Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > た行の作家 > 【太陽の坐る場所】 辻村深月

【太陽の坐る場所】 辻村深月

 06, 2014

◆◇◆太陽はどこにあっても明るい◆◇◆

辻村深月(シリーズ外)
長編
文藝春秋 2008.12
  文春文庫 2011.6
338映画化作品(2014.10.4公開 出演:水川あさみ、木村文乃ほか)


■あらすじ

高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。あの頃の出来事が原因なのか・・・・・・? 教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。
(文春文庫より)

■感想
辻村深月作品です。映画化に合わせて読んでみました。
実は以前に一度、辻村作品にチャレンジしたことがあるのですが、
主人公の女性がいい子ぶりっこで読んでいてイライラしてしまい、わずか数ページで挫折という苦い過去が(^^;)
ところが本作を読んでみると、またしてもいい子ぶりっこがいるじゃないですか!うわぁ最悪・・・。
今回の映画化の話がなかったら、また途中で投げ出していたかもしれない。
しかし何とか我慢して読み進めるうちに映画が公開に。
何の気なしに映画のあらすじを読んでみると、何だかおかしい。
今読んでいる原作と話の筋が微妙に違うように思える。
映画化のアレンジかな?と思いましたが、次の瞬間、重大なことに気付いてしまった。

映画のあらすじは原作のネタバレをしている!と。

というよりキャプション自体が既にネタバレ(^^;)
全くなんてことだろう。映像化の場合、よくあるのですよね・・・
原作は叙述ミステリなのですが、叙述ものってそもそも映像化が難しいのです。
手品のタネ(トリック)が丸見えになってしまいますから。
だからタネが見えないように工夫するか、始めから見せてしまうかのどちらかになる。本作は後者ですね(^^;)
原作と映画とどちらを先にするか迷っている方、原作を先に読んでください

ネタバレされてしまった以上、残りは確認作業でしかない。確かに上手く誤魔化して書いていますね(笑)
実際には二重三重にミスリードを仕掛けているので、そうだったのかという部分もあったのですが、
やはり驚きはあまりなかったですね。

ミステリ以外の内容としては、小中高時代の様々なことが一気にぶわ~っと思い出してきて、
すっかりほろ苦い気分に浸ってしまいました。折しも中学時代の同窓会の案内が来たところだったのです。
代表幹事はまさに「女王」だった。相変わらずだなと思った(^^;)

でもクラス会や同窓会に出るも出ないもその人の自由でしょう。
「来れば楽しいのに」というのは参加したい人の論理です。
それを無理やり引っ張り出そうとするのは傲慢でしかない。
ミイラ取りがミイラになった人たちは、いかに自分が過去に囚われていたに気付き、
そこから自由になったのです。

しかしどいつもこいつも嫌な奴ばかりですね(^^;)でもとことんまでの悪者は誰もいない。
ラストはもっとも嫌な奴が実はそうではなく、救われる形になっているのが何だか納得いかなかったです。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267
◆満足度★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 叙述ミステリが好きな方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:辻村深月 映画化

COMMENT 2

Tue
2014.10.07
08:46

mokko

URL

学園モノ

結構好きです。
mokkoも辻村作品は「冷たい校舎の時は止まる」1作しか
読んでないんですけど、それも学園モノでした。
っていうか学園に閉じ込められるからモロ学園が舞台だけど(^◇^;)
その作品は面白かったけど、太陽・・・は映画化されてるんですねぇ
評価が低いのは映画のネタバレが原因なのでしょうか?
それとも作品自体の評価かしら??
叙述モノって、いつも必ず騙されるから楽しいのですが
キャラが嫌な奴ばかりってのも気になります
嫌いなキャラが出てくるものって、読んでるのが苦痛ですよねぇ
あぁ~悩みどころです(^◇^;)

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.07
23:38

翠香

URL

mokkoさんへ

学園ものと言うとちょっと語弊があるかも。
高校卒業から10年経っているので、既に皆社会人なんですよ。
高校時代の回想シーンが頻繁に挿入されているのですけどね。

叙述はネタバレしてしまうともうミステリでも何でもないですからねぇ(^^;)
確かにネタバレしなかったらもう少し評価は上がったかもしれないけど、
前回、数ページで挫折したこともあるし、辻村作品とは相性が悪いのかも。
まあもう1作ぐらいは読んでみて判断してみます。
もしこの作品を読まれるのでしたら、映画情報はシャットアウトした方がいいですよ。

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?