Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > た行の作家 > 【妄想女刑事】 鳥飼否宇

【妄想女刑事】 鳥飼否宇

 29, 2014

◆◇◆酩酊女の迷推理◆◇◆

妄想女刑事シリーズ1
短編集
角川書店 2012.9
  角川文庫 2014.9


■あらすじ

警視庁捜査一課所属、自称酒豪、宮藤希美。彼女には奇癖があった。一度スイッチが入ると、ところかまわず妄想の世界に没入してしまうのだ。もちろん、捜査中とて例外ではない。だが、これが謎のバーテンダー・御園生独にかかると、なぜか辻褄のあった推理に翻訳され・・・・・・? 電車の網棚の置き去りにされた人間の手首の謎、ナース服を着た外国人男性の死体の発見・・・・・・不可解な事件も、モーソー推理でズバッと解決(するかも?)!
(角川文庫より)

■感想
鳥飼否宇作品・・・なのですが、実は碇卯人名義では一度読んだことがあります。
碇卯人というのは、ドラマ『相棒』のノベライズ本の筆者で、「いかりうひと」は「とりかいひう」のアナグラムです。
言われてみれば、言葉の言い回しとか、同じ筆者だと思わせますね。

物語の主人公は宮藤希美、29歳。警視庁捜査一課所属、階級は巡査部長。
キュートな顔立ちなのだが、黒いセルロイド縁のイケてない眼鏡を掛けている。
そして無類の酒好き。一度飲みだすと歯止めが効かなくなり、へべれけになるまで飲んでしまう。
別の店で飲み直そうと、覚束ない足取りで歩いていくと、
「ロッターズ・クラブ」というバーの看板を見つけ、ふらふらとそのバーの中に引き込まれていく。
イケメンバーテンダー・御園生独に行き詰った捜査の内容を洗いざらい話してしまうと、
なにやら意味深なヒントが。
と、そこで希美は突然ひらめき、「やだっ、解けちゃった!」となるわけです。

あらすじを見た時は北森鴻さんの『香菜里屋シリーズ』のくだけた版ぐらいに思っていたのですが、
御園生は何もかもお見通しのようなのに、推理はしません。
希美にヒントを与えるだけで、謎を解くのはあくまでも希美自身。
捜査が行き詰り、希美が酩酊状態にならないと御園生には会えないので、登場シーンはごく少な目。
ジャケ買いの要素が半分ぐらいあったので(笑)、ちょっと期待外れだったかなぁ。

一方、希美を取り巻く刑事たちは・・・
希美とコンビを組む荻野正則は、弛緩したカバのような風貌の美少女オタク。
捜査名目で希美にコスプレさせては喜んでいる変態気質でもあるのですが、
希美のことを暖かく見守っています。
また、希美を慕う新宿署の若手刑事・島聖はジャニーズ系のイケメン。
希美も憎からず思っていたのですが・・・あまり骨のない奴でしたねぇ。
周りにいる男たちがこんな風だから御園生にのめり込むのもむべなるかな(^^;)

本作では5つの事件が発生します。
一応捜査一課が取り扱う事件なので、主に殺人事件なのですが、
コミカルな雰囲気なので、あまり人が死んでいるという実感が湧かないのですよね(^^;)
鳥飼さんってもっと重厚な作品を書かれる方だと思っていたのですが、こういう作風だったのか。
それぞれの短編は独立した事件ですが、実は前の短編との繋がりがあるという構成になっています。
これもちょっと無理があるような気がします。

御園生の正体についてはある程度予想通りだったけれど、う~ん、そういうオチですか・・・。
希美は愛すべきキャラクターなのですが、ネタが割れてしまうと、とてもイタイ女に見えてしまう
どうやらこれ、近々第二弾が出る予定らしいですが、
ネタが割れてしまったのにどうやって話を引っ張っていくのかな??

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • コメディが好きな方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:鳥飼否宇

COMMENT 0

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?