Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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ドラマ【最後の証人】

 25, 2015

■放送日時
  2015年1月24日 テレビ朝日 21時00分~23時06分

■番組名
  ドラマスペシャル『最後の証人

■原作
  柚月 裕子 『最後の証人』(宝島社刊)

■CAST
 佐方貞人(ヤメ検弁護士)        上川隆也
 庄司真生(米崎地検検事)       松下由樹
 小坂千尋(新米弁護士)         倉科カナ
 浜田美津子                紺野まひる
 島津邦明(島津建設社長)       大杉漣
 高瀬光治(内科医・美津子の元夫)  石黒賢
 丸山秀雄(元警察官)           平田満
 筒井義雄(米崎地検公判部長)     伊武雅刀
                              ほか

■あらすじ

都内に事務所を構える佐方貞人は、検察から転身した、いわゆる“ヤメ検弁護士”。刑事事件を専門に扱い、やり手として通っている。
 佐方は突然、舞い込んだ依頼を受け、新米弁護士の小坂千尋と共に“米崎”の地に降り立った。佐方に弁護を依頼したのは、米崎のホテルで起きた殺人事件で逮捕、起訴された男・島津邦明で、すでに公判開始を翌日に控えているという状況だった。島津は米崎で建設会社など手広く事業を展開する、地元の有力者だった。
 被害者は、彼との不倫関係を噂されていた女性・浜田美津子で、指紋、血痕、防犯カメラなど、あらゆる証拠が犯人は島津であることを示していた。2人の関係を火遊びだと思っていた島津が彼女から結婚を迫られ、言い争ううちに刺殺したものと誰もが考えていた。
 だが、接見したところ、島津は無実を主張。佐方に弁護を依頼したのも、前任の弁護士が情状狙いの線を崩さなかったため憤慨し解雇、腕の確かな弁護士を捜して佐方に行き着いたらしい。小坂は“まったく勝算のない事件”と判断するが、佐方は事件の背後に何かが隠されていることを直感、あっさり弁護を引き受ける。
 実は、米崎はかつて佐方が検事として勤務していた街で、検察を辞めるきっかけとなった“事件”が起きた因縁の地だった。当時の上司・筒井義雄は現在、公判部長に出世しており、今回の公判を担当するのは佐方の同期で凄腕の検事・庄司真生だった。
 翌日、公判がはじまった。真生は美津子が島津との不倫にのめり込んだ末に、夫の開業医・高瀬と離婚したという背景を明らかにし、鮮やかに弁護側を追い込んでいく。そして無謀にも無実を主張する佐方に対し、減刑を求める戦術に改めた方が賢明だと忠告までする。
 そんな中、佐方は美津子が7年前に小学生の息子を事故で亡くしていた事実を知る。真相を見抜くため、佐方は被害者の過去を洗い直しはじめる。だが、状況は佐方の不利であることに変わりはなかった…。
 そして最終弁論、ついに運命の人物が証言台に立った…! それは、佐方が召喚した“最後の証人”だった。その人物によって浮かび上がった、驚愕の真相とは…!?

■感想
佐方弁護士、かっこよかったですね~
原作の佐方は、ボサボサの髪にヨレヨレのスーツ・・・というかなりイケてない風だったので、
主役が上川隆也さんだったこともあり、同じ時間枠のシリーズである六波羅一輝みたいな感じかな?
と思っていましたが、さすがに内容が内容だけにビシッと決まっていました(^^)
一方、小坂は弁護士志望の事務員だったのですが、なんと弁護士に昇格!(笑)
原作では優秀だけど小姑みたいに口うるさい感じだったのですが、キャラ変わってましたね(^^;)
本人が「花より団子なんです」と言う通り、食いしん坊の女の子になってました
おそらく、無愛想で何を考えているのか分からない佐方との対比によるアレンジなのでしょう。

それと佐方と庄司真生は同期という設定になっていました。
原作では佐方が検事を辞めた後、真生が筒井の部下として入ってきたのです。
でも同期だったのなら、佐方が検事を辞めた理由を真生が何も知らないのはちょっと変かも。

その他、高瀬夫妻が離婚していたり、島津が交通事故を起こした時に飲酒していた事実がなくなっていたり、
真生の母親が認知症になっていたり・・・などなど原作とは違う点が多々ありました。

それよりももっと大きな変更点があったのです

原作では叙述が使われていました。
叙述というのは、作中の登場人物には周知のことが読者には伏せられたまま物語が進行し、
終盤になって明らかにされるので、読者は「えっ!そうだったの?」と驚くという仕掛けです。
ところがこの手法、映像にはそのままでは使えません。
映像を見れば一発でバレてしまうからですね(^^;)
何とか叙述対象を見せずに済ませる方法もありますが、
今回の場合、法廷シーンがメインなので、被告人を映さずにという訳にはいきませんよね。
つまり、原作が持っている切り札を始めからオープンにしなければならないので不利なのです。
このあたりが叙述ミステリを映像化するネックなんですよね。

それと、カーテンの開閉が問題になっていましたが、これはドラマの創作です。
最期の時まで夫に見守っていてほしいという美津子の気持ちは分からないではないですが、
あんなところでたき火をしていたら、目立って仕方ないでしょう(^^;)
目撃証言を取るのに苦労していたみたいだけど、他の宿泊客からも簡単に目撃証言取れそうですが・・・。

それからタイトルの『最後の証人』が誰なのか、気になるところだと思いますが、
原作では丸山だと思わせておいて、実は夫の高瀬だった!という驚きがあったのですが、
何故かドラマでは途中で高瀬の証人尋問がありました。
「あれ?もう出てきちゃったけど??」と別の意味で驚きましたが(^^;)
高瀬を証人として二回出してしまったので、意外性が薄れてしまったのは勿体無かったかな。

全体として原作の良さが失われてしまったのが残念です。
でも原作を読んでいなければ、それなりに楽しめたような気もします。
やはり小説とドラマは別物だと思った方がよさそうですね。

■参考
  ・最後の証人|テレビ朝日
   ↑番組HPです。
  ・【最後の証人】 柚月裕子 | ミステリー処【love knot】
   ↑原作レビューはこちら

  ↑原作本です。
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Tag:最後の証人 佐方貞人 上川隆也

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