Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【四季 冬-Black Winter】 森博嗣

 01, 2015

◆◇◆巡る季節の中で◆◇◆

真賀田四季シリーズ3
長編
講談社ノベルス 2004.3
  講談社文庫 2006.12


■あらすじ

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、四部作完結編。
(講談社文庫より)

■ヒロイン
 真賀田四季(?歳)

■感想
四季シリーズ最終章。本作は四季視点で語られます。
「春」は天才真賀田四季の誕生譚、「夏」では過去の事件の真相が語られ、
「秋」は四季が妃真加島から失踪した後の話でした。
そして本作「冬」へと繋がるのですが、本作の時間軸がどこにあるのか、始めのうちはよく分かりません。
SFっぽい雰囲気が漂うので、何となく未来だとは分かるのですが・・・。
プロローグの犀川先生との再会シーンが印象的

四季は砂浜を歩きながら、また遊園地の中を歩きながら、過去の様々なシーンを回想します。
新藤清二、犀川創平、西之園萌絵、各務亜樹良・・・懐かしい場所、懐かしい人・・・
そんな四季の様子から、もう誰もこの世にはいないのではないかという不安を感じさせます。

四季の元に、近頃関東近辺で発生している連続殺人事件について、知恵を借りたいという依頼が舞い込みます。
始めは専門外だと断ろうとしますが、被害者の一人が懇意にしている科学者の曾孫だった為、引き受けることに。
とはいえ、四季は犯人の特定はするものの、本作で事件の解決はしません。
この事件の決着は別の作品に委ねられているのです。なんとあの作品とこういう形で繋がっているとは!

これまでこの四季シリーズは、S&MシリーズとVシリーズのバイパス役を果たしていると思っていましたが、
想像以上に壮大な物語世界<森ワールド>が広がっていることが分かります。
その中心にいるのが真賀田四季であることも。

それにしても四季は生にあまり執着がないように見受けられたのですが、
生き続ける道を選んだ理由は何だったのだろう。
家族を殺したのに、悔いることも、悲しむこともない四季には冷徹なイメージを抱いていましたが、
やはり彼女も生身の人間だったのですね。
あまりに天才だったが為に、ずっと孤独だった。本当は子供の時は子供として扱って欲しかったのですね。

これで四季の物語はおしまいですが、後続のシリーズでも彼女の影はどこかに潜んでいるのかもしれません。
心して読んでいきたいと思います

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

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Tag:森博嗣 真賀田四季

COMMENT 2

Sun
2015.04.05
19:48

mokko

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w(゚o゚)w オオー!

とうとう読み終わったのですねぇ~
っていうか、色々繋がってて、かなり壮大な取り組みだったようで・・・
読むのが楽しみになりました。
四季シリーズ。本日手元に届きました。
が!Vシリーズが揃いません(ノ◇≦。) ビェーン!!
とりあえず別物の四季というか秋までを読んでから
Vシリーズに入ろうと思います。
ドラマの影響なのかなぁ~本が品切れって・・・
ブックオフオンラインなんですけどね・・・
大人買いする気満々だったのに・・・(-。-;)

Edit | Reply | 
Sun
2015.04.05
23:28

翠香

URL

mokkoさんへ

いや~これがあの作品へと繋がるのね~と、興奮状態でした(≧▽≦)
ネタバレになるので、何も言えないのがツライ・・・。

ブックオフオンラインさっき見ましたけど、一応揃っていたようですよ。
S&Mシリーズは書店にずらっと並んでますけどね(^^;)
Vシリーズいいな~また読みたくなってきた(笑)
でも先が気になるので、Gシリーズに行きま~す(^0^)/

Edit | Reply | 

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