Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 篠田真由美 > 桜井京介(建築探偵) > 【失楽の街】 篠田真由美

【失楽の街】 篠田真由美

 29, 2014

◆◇◆OVER THE RAINBOW◆◇◆

桜井京介シリーズ11
長編
講談社ノベルス 2004.6
講談社文庫 2011.8


■あらすじ

四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム《火刑法廷》の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。
(講談社文庫より)

■テーマ
 同潤会アパートメント(作中では朋潤会)

■舞台
 東京

■感想
建築探偵シリーズ本編第10作。本作でシリーズ第二部完結となります。
実は本作と前作【綺羅の柩】とでは時期が被っていまして、
本作スタート時には京介たちはまだマレーシアにいます。
「過去はささやく」の章の途中(文庫版でp168)でようやく京介たちが帰国するので、
それまでは神代教授の独壇場です(神代教授は大学の都合で行かれなかったのですよね^^;)。
神代教授は好きなのですが、上品モード(俗に猫を被っているという^^;)の神代教授一人ではつまらない。
皆が戻ってきてようやくいつもの調子になり、賑やかになってきました(^^)
それにしても「騒がしい食欲熊や無愛想で皮肉屋のムク犬」とか
「髭の生えたむさいのと可愛い坊や」という形容にいちいち笑えてしまう(^▽^)

このシリーズは西洋建築が研究対象となっていたり、京介たちが海外へ飛び出したりするので、
異国情緒を感じるのですが、今回の舞台は東京です。
今までは一族の確執による事件が多かったですが、今回は都内で連続爆弾事件が発生という物々しい雰囲気。
いつもと勝手が違い、緊張感のただよう作品になっています。
しかも最初のターゲットがW大O講堂前と神代邸ですから、いきなり火の粉が降りかかってきたわけで。
警察嫌いの京介だけど、自分の身辺(特に蒼)が危険に晒されたとなれば話は別。
まあ前作よりはアクティブな京介が見られるかな(笑)

ここではテログループ『火刑法廷』の犯行目的とメンバーの正体、
元W大教授・安宅の息子の死の真相という二つの主題を軸に物語が展開します。
『火刑法廷』の方は、叙述要素が多くて、いきなり実行犯が現れたような錯覚を受けました。
前出していることに後で気付いたのですが・・・この辺はちょっと説明不足でしたね。
でも犯行予告の法則性の解明は面白かった。こういうパズル的要素は好きです(^^)
二つ目の主題の方は、あまり言うとネタバレになりそうなので・・・真相は神のみぞ知るですね。

このシリーズは誰かが危険な目に遭うのがお約束になっていますが
(被害に遭うのはほとんど京介と蒼だけど^^;)、
今回も誰かが危険な目に遭います。軽いのとごっついのと二つ。
意外にも京介と蒼ではない・・・けど蒼も軽いのには遭っているし、京介はまさかの逮捕!

終盤では京介のサービスショットが満載♪
艶姿もよかったけど、髪をゴムで結んだ姿、これは貴重ですよ~(〃▽〃)

しかし翳くんの蒼に対する想いは親友というより恋人に近いような・・・。
もちろん蒼の方も翳くんのことは大切な友人だと思っていて。
一歩間違えばBLになりそうで別の意味でドキドキしてしまった。まあ今に始まったことではないけど(^^;)
でも翳くんが現れたことによって京介たちはすっかり蒼の父兄になってしまいましたねぇ。
まあ神代教授はもとより孫に甘いおじいちゃんみたいな感じだったけど(笑)
深春は翳くんともじゃれ合っているので相変わらずだし(^^;)

一番蒼との関係性が変わったのはやっぱり京介。
第一部では蒼は京介の助手的役割を担っていましたが、
蒼が学校に通い始めるといつも京介に同行する訳にはいかなくなる。
さらに蒼自身が自立しようと強く思っている。
蒼が「親離れ」したことで一番淋しく感じているのは京介でしょうね。
京介にとって蒼が生きる希望、心の支えですから。意外とメンタル弱そうで本当危ういのですよ。
篠田先生によると京介は殺さないそうなので(初めは殺すつもりだったらしい^^;)、見守っていくしかないですね。
過激な発言をした京介に対し、神代教授がかけた言葉にちょっとうるっとしていたので
(ここも萌えポイントです。神代先生、グッジョブ!)きっと大丈夫でしょう。

気が付けば今回もキャラ萌え全開のレビューになってしまった(笑)
このシリーズはついつい入れ込んでしまいますねぇ。
次回作からいよいよ第三部に突入します。
京介の心の闇は何なのか、彼らの未来はどうなっていくのか今からドキドキしています。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 犯罪小説が好きな方
  • 演劇が好きな方
  • 古い建物に興味がある方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:桜井京介 建築探偵 篠田真由美

COMMENT 2

Sun
2014.05.04
09:07

mokko

URL

キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー

どうしましょう
レビュー読んでるだけで萌えてしまった
京介の艶姿・・・妄想が・・・炸裂!
いやいやいや・・・そうじゃないって(; ̄ー ̄川 アセアセ
京介のメンタル面・・・確かに本当に危うい
何か今回は読み応えありそうですねぇ
早く読みたいのですが、その前に超えなければいけない
難問が・・・前作の蒼の重いやつ・・・
今の状態では絶対に読めないので
もう少し我慢です。
2冊積んでいるのに読めないなんてぇ~(ノ◇≦。)

Edit | Reply | 
Sun
2014.05.04
13:48

翠香

URL

mokkoさんへ

久々に建築探偵を読んで大満足でした♪
でも京介たちの出番は遅いし、連続テロ事件が起こるわで物々しい雰囲気なんですけどね。
京介の艶姿はあまり期待しすぎないように(笑)
あれが京介だとすぐ気付いたけど、まさかあんなことするとは意外でしたね~
他にも萌えシーンがいくつかありますよん♪

確かに蒼の物語はまたまた蒼に災難が降りかかってくるので、読んでいて辛いですが、
最後には感動できますよ~
mokkoさんも早くこの感動を味わってほしいです(^0^)

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?