Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 東野圭吾 > 【美しき凶器】 東野圭吾

【美しき凶器】 東野圭吾

 27, 2014

◆◇◆タランチュラがやってくる◆◇◆

東野圭吾(シリーズ外)
長編
カッパ・ノベルス 1992.10
  光文社文庫 1997.3


■あらすじ

安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが・・・・・・。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った。迫りくる恐怖、衝撃の真相! 謎が謎を呼ぶ傑作サスペンス!

(光文社文庫より)

■感想
先日ブックオフでゲットした本。タイトルに惹かれて読んでみました。

安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子の4人はかつて世界的に活躍したスポーツ選手だったが、
彼らには人に知られてはならない秘密があった。
忌まわしい過去を葬る為、データを管理している仙堂之則の邸にに侵入するが、
仙堂に見つかり、やむなく殺してしまう。
ところがある女性がその一部始終を目撃しており、彼女は復讐の鬼と化して4人に次々と襲いかかる──。

スポーツ選手が絶対にやってはいけないことと言えば察しがつくと思います。
彼らにどんな事情があるにせよ、甘い汁を吸って地位も名誉も手に入れたのだから、
それが脅かされるからといって同情は出来ませんよね。
それなのに住居不法侵入、殺人、放火とさらに罪を重ねてしまう。
それほどまでに過去の栄光と現在の地位は失いたくないものなのでしょうか?
以前に不祥事を起こした元オリンピック金メダリストがいましたが、何だか裏切られた気分で悲しいですよね。
スポーツ選手は人々に勇気と希望を与えるべき存在なのだから、人間的にも正しくなければならないのに・・・

しかし彼らにとって誤算だったのは、仙堂の「秘密兵器」の存在。
カナダ人女性で身長190cmもの長身、超人的なボディを持つ彼女は、
神と崇める仙堂の敵を討つ為、4人を殺しにやってきます。
日本の地理に疎く、漢字もほとんど読めず、日本語も片言しか話せない彼女が
着実にターゲットの居所をつきとめ、感情のないロボットのように相手を仕留めていくのには驚嘆しました。
ひたひたと迫りくる様子がめちゃくちゃ怖かったですね
でも盲目的に仙堂のことを信じていた彼女がちょっと憐れでもありました。
実は仙堂は悪魔のような肉体改造を彼女に施していたのです。
彼女自身は無論そのことを知らない。もし知ってしまったらこの復讐が全く無意味であることに気付いたでしょう。

一方でいくら彼女が超人的な体力をもっているとはいえ、元重量挙げ選手の大男を難なく仕留めたり、
またある者は自分の居所を知られないように逃げたのに、ドアに連絡先を書いた貼り紙をしていったりと
どうも腑に落ちない点もありました。
なんといっても東野圭吾作品、ただ殺人鬼の恐怖を描いたサスペンスではあるまいと思っていましたが・・・
いや~やられました。終盤でのどんでん返しにびっくり!さすがに一筋縄ではいきませんねぇ。
ラストはちょっと切なかった。彼女もやっぱり普通の女性だったのですね。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • サスペンスが好きな方
  • スポーツ競技が好きな方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:東野圭吾

COMMENT 2

Sat
2014.06.28
21:14

mokko

URL

これですね・・・

あらすじをみると、確かにフリークスに似てるかも。
ただ、犯人探しに関しては、翠香さんならすぐにわかると思いますよ。
ミステリを期待すると肩透かしを食らいますので、そういうもんだと思って読んでくださいね(^◇^;)

そして美しき凶器も、面白そうですねぇ
この終盤でのどんでん返しっていうのが結構好きなんです(^◇^;)
しかも切ないんですよねぇ
期待度大って感じです。チェックしておきます♪

Edit | Reply | 
Sun
2014.06.29
00:13

翠香

URL

mokkoさんへ

え~でも綾辻さんでしょ。一筋縄ではいかない気がするのですが・・・。
綾辻作品は先に館シリーズ番外編的な作品を先に読もうかと思ってます。

これ、終盤の展開にびっくりでした。
別の意味で怖っ!と思いましたよ~
モンスターにさせられた彼女がなんだか不憫で・・・。
最後に心は普通の女性だったんだなと思うと切なくなります。

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?