Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【11枚のとらんぷ】 泡坂妻夫

 27, 2014

◆◇◆袋の中から消えた美女◆◇◆

泡坂妻夫シリーズ外
長編
角川文庫 1979.8
  双葉文庫 1988.11
創元推理文庫 1993.5
角川文庫<改版> 2014.6


■あらすじ

真敷市立公民館で開かれた奇術ショウ。〈袋の中の美女〉という演目の直前、袋から出てくるはずの水田志摩子が、姿を消した。「私の人生でも最も大切なドラマが起こりかかっている」という言葉を遺して──。同時刻、自室で発見された彼女の屍体、その周囲には不可解な品物の数数が。同じ奇術クラブに属する鹿川は、これは自分が書いた小説「11枚のとらんぷ」に対応していると、警察に力説した──。奇術トリックの最高傑作!
(角川文庫より)

■感想
カドフェス2014対象本。初泡坂妻夫作品です。
本作は【東西ミステリーベスト100】国内編38位にランクインした作品です。

全体は三部構成になっていて、Ⅰ部「11の奇術」では真敷市で行われたアマチュア奇術ショーの顛末と
そのさなかに発生した殺人事件について語られます。
Ⅱ部「『11枚のとらんぷ』は奇術サークル「マジキクラブ」のメンバーが実名登場しているノンフィクション作中作。
Ⅲ部「11番目のトリック」は東京で行われた世界国際奇術家会議の模様と解決編です。

Ⅰ部の奇術ショーではメンバーの大半が初舞台ということで、緊張感がこちらにも伝わってきます。
また初舞台の緊張からか、予期せぬハプニングが起こり、あたふたとしている様子は可笑しさを誘います
でもここで油断してはいけません。ここでのハプニングが事件の伏線へ繋がっていきます。
ショーのフィナーレで人形の家から登場するはずの志摩子が忽然と消えてしまい、
自宅で撲殺されているのが発見されます。
つい直前までショーに出演していた彼女がどうやって離れた場所で殺されたのか?
という人体移動トリックなのですが、これはほぼ予想通りでした。

そしてⅡ部の『11枚のとらんぷ』では実に11個のカードマジックが披露され、惜しみなくネタばらしをしています。
中にはしょうもないトリックもあるのですが(^^;)
マジックが好きなので、このⅡ部だけでも堪能しました。
冒頭に用語の説明が載っていて、大体分かっているつもりでしたが知らない用語もあり勉強になりました。
でもここでも事件の重要な伏線が隠されているので要注意です。

Ⅲ部の世界国際奇術家会議でも奇術の世界に魅了されます。
マジキクラブのメンバー・牧桂子という女性が全編を通してヒロイン級の扱いになっているのですが、
桂子とフランス人奇術師ランスロットとの恋の行方にも注目です。

さて肝心の犯人当てですが、直感で当てました(笑)何故か直感だとよく当たる(^^;)
しかし論理的にというとこれがなかなか難しい。
プログラム10番「袋の中の美女」がマジキクラブ総動員の奇術なので、
誰にもあのトリックを行うのは不可能のように思えます。
またある人物の証言が紛らわしいので、あやうく別の人物を無実の罪に陥れそうに・・・
後になって思えば伏線張りまくりなんですけどね~。
犯人が判明した後にもう一ひねりあり、意外な真相に驚きました。
ただラストがすっきりしない終わり方だったので、消化不良気味になってしまったのはちょっと残念。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267267
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • マジックが好きな方
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Tag:泡坂妻夫 カドフェス

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