Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【Nのために】 湊かなえ

 21, 2014

◆◇◆ア・イ・シ・テ・ルのサイン◆◇◆

湊かなえ(シリーズ外)
長編
東京創元社 2010.1
  双葉文庫 2014.8
55TVドラマ化作品 (TBS系列 主演:榮倉奈々)


■あらすじ

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
(双葉文庫より)

■感想
ドラマ化に合わせて読みました。
先にドラマの第一回を観てしまった為、ネタバレされたのではないかとドキドキだったのですが
(【太陽の坐る場所】のトラウマが・・・。)、大丈夫でした(ホッ)
しかし読後にネットをチェックしたら、ネタバレ記事が溢れていることに驚きました
原作を読もうと思っている方、純粋にドラマを楽しもうと思っている方はお気を付けください。

ドラマでは希美の両親の狂気な振る舞いがインパクトあり過ぎだったのですが、
ドラマの創作ではなく原作通りでした(^^;)あのムカつく愛人もそのまま。
ドラマでは三浦友和さん演じる元巡査が10年前の事件の真相を探る形になっていますが、
ここが原作とは違う所ですね。

杉下希美、成瀬慎司、西崎真人、安藤望、野口貴弘、野口奈央子──事件の関係者は皆イニシャル"N"を持つ。
始めは関係者全員が一人の"N"を守るために事件の真相を隠蔽していて、
その"N"とは希美なのでは?と思っていたのですが、
そういうことではなく、皆がそれぞれ大切に思うNのために行動を起こし、守ろうとするお話でした。
あらすじには純愛ミステリーとありますが、純愛と呼ぶにはあまりにも歪な愛の形もあって
作中作の「灼熱バード」は痛々しくて読むのが辛かったです
相手を傷つけることでしか愛し方を知らない、また傷つけられた方はその傷跡こそが愛の証だと信じる──
こんなものは真実の愛ではない。
でも人は相手を愛するあまり、そのすべてを独占したいと思う、哀しい生き物ですね。

また成瀬の章では希美への想いにキュンキュンしてしまいますね。
もう早く告っちゃえ!ともどかしい思いをしましたが、
希美の家庭環境、放火事件など二人の前には暗い影が差しこんできて・・・。
安藤が希美を窓掃除用のゴンドラに乗せてあげるシーンも、
希美側と安藤側の両方から描かれ、お互いの想いがすれ違ってしまうのが何とも切ないです。

希美のキャラクターは大切な人の為なら自分は犠牲になっても構わないという献身的な側面と
目的のためなら手段は選ばないという冷酷さを併せ持っています。
希美の両親の件は余計では?という意見がありましたが、
あの一件があったからこそ、今の希美のキャラクターがあるのだと思います。
希美にとって奈央子は母親と愛人の二人の女性の投影だったのでしょうね。

理解できなかったのが西崎。何故そんなことする必要があったのか?
すっきりしない幕切れでしたが、読み返してみると最初に読んだ時は気付かなかったことが色々出てきました。
実は結構深い話なのかも。
ドラマではそのあたりどのように表現しているのか、楽しみにしたいですね(^^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • ラブストーリーが好きな方
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Tag:湊かなえ ドラマ化

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