Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【キャットフード】 森川智喜

 14, 2015

◆◇◆ウィリーを探せ!◆◇◆

三途川理シリーズ1
長編
講談社BOX 2010.7
  講談社文庫 2013.9


■あらすじ

極上のキャットフードを作りたい──化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!
(講談社文庫より)

■感想
三途川理(さんずのかわ・ことわり)シリーズ第1弾。
本作は宮沢賢治の『注文の多い料理店』がモチーフとなっています。
そう、これは猫が人間を喰らおうとする、世にも恐ろしい物語なのです

本作の主人公は雄猫のウィリー。が、ただの猫ではなく、実は化け猫。
「化け猫」と聞くと、妖怪の類を想像するかもしれませんが(最近では妖怪猫が大人気だし^^;)、
ここでいう化け猫とは、人や物に形を変えることが出来る「変身猫」と考えた方がいいでしょう。
ウィリーは、人間に混じって遊ぶことを気軽なレジャーとして楽しんでいる、ごく平和的な化け猫なのです。

しかし、化け猫の中には平和的でない者も・・・。
プルートという雌猫は、人肉を缶詰にして売り出そうと「プルート・ミート・カンパニー」を立ち上げ、
その加工機械の試運転の為、4人の人間を騙して連れてきます。
しかしここで大問題が発生。4人の中に人間に化けたウィリーが混じっていたのです。
ウィリーはただ単に日頃世話になっている狼森ユキと遊ぶため、
仲間の一人に化けて旅行に参加しただけなのだけど・・・。

猫社会では猫が猫を殺すのはご法度とされています。
また、化け猫が何に化けているのかは他の化け猫にも分かりません。
つまり、プルートとしては4人の人間のうち誰がウィリーなのかを突き止め、
確実に人間だけをミンチにしなければならない。
一方ウィリーは一刻も早くこの場から3人とも逃がしたい。少なくとも恩義のある狼森ユキだけは助けたい。
かくしてプルートとウィリーの攻防戦が始まります。

さて、肝心の三途川理ですが、後半(第二幕)になってようやく登場します。
三途川の登場により、それまで膠着状態だった攻防戦が一気に動き出します。
しかしコイツは人間の風上にも置けないとんだ畜生ですよ。だってもぐもぐしちゃうし・・・

三途川というブレーンを得てからの頭脳戦は見ごたえがあったのですが、
終盤に失速してしまったかなという感じですね。
ウィリーが引っ掛かった数のトラップは簡単に気付きました。そもそも始めからバレバレだったし(^^;)
あと、決着の場面ですが、ちょっと時間的に無理があるのでは?
最後のオチも分かりにくいですね。
私は読み返してみて自力で理解しましたが、Yahoo知恵袋に質問している人がいましたよ。
まあデビュー作なので、長い目で見てあげましょう。
次回作は本格ミステリ大賞を受賞したそうなので、期待が持てますね。
というわけで引き続き次回作を読みます!

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • コンゲームが好きな方
  • 「注文の多い料理店」が好きな方
  • 猫を溺愛していない方(猫好きの方にはあまりおススメできません^^;)
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Tag:森川智喜 三途川理

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