Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【斜め屋敷の犯罪】 島田荘司

 26, 2015

◆◇◆レジェンドもびっくり!?◆◇◆

御手洗潔シリーズ2
長編
講談社ノベルス 1982.2
  講談社 1988.7
  光文社文庫 1989.1
  講談社文庫 1992.7
  講談社ノベルス[改訂完全版] 2008.2
  南雲堂 2008.3
【東西ミステリーベスト100】日本編第21位


■あらすじ

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が・・・・・・。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。
(講談社文庫より)

■感想
御手洗潔シリーズ第2弾。
北海道、宗谷岬の高台に、斜めに傾いて建てられた屋敷と塔からなる「流氷館」。
この屋敷で、連続密室殺人事件が発生。
被害者はいずれも体にナイフを突き立てられて死亡していたが、部屋は強固に施錠されており、
開口部といえば部屋の上部に約20センチ四方の換気孔があるのみ。
一体犯人はどうやって犯行を行い、部屋から脱出したのか?

第一幕、第二幕、第三幕、終幕の四部構成になっていますが、御手洗が登場するのは第三幕から。
この時点で実に物語の3分の2が消化されています。待ちくたびれた~。
それまで流氷館の主人・浜本幸三郎の娘・英子が鼻に付いてしまい、うんざり
高慢で女王様気取りの嫌な女。招待客が揃いも揃って陰でバカ女呼ばわりしていたのには笑いましたが。
英子に好意を持っていたのは東大生の戸飼ぐらいでしょうね。
しかし戸飼も東大生なのに、あんな簡単なパズルに手こずっていたとは!

犯人は割と分かりやすいかな。第二の殺人で決定的となりました。
あんなことをしでかすのは犯人と相場が決まっています。ところがトリックが皆目分からない。
これ見よがしに開いている換気孔を利用するのだろうとは思っていましたが・・・。
いや~まさかあんなとんでもないトリックだったとは!
こんなものを読者に挑戦されても分からないよ~石岡くん!
成功映像、You Tubeにアップしてないかしらん?(ないない!)
冬の北海道に斜め屋敷は必然だったのですね。

でも犯人はかなり練習したらしいけれど、一発勝負でそんなに上手くいくか疑問ですね。
ターゲットがそんなに行儀よく寝ているとは限らないし。
一方第一の殺人の殺害方法には感心しました。これはなかなか賢い
でもこちらもツッコミどころは多い。血で点を描く余裕があるなら犯人の名前を書こうよ(^^;)
バラバラになった人形の手足についてもちょっと無理がありますね。

全体的に動機とトリックの凝り具合がマッチしないのですよね。
前作も奇想天外なトリックだったけれど、犯人にとって必然性があった訳です。
でも本作では、このトリックの必然性は全くない。
目的遂行の為に犠牲になった人を思うと納得できなかったです。
御手洗の活躍が少なかったことも含めて、前作との評価の差がつく結果となりました。
本作は名作の呼び声も高いのだそうですが・・・。おそらくトリックの奇抜さ、面白さを評価されているのでしょう。
自分はキャラに魅力があり、ストーリーに引き込まれる作品の方が満足度が高いようです。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267267267
◆満足度★★★

■こんな方におすすめ!

  • 本格推理が好きな方
  • 館ものが好きな方
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Tag:島田荘司 御手洗潔

COMMENT 2

Sat
2015.06.27
00:33

だの

URL

斜め屋敷、個人的には好きなんですけどね〜。御手洗の出番は少なくても、行動は前作に増して奇抜でしたし。南大門さん!では思わず噴き出しちゃいました(笑)

キャラクター重視なら、僕は京極夏彦が好き。中でも、京極堂シリーズ2作目の魍魎の匣は神がかってます。他の作品も面白いのでおすすめです。

Edit | Reply | 
Sat
2015.06.27
11:12

翠香

URL

だのさんへ

御手洗の出番が少ないというより、トリックありきの館には抵抗があるのですよね。
ここまで凝るからには、相当な恨みがあるのだろうと思いきや、
動機にはそこまでのものは感じられないので、アンバランスさがしっくりこない。

京極作品は色々な人に勧められていて、いつかは読もうと思っているのですが、
本の分厚さに怯んでなかなか手が出せずにいます(^^;)

Edit | Reply | 

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