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【騙し絵】 マルセル・F・ラントーム

 19, 2013

◆◇◆ダイヤはどうやってすり替えられたのか?◆◇◆

ボブ・スローマンシリーズ2
長編
創元推理文庫 2009.10


■あらすじ

幾度も盗難の危機を乗り越えてきたプイヤンジュ家のダイヤモンド《ケープタウンの星》。銀行の金庫で保管されていたこのダイヤが、令嬢結婚の日に公開されると、警官たちの厳重な監視にもかかわらず、偽物にすり替えられてしまった! 誰が? いったいどうやって? 第二次大戦末期、本格ミステリ・マニアのフランス人が捕虜収容所で書き上げたという、幻の不可能犯罪ミステリ。

(創元推理文庫より)

■感想

これは全く予備知識ゼロで、たまたまブックオフで見つけた作品。
タイトルとあらすじに惹かれました。表紙デザインもいいですよね~(^^)

作者のマルセル・F・ラントームは本格ミステリマニアで
クリスティ、バークリー、クイーン、カーなどの作品を読み漁っていたらしい。
第二次世界大戦末期、ドイツ軍の捕虜となり、捕虜生活の暇つぶしに本作を含む3作品を執筆したそうです。
よくぞドイツ軍の目をかいくぐって原稿が世に出たものですね。
ところが祖国フランスでは本格ミステリがあまり受けなかったのか、
3作品の評価はいまひとつだったらしく、ラントームは突然筆を折ってしまう。
そんな幻の作家の作品を発掘した創元さん、なかなかやりますね~
近年、こういう知られざる作品が翻訳されて読めるようになってきたのはうれしいかぎりです(^^)

プイヤンジュ家の令嬢アリーヌと謎の発明家マクシムとの出会いはコミカルで楽しめましたが、
なんといっても本作の主眼はダイヤモンドのすり替えの謎でしょう。
展示ケースの中に入れる時は間違いなく本物でした。
展示中は6人の警官が監視していたというのに
展示ケースから取り出した時には贋物にすり替えられていたのです!

ダイヤの行方はつかめないまま、物語は意外な展開を迎えます。
マクシムの発明した飛行艇までも消え、相次ぐ失踪事件。実に色々なものが消えます(^^;)
おまけのように殺人事件も起きています。
もう何が何だか訳が分からなくなってきたところで出ました!・・・「読者への挑戦」が!
全くこの作者ときたら色々なミステリ作家の影響を受けてますね(^^;)

クイーンのように論理的に説明できるものなら、どれ、ひとつ挑戦を受けてみましょうかという気にもなるのですが、
これだけハチャメチャだと考える気も失せてしまい、そのまま解決編へ。
・・・いやあ驚きました。あまりにバカバカしくて(笑)
全然論理的じゃないですもの。ちょっとそれ、ずるくない?って感じですよ
これがまんまと成功したのなら、6人の警官はよっぽど間抜けってことになりますけど??
ルパン三世とかのアニメでやるならありでしょうけどね(^^;)
しかも「犯人たり得る人間はひとりだけ」という断り書きがあるのですが、これ、一人じゃ出来ないし。
まあ主犯は一人という意味なのでしょう。(このあたりもクイーンとの差が歴然としていますね)
ちなみに犯人を当てるのはそれほど難しくありません。動機もありますし。

残りの2作品もボブ・スローマンシリーズだそうで、
『聖週間の嵐』は狭い浴室で起きた密室殺人事件、
『十三番目の銃弾』はフランスの各地で起きる連続殺人の謎を扱っているのだとか。
特に『聖週間の嵐』は気になりますね~ぜひ引き続き翻訳してほしいものです。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • 海外ミステリが好きな方
  • 不可能犯罪に興味がある方
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Tag:マルセル・F・ラントーム

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