FC2ブログ
毛髪再生

【朝日殺人事件】 内田康夫

Category浅見光彦
 2  0

◆◇◆トイレから聞こえる『愛の讃歌』◆◇◆

浅見光彦シリーズ55
長編
実業之日本社 1992.7
ジョイ・ノベルス 1995.3
角川文庫 1996.9
  光文社文庫 2001.8
  ジョイ・ノベルス〔新装版〕 2005.9

4334731848 朝日殺人事件 (光文社文庫)
内田 康夫
光文社 2001-08

by G-Tools

■あらすじ

 「アサヒのことはよろしく頼みますよ」列車の中でそう話していた男が都内のホテルで殺された。たまたまこの言葉を耳にした母、雪江に、浅見光彦は事件の真相を調べるように命じられる。言葉の真相を探すため、光彦は「アサヒ」を追う旅に出た。調べるほど混迷の度を濃くしていく被害者の周辺。「アサヒ」という言葉につながった真実はどこにあるのか・・・・・・。

(光文社文庫より)

■テーマ
 犬乗り童子
 朝日村大規模開発計画

■舞台
 東京都豊島区
 愛知県名古屋市
 富山県下新川郡朝日町
 新潟県岩船郡朝日村
 山形県東田川郡朝日村
      西村山郡朝日町

■ヒロイン
 岡田夏美(21歳・美容師332

■感想
 浅見の母・雪江が乗った列車の中で、大声で携帯電話214で話をしている男がいた。雪江は不愉快極まりない。359─分かります、分かります。いますよねぇ、こういう人。さらにホームに降り立ったときに、その男が、雪江のバッグを突き飛ばすというおまけつき。

   (あんなヤツ、死ねばいい──)

 心の中で毒づく40雪江。ところがその男が本当に死んでしまった!しかも殺されたらしい。警察はこれといった手がかりもつかめない様子。というわけで、警察に出頭したくない雪江は、浅見に捜査を依頼(というか、暗に強制^^;)します。

 本作では、『旅と歴史』の編集者として、宮崎さとみという女性が登場します。・・・いたのですねぇ。女性編集者。年上だけど、身近にこんな魅力的な女性がいたのに、浅見ちゃんは今まで何をやっていたのでしょう・・・しかも、さとみは浅見を頼って、自分の住むアパートの隣室にいた女性が行方不明になった事件の捜査を依頼したのに、すげなく断ってしまうなんて・・・。浅見が断ったため、さとみは独自に捜査をしていたのですが、そのさとみまで死んでしまったのはショックでしたね。【金沢殺人事件】に引き続き、ヒロイン級の女性を殺してしまうなんて、内田先生、ご無体な・・・。
 さとみは密室状態で毒を飲んで死んでいたので、警察では自殺の心証が強かったのですが、密室の謎は浅見がいともあっさり解いてしまいます。このあたりは、さすがは名探偵ですね~。

 かくて雪江から依頼された事件と、宮崎さとみの事件と2つ抱えることになった浅見。全く別の2つの事件を調べるうちに意外な接点が浮かび上がります。

 浅見は、『アサヒ』を求めて、東奔西走するのですが、『朝日』281が付く地名って意外と多いのですねぇ。調べてみればまだまだありそう。

 さて、今回のヒロインは、宮崎さとみだと思っていたのですが、死んでしまったので、岡田夏美としました。夏美は、さとみの隣室(行方不明の女性がかつて住んでいた部屋)に引っ越してきて、トイレから『愛の讃歌』が聞こえてくる341という、オカルト現象??を体験します。実際にはオカルトでもなんでもないのですけどね。それにしても、愛の讃歌が流れる部屋で、愛情のもつれからくる惨劇が起きていたとはなんという皮肉でしょうか。

 最後になりましたが、このたび内田康夫先生が、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞いたしました!おめでとうございます!!314

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267267267

◆冷や汗度

404404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 郷土玩具に興味がある方
  • 社会派志向な方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
下のバナーをクリックしていただけるとさらにやる気UPしますので、
応援よろしくお願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

浅見光彦内田康夫

2 Comments

すくね  

結構、衝撃作ですよね

携帯からお邪魔しているので、いつもと使い勝手が違いますがご容赦を…。私もこの作品はヒロインの死が衝撃的でしたね~。『金沢~』の時は、ネタに困ってヒロインを殺してしまったそうですが、本作ではどういう経緯でこうなったのでしょうね?いずれにしても本作がシリーズの中でも異色作なのは間違いないですね!雪江さんも結構活躍なさいますし、ドラマ化しやすいんじゃないかな~と思うのですが、なかなかなりませんねhttp://blog65.fc2.com/image/icon/i/F9F7.gif" alt="" width="12" height="12">

2007/11/11 (Sun) 22:50 | REPLY |   

翠香  

ドラマ化されるといいですね~

浅見とさとみの距離がどのように縮まっていくのかを楽しみにしていたので、さとみの死にはびっくりしましたv-405
この作品は密室トリックもあるので、映像でも楽しめそうですよね。
雪江さんが活躍するとなると、光彦役は沢村一樹さんですかね?最初の列車のシーンは母子で旅行(というか光彦の取材に母がついてきた!)の帰りという設定になるかな(笑)

2007/11/12 (Mon) 10:43 | REPLY |   

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

Post a comment