Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【本の町の殺人】 ローナ・バレット

 02, 2013

◆◇◆当店ではノンフィクションは扱っておりません◆◇◆

ブックタウンミステリシリーズ1
長編
創元推理文庫 2013.8


■あらすじ

古書と専門書の書店が軒を連ねる、読書家の聖地ストーナム。トリシアはこの町のミステリ専門書店店主だ。ヴィンテージものからベストセラーまで取りそろえたこの店は、彼女の夢が詰まった大切な城。ところが隣の料理書専門店の店主が殺され、高価な初版本が消えた。第一発見者のトリシアは容疑を晴らそうと必死で事件を調べる。本屋だらけの町を舞台にしたライトミステリ第一弾。

(創元推理文庫より)

■感想

小さな田舎町だったストーナムは、古書と専門書の本屋が軒を連ねる本の町として生まれ変わった。
毎日大勢の観光客を乗せたバスがストーナムに到着する。
ヒロインのトリシアは<ハブント・ゴット・ア・クルー>というミステリ専門書店の店主。
ニューヨークで華やかな生活を送っていた彼女は、離婚を機にミステリ書店を開くという夢を実現したのだ。
ところが平和な町ストーナムで60年ぶりに殺人事件が発生する。
隣の料理書専門店の店主が殺され、高価な初版本が消えた。
そしてあろうことか、保安官は第一発見者のトリシアを容疑者扱いしているのだ!

本の町が舞台、しかもヒロインがミステリ書店の店主、とミステリ好きにはわくわくする設定ですよね。
<ハブント・ゴット・ア・クルー>の外観はシャーロック・ホームズの家を模しており、
愛猫の名前はミス・マープル(^^)
店内の居心地のいいヌックで無料のコーヒーとクッキーをお供に本を読むことも可能です。
(もっとも客のほとんどは観光客なので、のんびりとしてもいられないのですが^^;
いわば常連客向けのサービスですね。)
日本でも大型書店ではカフェ併設だったり、椅子がところどころに置いてあったりはしますけど、
無料でここまでのサービスはないですよね。
こんな本屋さんが近くにあったら通い詰めてしまいそうです(笑)

しかし、ミステリの薀蓄や読書案内的なものを期待していたのにほとんどなくてがっかり
外観だけでなく、もっとミステリ専門店らしい雰囲気を出して欲しかった。
消えた初版本も料理本ではなく、トリシアも手に入れられないという
『モルグ街の殺人』が収録された雑誌の初版本だったらもっと盛り上がるのに残念ですね。
消えた本の謎も思わせぶりな割にはあまり大した意味もなかったし。

途中まではこれはロマンス小説かと見紛ってしまうかのようでした。
トリシアと姉のアンジェリカの恋愛話が中心になっていたような印象です。
それでもトリシアとアンジェリカが証拠調べのために他人の家に忍び入った(2回も!)のには
スリルがあって楽しめました(笑)
ちょっと岡嶋二人さんの【焦茶色のパステル】を思い出しましたね~。

トリシアがアンジェリカに対して幼少期に抱いたコンプレックスをいまだに引きずっていて、
牽制している様子には笑った。
アンジェリカはわがままで女王様気取りの女性。あまりお友達にはなりたくないタイプですね(^^;)
これが実姉なのだから、トリシアの苦労もさぞやです。
お気に入りのキャラは常連客のエヴァリット。
商品は何も買わず、開店から閉店までコーヒー一杯で粘るので始めは迷惑な客だな~と思ったのですが、
トリシアが彼に仕事を与えたとたんに生き生きとしてきました。なかなか可愛らしいおじいちゃんです(^^)

読者が謎解きを楽しむ要素は全く期待できません。
終盤のサスペンス展開にはびっくりしました
あともう一ひねりあればと物足りなさを感じてしまいました。

なお、本の町ストーナムにはモデルがあるそうで、
英国ウェールズのヘイ・オン・ワイという町だそうです。
古城が丸ごと書店になったりとメルヘンチックな町のようです。
ぜひ行ってみたいですね(^^)

本作は「本が好き!」経由で東京創元社様から献本いただきました。ありがとうございます。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★☆

■特におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • 女性の方
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Tag:ローナ・バレット

COMMENT 2

Sun
2013.10.20
22:49

mokko

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本の町・・・

考えただけで((o(^∇^)o))わくわくの設定なのに
モデルの町が存在したとわぁ~(゚O゚;
焦茶色のパステル・・・あんな感じにハラハラするんだぁ~
でも感想としてはイマイチだったみたいですねぇ
結構面白そうだと思ったんだけど・・・
シリーズになってるってことは、人気があるのかなぁ?
微妙な気分です(^◇^;)

Edit | Reply | 
Sun
2013.10.20
23:22

翠香

URL

mokkoさんへ

モデルになった本の町、行ってみたいですね~(^^)
トリシアの店も近くにあったらきっと通いづめですね(笑)

もっと読書案内的なものを期待していたので、求めているのとはちょっと違いましたね。
ミステリとしてもいまひとつ。なんとなく2時間サスペンス的な感じでした。
これはまだ1作目ですから。続編は出るようですけど、もう読まないかな(^^;)

Edit | Reply | 

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