Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 森博嗣 > 真賀田四季 > 【四季 春-Green Spring】 森博嗣

【四季 春-Green Spring】 森博嗣

 18, 2015

◆◇◆孤高の天才の誕生◆◇◆

真賀田四季シリーズ1
長編
講談社ノベルス 2003.9
  講談社文庫 2006.11


■あらすじ

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。
(講談社文庫より)

■ヒロイン
 真賀田四季(5~8歳)

■感想
ようやく四季シリーズに突入しました~。なんとVシリーズ最終作から3年も空いてしまった・・・!しまったなぁ。
思うにどうも真賀田四季が苦手なんですよね・・・感情がないロボットみたいで怖い
でも壮大な森ミステリィの世界では、四季の存在は避けては通れないキーパーソンなのです。
S&Mシリーズでは四季で始まり四季で終わっていますし、
Vシリーズの最終作のラストでは四季シリーズの序章というべきシーンがありました。
実は本作にも同じシーンがあります。つまりVシリーズと直接繋がっているのですね。
Vシリーズに登場した人もちらほら。あの人が四季と深くかかわっていたことに驚きました。
何やらきな臭い予感がします・・・。

この四季シリーズは、文字通り四季──「春」「夏」「秋」「冬」の四部作になっています。
とはいえ、1年間の話ではなく、真賀田四季の半生が語られているようです。
本作「春」では四季の幼少期のエピソードとなっています。
春は生命の誕生の季節──天才真賀田四季の誕生譚ですね。

本作は「僕」という一人称で語られます。
「僕」は四季と非常に近しい存在で、しかも「僕」の存在は四季にしか認識できないという。
この「僕」が何者なのかが頭を悩ませます。ミスディレクションが非常に巧妙なんです。
【すべてがFになる】を読んでいる方なら、思い当る節があるだけに、途中で混乱すると思います。
未読の方は素直にあの存在を受け入れていいのか、悩むでしょうね。まあSFではないとだけ言っておきます。

本作でも一応、殺人事件が起こります。しかも密室。やはり森氏、密室へのこだわりは強いようで・・・。
でも本作では殺人事件はおまけのようなもの。四季とっては簡単すぎる問題だったようです。

四季はあまりに早熟な天才であったため、心と身体がアンバランスな状態になってしまいます。
彼女のソフト─頭脳はスーパーコンピュータクラスなのに、彼女のハード─身体はあまりにも脆弱。
小さな身体では知識はあっても工具などを自在に操ることは出来ず、
周りの大人が彼女の手足代わりになるのですが、思うままにならないことにストレスが溜まってしまう。
周りの大人たちは一人前に扱ってくれるけれど、
彼女をビジネスとして利用しようとしているか、持て余しているかのどちらかだということが分かってしまう。
そんな状況下で彼女は孤高の存在となり、心が壊れてしまったのですね
「僕」の存在は心の拠り所だったのです。
それを喪った四季がこの先、破滅的行動をとるのが目に見えているので怖いですが、
引き続き「夏」を読もうと思います。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • S&Mシリーズ、Vシリーズを読破した方
関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:森博嗣 真賀田四季

COMMENT 2

Sun
2015.03.29
08:37

mokko

URL

とうとう・・・

あぁ~なんて思わせぶりな内容なのでしょう
ものすごぉ~く気になります。
だって四季博士が結構好みなもので・・・(^◇^;)
やはりVシリーズは全部読まないといけないらしいですね
S&Mは必要な1冊だけ読むことにします。
幼い頃の四季にも興味あります((o(*´∀`*)o))わくわく♪

Edit | Reply | 
Mon
2015.03.30
00:12

翠香

URL

mokkoさんへ

幼い頃の四季は知恵が回り過ぎて可愛げのない子供なんですけどね(^^;)
幼い子に大人がへいこらしているのも滑稽だし、
大人が四季にやり込められて泣かされているのもなんだかな~って感じでした。
子供だと思うからいけないのかもしれませんが・・・無理がありますよねぇ。

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?