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【オペラ座の怪人】 ガストン・ルルー

 02, 2015

◆◇◆満たされぬ愛◆◇◆

ガストン・ルルー(シリーズ外)
長編
創元推理文庫 1987.1
  ハヤカワ・ミステリ文庫 1989.5
  角川文庫 2000.2
  光文社古典新訳文庫 2013.7


■あらすじ

夜ごと華麗な舞台が繰り広げられる世紀末のオペラ座。だが舞台の外でも、密かに別のドラマが進行していた。幽霊騒ぎを端緒に、続発する奇怪な出来事。愛する歌姫を追って事件に巻き込まれたラウルが、闇の支配するオペラ座の奈落の底で見たものとは、一体何だったのか? 『黄色い部屋の謎』と並び称されるルルーの代表的傑作、待望の完訳成る!

(創元推理文庫より)

■感想
ミュージカルで人気の高い作品。テーマ曲もすっかりおなじみですよね(^^)
私はジェラルド・バトラー版の映画【オペラ座の怪人】は観ているのですが、
一度原作をきちんと読んでみたいと思っておりました。
折しも今冬は、フィギュアスケートではオペラ座の怪人の当たり年で、
羽生選手を始め、多くの選手がプログラムに使用していますよね♪
おそらくこれを機に原作や映画を観てみる方も多いのではないでしょうか。

フィギュアファンの方はこの記事↓も参考にしてみてください♪
今季フィギュアで人気の『オペラ座の怪人』をもっと楽しむ【使用曲紹介】 - NAVER まとめ

美し過ぎるファントム(*^^*)

 

私が読んだのは創元推理文庫版だったので、28年前に刊行された初期の翻訳本だけあって、
言い回しが古い表現が多く、少々読みにくかったです。
“クリスティーヌ”が“クリスチーヌ”になっているのがちと残念(^^;)

かつてオペラ座では幽霊が出るという噂で持ちきりだった。
その幽霊というのは、骸骨みたいな骨格をしていて、黒服を着ているらしい。
オペラ座の支配人が交代になり、新支配人が受け取った職務規定書の末尾には

  • オペラ座の幽霊に月給二万フランを支払うこと
  • 五番の二階ボックス席をオペラ座の幽霊の為に空けておくこと

以上の二点が赤インクで付け加えられていた。
新支配人の二人は、旧支配人達の仕掛けた冗談だろうと取り合わなかった。
その後、支配人の元へOのF(オペラ座の幽霊)から再三手紙が届く。
約束を果たさなければ、オペラ座は呪われると──。

オペラ座の幽霊騒動は現実にあった話だそうです。
ルルーはこれらの話をヒントに作品の着想を得た模様です。
しかし、どんな恐ろしいことが起きるのか、ドキドキしていたら、ひき蛙の「ぐわっ!」には笑ってしまった
実はこの後、もっと恐ろしいことが起きるのですが・・・。でも意外にさらっと書いてあるのよね(^^;)
ひき蛙のインパクト強すぎ(笑)

映画版では、クリスティーヌが『音楽の天使』の存在をどのように受け入れたのかが分かりにくかったのですが、
原作ではクリスティーヌの生い立ちがしっかりと書かれていたので、分かりました。
クリスティーヌのことは身持ちのいい女性だと書かれていて、映画でも清純な感じがしたのですが、
原作の印象は空想癖のある不思議ちゃんって感じです。
そしてラウルに対してはめちゃくちゃツンデレだし(^^;)
ピュアなラウルはクリスティーヌに振り回されっぱなしでなんだか憐れだなぁ
あんな扱いを受けてなお諦めきらないのは何故なんだろう。

「オペラ座の幽霊」は、初めのうちは本当に幽霊なのかが謎だったのですが、
どうやらオペラ座の地下に棲むエリックという男であることが分かってきます。
エリックがとにかくスーパー過ぎ。
音楽の天使で、天才的建築家で、手品師で、腹話術師・・・いやはや。
人間業とは思えない才能を持っているからこそ、幽霊だと思われた訳ですが・・・。

エリックは醜い容姿のため、母親からも拒絶されていた。
人の愛し方、愛され方を知らずにきてしまったので、ファントムと化してしまったのでしょう。
クリスティーヌを愛しているのに、脅して縛り付けることしかできない。
しかしクリスティーヌがエリックに向けたのは、恐怖と憐みの感情でしかなく、
彼女の心は常にラウルにあったことに気付いてしまう──。
なんかもう切ないなぁ

世界選手権の前にもう一度映画版を観ておこうっと♪

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267
◆冷や汗度404404404404
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 幻想・怪奇ものが好きな方
  • 歴史ロマンが好きな方
  • 冒険ものが好きな方

■参考
映画【オペラ座の怪人】
▲映画レビューはこちら

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Tag:オペラ座の怪人 ガストン・ルルー

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