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【ナミヤ雑貨店の奇蹟】 東野圭吾

 09, 2015

◆◇◆時空を越えたナヤミ相談◆◇◆

東野圭吾(シリーズ外)
長編
角川書店 2012.3
  角川文庫 2014.11
20第7回中央公論文芸賞受賞作


■あらすじ

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

(角川文庫より)

■感想
タイムトラベルものは小説でも映画でも人気の高いジャンルですが、
ほとんどの場合、過去の人間が現代にタイムスリップしてカルチャーショックを受ける(テルマエ・ロマエなど)か、
逆に現代人が過去の時代にスリップして歴史の渦に巻き込まれる(信長協奏曲など)かだと思います。
本作もタイムトラベルものの一種ですが、人間が時空を越えるのではなく、
32年の時を越えて過去の人々と通信が出来るという設定になっています。
読んでいて【オーロラの彼方へ】という映画を思い出しましたね。
こちらは過去と無線で交信が出来たのですが(この映画も素敵なお話なのでおススメ)、
本作の通信手段は手紙です。

そもそもきっかけはナミヤ雑貨店の店主の爺さんと子供たちの他愛無い交流からでした。
店名のナミヤとナヤミに引っ掛けて、子供たちが「悩みの相談にも乗ってくれるのか」とはやし立てると、
売り言葉に買い言葉で「どんな悩みにも乗ってやる」と答えた爺さん。
すると子供たちからふざけ半分で悩み相談が届き、爺さんがとんちを効かせて返答、
店の壁にQ&Aを貼り出して皆で楽しむようになりました。
ある時、深刻な悩みが舞い込み、店の壁に貼り出す内容でないと判断した店主は、
店の裏の牛乳箱に返信の手紙を入れることにしました。
以後、閉店後、シャッターのポストに相談の手紙を入れると、
翌朝裏の牛乳箱から回答の手紙を得るというシステムが出来上がりました。
それがどうして時空の歪みを生んでしまったのかは読んでみてのお楽しみ

一方、現在(2012年)では、
悪事を働いた3人組の若者が一晩の隠れ家として、廃屋と化したナミヤ雑貨店に逃げ込みます。
すると過去の人物からの悩み相談が!
もちろん始めはそんな不思議なことが起こっているとは知らずに、「ケータイ」なんて言葉を使ってしまい、
相手に全く伝わらないという事態に(^^;)
32年前(このレビュー時点からは35年前)じゃあケータイが何なのか分からないよねぇ。
せめて漢字で携帯電話と書いていれば、ショルダー式のごっつい携帯を想像出来たかもしれないけど。

この3人組は『丸光園』という児童養護施設の出身で、この『丸光園』は事ある度に登場します。
丸光園とナミヤ雑貨店との繋がりは何なのか。根底にはある男女の悲恋物語がありました
最終章では運命の皮肉を思わずにはいられませんでした。
東野作品にしては誰も悪人が登場しない、毒気を抜かれた感はありますが、素敵なファンタジーでした

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • ファンタジーが好きな方
  • ビートルズが好きな方
  • バブル世代の方
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Tag:東野圭吾

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