Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【飲めば都】 北村薫

 09, 2014

◆◇◆酔いどれ女子の仕事と恋◆◇◆

北村薫シリーズ外
連作短編集
新潮社 2011.5
  新潮文庫 2013.11

 

■あらすじ

人生の大切なことは、本とお酒に教わった──日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情……。本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、そんな都の恋の行く先は? 本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。
(新潮文庫より)

■感想
年末年始、お酒を飲む機会も多いことと思いますので、こんな作品を選んでみました。
といっても、ヒロインの小酒井都は年がら年中飲んでいるのですけど(^^;)
お酒にまつわる失敗は誰しも一つや二つはあると思うのですが(え?一つや二つじゃきかないって?)、
この都さんはかなりの猛者でして。
上司のワイシャツに赤ワインをぶちまける、先輩のヴィトンのバッグの中にリバース(意味分かるよね?^^;)する
(いけ好かない男だったので、深層心理が働いていたらしい)、
朝目が覚めたら自分があられもない姿になっていることに気付くなどなど、枚挙にいとまがない。
まあ周りの人間も呑兵衛ばかりだし、仕事柄接待も多いので酒量が増えるのもやむなしなんですけどね。

本作は12編の連作短編集です。てっきり日常の謎ものかと思っていたのですが、ミステリではなかったですね。
女性文芸編集者・小酒井都の仕事に恋に奮闘している姿が描かれています。
第3編『シコタマ仮面とシタタカ姫』では、都さんの恋に青天の霹靂。
これは円紫さんシリーズの【夜の蝉】に出てくる姉の話を思い起こしました。
天然でけなげな女に男はコロッと騙されるんだよねぇ。それが計算だとも知らないで
第4編『指輪物語』では文ネエ(文庫担当のおネエ様なのでこう呼ばれている)の気持ちが痛いほど分かり
切なくなってしまった。北村先生はどうしてこう女性の気持ちがよく分かるのでしょうか?
いまだに北村薫=女性と思っている人がいるのも頷けますね。
ちなみに文庫版には北村先生の顔写真が載っております。これを見てショックを受ける人もいたりして・・・。

また北村先生らしく、ダジャレや言葉遊びもふんだんに取り入れられています。
一歩間違うとお寒いオヤジギャグになってしまうけど、
そうならずに思わずクスリと笑ってしまうところが上手さなんですよね
文系と理系で両極なのだけど、森博嗣作品も言葉遊びが楽しい点で似ています。
自分が両氏とも好きなのはこの辺りに理由があるのかも。

またお酒の席がとにかく多く出てくるため、色々な種類のお酒も登場します。
結構知らない銘柄のお酒も多かったですね。
特に参考文献に上がってなかったので、北村先生も呑兵衛なのかな?

都さんの運命の人「オコジョさん」は眉毛猫の版画家。きっと表紙の装画がモデルになっているのでしょうね。
巻末にある眉毛猫の登場人物紹介がかわいい。
とにかく楽しくて心がほっこりする作品でした(^^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

◆満足度★★★★

■特におすすめ!

  • 女性の方
  • お酒が好きな方
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Tag:北村薫

COMMENT 4

Sun
2014.01.12
19:15

mokko

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まぁ~(*´◇`*)

なんてステキなのでしょう(*´◇`*)
っていうか楽しそうです(o^o^o)
本とお酒・・・
最近お酒を飲まなくなったのでね
読んだら飲みたくなるかもです(^◇^;)
まだ覆面作家シリーズしか読んでないのですが
男性だとは思えないですねぇ~
時と人シリーズを積んでいるので、それも消化しないと♪

記事とは関係ないのですが、古典部シリーズの続編
知らなくってショックでしたぁ~(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

Edit | Reply | 
Sun
2014.01.12
23:25

翠香

URL

mokkoさんへ

これも女子受けすると思いますよ(^^)
色々なお酒が出てくるので、こんな銘柄もあるのか~と興味はわきますけど、
女子がこんなにへべれけになってはいかん!と逆に戒めになるかも(笑)
私も時と人シリーズがあと2作あるので、今年は読みたいです♪
他にも積んでるのがいくつかあるけど、やっぱり北村作品はほっこりするのがいいな~

古典部シリーズは5作目まで文庫が出てますけど、まだ続きそうですよ。

Edit | Reply | 
Tue
2014.01.21
08:19

結衣

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楽しかった

北村さんにこういう本があるのは、知りませんでした。
楽しかったです!(^^)!

私はお酒には弱すぎて(酔う前にダウン(・・;))
この小説の「お酒」部分はあまり楽しめなかったのですが(^_^;)
「本」はとても好きなので、出版社の話は嬉しい(*_*)

第4編『指輪……』はホント、せつなすぎ。
すごい作家ですね。

Edit | Reply | 
Tue
2014.01.21
23:29

翠香

URL

結衣さんへ

まさに北村作品の真骨頂ですね(^^)

あ~お酒を飲むとすぐ寝ちゃう人、いますよね(あんまり女性では見かけないけど・・・)
寝ちゃったら全く楽しめないので、損しているよな~とは思いますね。
本作もお酒の部分が楽しめないと面白さも半減してしまいそうですね・・・。

『指輪物語』は本当、切なかったです。

Edit | Reply | 

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