Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【Jの神話】 乾くるみ

 21, 2014

◆◇◆宿主を蝕むもの◆◇◆

乾くるみ(シリーズ外)
長編
講談社ノベルス 1998.2
  講談社文庫 2002.6
  文春文庫 2008.11
20第4回メフィスト賞受賞作


■あらすじ

全寮制の名門女子高を次々と襲う怪事件。一年生が塔から墜死し、生徒会長は「胎児なき流産」で失血死をとげる。その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子に追る魔手。背後に暗躍する「ジャック」とは何者なのか?「イニシエーション・ラブ」の著者が、女性に潜む“闇”を妖しく描く衝撃のデビュー作。
(文春文庫より)

■感想
乾さんといえば【イニシエーション・ラブ】が再びヒットしているらしい。
芸能人が番組等で紹介したのを受け、一気に火が付いたのだとか。
若い世代にも受けているらしいのですが、やっぱりバブル世代の方がより仕掛けを堪能できるのではないかな。

さて本作は乾くるみ氏のデビュー作で第四回メフィスト賞受賞作です。
ミッション系で全寮制の女子高で生徒の一人が飛び降り自殺を遂げ、
さらに全校生徒の憧れの的である麻里亜が流産により失血死する。しかし、胎児はどこにも見つからない。
麻里亜の父親の依頼を受けた女探偵「黒猫」は、麻里亜の死、
そして自殺した生徒が遺した「ジャック」という言葉の謎を追うことになるのだが──。

物語は坂本優子という新入生と黒猫こと鈴堂美音子の二人の視点で交互に語られます。
美音子自身も辛い経験をしており、単なる探偵という位置付けではなく、
物語にどう絡んでくるのか注目していました。
麻里亜の死というショッキングな事件に学院内が悲しみに沈む中、
突如カリスマ性を帯びた椎奈が台頭し、学院内は麻里亜派と椎奈派に二分し一触即発の状態に。
一方黒猫の捜査は全寮制の女子高という閉じられた世界においては関係者に接触するのも容易ではなく、
少々強引に推理を進めているところがあります。

終盤に差し掛かり、とうとうジャックの正体が明らかになるのですが・・・何これ?
まさかこんなエログロな話だったとは・・・。
ここから怒涛の展開を迎えるのですが、ますます予想外の方へ話は進みます。
黒猫もまさかの暴走。無茶し過ぎです
ツッコミどころも満載。トカレフって・・・どうやってそんなもの手に入れたの?(^^;)

それにしてもジャック、おぞまし過ぎる。ミステリだと思ったのに、SFホラーに変貌していました(^^;)
これ本当にメフィスト賞受賞したのですか?
あらすじの「女性に潜む“闇”を妖しく描く」ってちょっと違うんじゃないかな。
表面上はそう見えるけど、実はJに操られている訳でしょ?

ラストになると優子も美音子も完全に壊れてしまってます。
優子はおぼこい子だったのにあんなに大胆になって・・・。
それより分からないのが美音子ですよ。アレ見て吐いてたよね?刺したよね?それなのに・・・ありえない。
キャラもブレまくりだし。調査に私情を挟まない孤高のハンターのような女だと思っていたのに、
あのことしか能がないバカな女に成り下がってしまってます。ああ失望した
もし乾作品の初読が本作だったら、もう2度と乾作品は読まないだろうなぁ。
【蒼林堂古書店へようこそ】みたいな作品も書けるのに・・・。
【イニシエーション・ラブ】を読んで本作にも興味を持った方は要注意です。

 

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)
 

■こんな方におすすめ!

  ハッキリ言っておススメは出来ませんが・・・

  • SFホラーが好きな方
  • エログロに抵抗がない方
  • 百合小説に抵抗がない方
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Tag:乾くるみ メフィスト賞

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