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毛髪再生

【鐘】 内田康夫

Category浅見光彦
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◆◇◆同じ紋様の鐘を探せ!◆◇◆

浅見光彦シリーズ49
長編
講談社 1991.10
 
講談社ノベルス 1993.10
  講談社文庫 1994.11
  幻冬舎文庫 2003.4

鐘 (講談社文庫)
鐘 (講談社文庫) 内田 康夫

おすすめ平均
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■あらすじ

 始まりは、深夜不気味に鳴り渡った鐘の音だった――。浅見家の菩提寺にある鐘に付着した血痕、その鐘の模様痕をつけ、隅田川に浮かんだ男の変死体。浅見光彦は、その死に秘められた人間の哀しい愛憎の謎を追い、四国高松へ、そして越中高岡へと向かう。やがて、被害者の美しい妹と共に辿り着いた真実とは? 浅見の推理が冴え渡る、傑作長篇。
(幻冬舎文庫より)

■テーマ
  鐘

■舞台
  広島県因島市
       尾道市
       福山市
  香川県高松市
       木田郡庵治町
  富山県高岡市
  新潟県糸魚川市
  京都府京都市

■ヒロイン
  松川慧美(25,6歳・フリーライター)

■感想
  深夜、浅見家の菩提寺の鐘が鳴った。除夜の鐘でもあるまいし何故?と思っていたら翌朝、住職が飛んできた。昨夜の鐘は何者かが撞(つ)いたもので、しかも鐘には血が滴っていたという。そして半月後、隅田川で男の死体が発見された。男の顔には鐘の紋様の跡が付いており、先の菩提寺の事件との関連性ありとみて、浅見の捜査が始まった──。

  今回は初めから『警察庁刑事局長の弟』という素性がバレているので、お決まりの

 「浅見さんもお人が悪い~」

 という件はありません。しかし警察も『旅と歴史』(例の藤田編集長のいるトコです)に裏から手を回し、取材という名目で捜査費を捻り出すとはやくざな商売(?)ですねぇ(笑)

  今回のテーマはタイトルどおり『鐘』。鐘の紋様に色々な種類があるとは知りませんでした。ミステリーを読んで勉強になるのですから、知的な娯楽ですよね。392

  ところで、【鐘】というタイトル、クロフツの【樽】の向こうを張ってやろうという、いたずら心から付けられたそうです。なるほど、漢字一字のタイトル(【樽】の原作はもちろん漢字ではありませんが)、大型な円筒形の物体、その物体の行方を探し回るさまなど似ているところが多いですね。内田氏は

「樽はたかだかワインかドブロクが詰まっている程度だが、なにしろ鐘には百八つの煩悩が籠もっている」

と仰っています。上手いこといいますね~。しかし、煩悩を払うための鐘が人間の煩悩に利用されることになるとは、なんとも皮肉なことです。390

  この作品では、浅見は捜査のために東奔西走30して、いろいろな土地を訪れます。今回のヒロイン・松川慧美に出会うのも浅見が糸魚川市に入ってからのことで、登場はかなり遅めです。しかも第一印象は最悪・・・。まあ後には慧美にも捜査を手伝ってもらうことになり、気持ちがピタリ一致することもあるのですが。

  高松での取材では、【讃岐路殺人事件】で事件捜査に協力した、大原部長刑事との再会があります。シリーズも進んでいくと様々な土地を訪れますから、こうしてかつて一緒に事件捜査をした『仲間』に出会えるのもひとつの楽しみかもしれませんね。ただ、大原部長刑事が地元の新聞記者を紹介するまでもなく、【讃岐路殺人事件】でのもう一人の『仲間』、粕谷記者がいるのに・・・と思ってしまいました。

 

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★

■特におすすめ!

  • 神社・仏閣を観るのが好きな方
  • 鐘を撞いたことがある方
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浅見光彦内田康夫

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