ならお店の人に事情を説明すれば買わなくてもよさそうだけど、
お店の人を不安がらせないようにという加賀のやさしさなんですよね

中身は9章に分かれていて、連作短編集のような形式になっています。
1章が連ドラの1話分に相当するので、一見すると始めから連ドラ向けに書かれたように見えますが、
実はもともと「小説現代」に連載されていたもの。連載向けに一話完結の形を取っていたのだと思います。

三井峯子という女性が絞殺された謎が作品全体のテーマではあるのですが、
それぞれの章では商店街で働く人々にまつわる謎も。
人情厚い下町の人々は誰かの為に嘘をつく。たとえ殺人事件の容疑者として疑われていたとしても。
加賀はそんな小さな謎も一つ一つ解きほぐしていきます。結果的に事件に関係がなくとも手を抜かない。
東野作品としては珍しく日常の謎ものとしても楽しめますね。

一つ一つの謎が明らかになるうちに被害者がどういう女性だったのかが分かってきます。
優しい女性であり、これからの彼女の人生は希望に満ちていたはずなのに・・・。
事件の引き金を引いてしまったのは皮肉にも彼女のささいな勘違いだったのです。
そして犯人もまた誰かの為に嘘をつく。
過去の東野作品からは想像がつかないほどのじんわりとした温かみを感じる作品に仕上がっていますね。

なお、今まであまり語られることがなかったのですが、
加賀が警視庁捜査一課から練馬署へ異動になった経緯に触れられています。
やはり加賀はあの人を待ち続けているのですね。

■評価(5個が最高)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404
◆満足度★★★★

■特におすすめ! 

  • 東京下町が好きな方
  • 人情ものが好きな方
  • 日常の謎ものが好きな方
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Tag:東野圭吾 加賀恭一郎

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