Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【胡蝶の鏡】 篠田真由美

 31, 2015

◆◇◆過去の罪を映す合わせ鏡◆◇◆

桜井京介シリーズ12
長編
講談社ノベルス 2005.4
講談社文庫 2012.8


■あらすじ

4年前、父親の反対を押し切ってヴェトナムに嫁いだ四条彰子が、京介と深春に助けを求めてきた。一家の長老、レ老人との軋轢がその理由だ。なぜか日本人を嫌うレ老人。その原因は90年前の事件にあるらしい。そして、ハノイに飛んだ京介たちの目前で再び事件が起きた。建築探偵桜井京介事件簿、第3部開幕!
(講談社文庫より)

■テーマ
 ヴェトナム戦争
 伊東忠太

■舞台
 ヴェトナム
 京都

■感想
建築探偵シリーズ本編第11作。いよいよシリーズ第三部突入です!
蒼は【Ave Maria】と第二部を以って薬師寺事件のしがらみから解放されたのですが、
現在は大学を休学して母親のいるホスピスに泊まり込む日々。
死にゆく母を看取るのは辛いはずなのに、気丈に明るく振る舞う蒼・・・
ああまた無理しちゃってるなぁと胸が締め付けられる思いです。
そんなわけで蒼は行動範囲が限られることもあり、物語の最初と最後にちょこっとだけ登場。
神代先生も1回休みです。

さて、第三部からはついに京介の心の闇に迫ることになるのですが、京介、のっけから変なんです。
今までは昼夜逆転のヴァンパイアだったのが、朝7時台に起き、夜12時過ぎには寝る。
そして週1、2回スポーツジムに通う日々・・・なんて健康的なんだ(^^;)
しかも今まで深春まかせだった家事をするようになったとか。
深春もそこで俺は御用済みなのかと悩むなよ~。だからホ○だと疑われるんだよぉ(^^;)
「氷の王子様」の異名を持つ京介ですが、別に周りに冷気が立ち込めることもなく、ご機嫌も麗しいようで。
深春に対して穏やか~に話す京介って気持ち悪いでしょ~?
篠田先生によると、これらの言動の変化はラスト(最終話)へ繋がる伏線らしいのですが・・・
でも策士な所は相変わらず。単純、もとい人のいい深春はまたもやコロッと騙されるわけで(笑)

今回は【桜闇】の1編『塔の中の姫君』で登場した四条彰子が再登場。
かつてヴェトナム人青年との恋路に一役買った京介と深春ですが、
彰子は一児の母となりながら、現在は離婚の危機に瀕しているのだという。
父親の反対を押し切って結ばれたというのに、なんともあっけないものですね。
そうこうしているうちに彰子が失踪してしまう。
彰子の嫁ぎ先のレ家では息子のトゥーは大事な跡取りなので渡せないという。
京介と深春は彰子の元にトゥーを取り戻す為、ヴェトナムに渡り一肌脱ぐことになります。

レ家での確執ははるか90年前、日本とフランスの混血である青年の死に起因していました。
この事件の真相はほぼ予想通りだったのですが、動機はもっと個人的な怨恨によるものだと思っていました。
これはヴェトナムの歴史を繙かないと分かりません。
ヴェトナムの歴史についてはほとんど無知だったので、勉強になりました。

京介たちによるトゥー奪還大作戦はハラハラドキドキしました
しかし京介も異国の家族の問題に首を突っ込むとは、らしくないことをしたものですね。

それにしても彰子の夫・タンは男としてどうなの?と思ってしまう。
いくら弟・ロンに対し後ろめたい気持ちがあるからといって、妻子を守れないでどうする。
きちんと向き合わず仕事に逃げるなんて。これでは彰子も不安になりますよね。

レ家の問題が一件落着し、帰路についた京介と深春を待ち受けていたものは・・・これには泣けました
最後、蒼が全部持って行ってしまいましたね。
ラストの深春の不吉な予感が的中しないことを祈って
残り4作を大事に読んでいきたいです

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★☆

■こんな方におすすめ!

  • シリーズ第二部まで読まれた方
  • 建築に興味がある方
  • 京都が好きな方
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Tag:建築探偵 桜井京介 篠田真由美

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