Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【白い兎が逃げる】 有栖川有栖

 16, 2014

◆◇◆うさぎちゃんご用心◆◇◆

火村英生シリーズ14
短編集
カッパ・ノベルス 2003.11
光文社文庫 2007.1


■あらすじ

 ストーカー行為に悩む劇団の看板女優・清水伶奈。彼女を変質者から引き離す計画は成功したはずだった。ところが、ストーカーが兎小屋の裏で死体となって発見される。追いかけていたはずの彼が──。
 鉄道に絡むトリックを用いた表題作ほか、火村とアリスが挑む3つの事件。ミステリのエッセンスをふんだんに盛り込んだ、これぞ正統派の推理小説。
(光文社文庫より)

■感想
3月からの連想で三月ウサギ→アリスという訳でアリス先生の作品を(笑)
火村シリーズを読む順番がちょうど『兎』がタイトルに入った本作でした(^^)
本作は有栖川作品には珍しく光文社から出ているのですね。
火村シリーズは講談社と角川(一部新潮社も)、江神シリーズは東京創元社と棲み分けが出来ているようなので。
やはり人気作家の作品は出版社の争奪戦があるのでしょうね。
本作は4編からなる中短編集です。どの作品もひねりの効いた作品で面白かったです


【不在の証明】
ひったくり犯の男が逃走中に小説家の黒須俊也を見かける。
古びたビルに人目を気にしながら出入りする不審な行動を取っていたが、
果たしてそのビルの2Fで双子の弟克也が殺害された。しかし俊也にはアリバイがあった。

タイトルからアリバイ崩しのように見えるのですが・・・。
双子トリックは大体予想通りだったのですが、まさかそんなことが起きていようとは!
アリスとアクション作家の舌戦バトルにニヤニヤ。


【地下室の処刑】
森下刑事は非番に手配中のテロリストを見かけるが、通報しようとしたところを仲間に見つかり拉致されてしまう。
両手足を拘束された地下室ではある人物の処刑が行われようとしていた。
しかし、最後に飲ませたワインに毒が入っており、処刑前に死亡してしまう。

なんとあの森下刑事が受難!ここで出てくるシャングリラ十字軍は【暗い宿】に所収の短編『異形の客』にも
登場しているのですが、いずれ火村との直接対決が見られるとか。何だかドキドキします。


【比類のない神々しいような瞬間】
気鋭の社会評論家・上島初音が殺された。現場には謎のダイイング・メッセージが。
火村は被害者の周辺にある名前の人物がいるのではないかとにらんでいた。
するとその名前の男が死体で発見される。

ダイイング・メッセージがあるので人物の名前は伏せておきました。
これ、暗号もので時々使われるのですよね。私も2、3度お目にかかっています。
途中から倒叙形式に変わるので、火村がどうやって犯人のアリバイを崩すのかが見所です。
このネタは全く知らなかったなぁ。さすが推理作家、細かいところまで見ていますね(笑)


【白い兎が逃げる】
劇団<ワープシアター>の看板女優・清水伶奈はストーカーに悩まされていた。
伶奈の鳥取行についてこないようにする為、北海道行と思わせる計画を立てる。
見事ストーカー男を撒くことに成功したかに思われたが、なんとストーカー男が死体となって発見される。

とことん「兎」に拘った作品。何故鳥取なのかと思ったら、因幡の白兎ですね。
「ストーカー殺人事件」といっても、ストーカーが殺される事件という逆転の発想が面白い。
意外なところから犯行動機が浮かび上がってきます。
鉄道を利用したアリバイトリックですが、時刻表がらみでなかったのでよかった(笑)
何となくトリックが分かったのもうれしい(^^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267267
◆冷や汗度404404404
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • 本格推理が好きな方
  • 手軽に読めるミステリをお探しの方
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Tag:有栖川有栖 火村英生 作家アリス

COMMENT 4

Mon
2014.03.24
23:02

mokko

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w(゚o゚)w オオー!

これも短編集だったのですねぇ
チェックはしていたのですが、まだ購入してませんでした。
3月→3月うさぎ→有栖川有栖っていう連想がステキ(*´◇`*)

Edit | Reply | 
Tue
2014.03.25
23:25

翠香

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mokkoさんへ

久々に作家アリスでも読もうかな~と思ったら、
たまたま順番がうさぎがらみでした(^^)
なかなか面白い短編集でしたよ。
火村が電話口で猫にじゃれつかれている様子が楽しいです(^▽^)

Edit | Reply | 
Thu
2014.04.03
01:37

viviandpiano

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お久しぶりです☆

アリスの白い兎、短編集ながら堪能しました☆
どっちかというと、短編に「おおっ!?」というのありますね。
長編を待ちつつも、手軽な短編を待つファン心理です♪

Edit | Reply | 
Thu
2014.04.03
23:51

翠香

URL

viviandpianoさんへ

お久しぶりです(^^)
これは一ひねりの効いた面白い短編集でしたね。
このシリーズ、短編が多いですよね。
私は長編の方が好きなんですけどね~火村の抱えている闇が気になる~!

Edit | Reply | 

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