Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【白ゆき姫殺人事件】 湊かなえ

 06, 2014

◆◇◆鏡よ、鏡。世界で一番性悪な女はだあれ?◆◇◆

湊かなえ(シリーズ外)
長編
集英社 2012.7
  集英社文庫 2014.2
338映画化作品 (2014.3.29公開 主演:井上真央・綾野剛)


■あらすじ

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人々への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。
(集英社文庫より)

■感想

湊かなえ作品です。数々の作品が映像化されている湊作品ですが、実は今まではあえて避けていました。
家族がテーマのものが多く、しかも「イヤミス」の香りがしたので、ちょっと苦手かも・・・と思っていたのです。
ところが昨秋に放送されたドラマ『花の鎖』が面白く、いかに食わず嫌いだったかがよく分かりました。

本作は今までの家族ものとは一線を画したお話で、
ネット社会の闇や他人の評価の曖昧さなどが表現されています。
美人OLの三木典子が惨殺されるという事件が起き、
同僚の城野美姫がその後姿をくらましていることから犯人ではないかという疑惑が浮上します。
なおこの作品、全て関係者の証言や手記などから構成されています。
事件の関連資料として、巻末にコミュニティサイト・マンマロー
(いわゆるツイッターやフェイスブックのようなもの)でのやりとり、
新聞や週刊誌の報道記事が載っていて凝ってますね。
特にマンマローでの発言はいかにもこんな人いそうだな~という感じでリアルです。

城野美姫は空想癖のあるちょっとイタイ女なのですが、
他人が作り上げるその人のイメージと当人の本質との間にはギャップがあることをつくづく感じます。
他人はその人の外側しか見ることが出来ないし、
自分は自分の内側しか見られないので違って当然なのかもしれませんが・・・。
でも一度犯人という色眼鏡で見てしまうとこうも評価が変わってくるものなのか。
また昨今ネットでの発言が問題になっていますが、各自が軽はずみな発言をすることによって、
確証もないまま一人の人物を犯人に仕立て上げてしまう怖さを感じました。

フリーの雑誌記者の赤星が知り合いの女性からこの事件の話を聞き、独自に調査するのですが、
こいつがどうしょうもないダメ男でして(^^;)マンマローにつぶやいて情報垂れ流ししてるし。
始めは赤星が調査していく中で真相に到達するものと思っていたのですが、
あの取材でどうしてああいう記事になるわけ?
週刊誌の記事なんて眉唾もので信用していないけど、
いかに自分の都合のいいように面白おかしく脚色しているのかが分かりますね。
映画では赤星役は綾野剛さんなのですが、ちょっとイメージ合わない~って
このイメージも勝手な偶像でしょうか?(^^;)
篠山係長もしょうもない男だったし。

関係者の証言のみで話が進むので、どこまでが本当か分からず、
真犯人の判明がかなり唐突な感じを受けました。
もう少し終盤にほのめかしがあるとよかったですね。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

  ◆トリック度 267267
◆満足度 ★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • SNSをやっている方
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Tag:湊かなえ

COMMENT 2

Sun
2014.05.04
08:50

mokko

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お久しぶりになってしまった

湊作品はmokkoも同じ理由で避けていましたが
これは普通に読めそうですね
文章が好みかどうかも気になるところですが
ちょっとチェックしておきます。

Edit | Reply | 
Sun
2014.05.04
13:23

翠香

URL

mokkoさんへ

お久しぶりです~寂しかったよ~v-406
これはネット社会の闇を皮肉った作品ですね。
無責任な発言をすることで誰かを陥れることもある。
自分が被害者になったら・・・考えると怖いですね。

Edit | Reply | 

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