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【よろず一夜のミステリー:水の記憶】 篠原美季

 06, 2015

◆◇◆呪い水で人を殺せる?◆◇◆

よろず一夜のミステリーシリーズ1
長編
新潮文庫 2012.3


■あらすじ

大学生の日比野恵がアルバイトを始めたのは、都市伝説などを扱う不思議系サイト「よろず一夜のミステリー」。ある日、そこに不穏な投稿が寄せられた。「呪い水で、人を殺せるって、知ってる?」──時を同じくして、怪死事件が発生。青年社長の万木輝一やサイエンスライターの蓮城万聖など、個性派ぞろいのチーム「よろいち」が真相究明に挑む、書下ろし青春<怪>ミステリー開幕!
(新潮文庫より)

■感想
テーマ読み「水」、4番手はよろず一夜のミステリー:水の記憶】です。
これはストレートに「水」がテーマのお話。しかも「呪い水」ときた(^^;)

大学生の日比野恵(ひびのけい:♂)が主人公のシリーズです。
恵は、男にしては線が細く、顔だけはパーフェクトと言われ、勉強もスポーツも平均点。
すぐムキになるので子供っぽさはあるものの、大学では哲学科に籍を置き、
いかに生きるべきか、その答えを追い求めているという、いたって真面目な若者です。

恵が知人から紹介されたアルバイト先は、「よろず一夜のミステリー」編集部。
都市伝説など不思議系の題材を扱うサイトを運営しているという。
ちょっとした手違いがあったものの、社長の鶴の一声で採用が決定。
よろず一夜のミステリー」編集部には、20代半ばでありながら、威風堂々とした美丈夫、
しかし性格はかなり難ありの社長・万木輝一(ゆるぎてるかず:通称キイチ)や、
元新聞記者でフリーのサイエンスライター兼、キイチのお目付け役の蓮城万聖(れんじょうまさと:30代半ば)、
ひっつめ髪にパンツスタイル、細身の眼鏡をかけた推定30歳オーバーの女編集長・志麻凜子(しまりんこ)、
ゴスロリファッションに身を包み、お茶会を日課とする専属ライター・諸星アリサ
・・・とまあ個性豊かな面々がいます。

また恵には警察庁に勤める6歳年上の兄・稔(じん)がいます。
恵とは対照的に見た目は和製フランケンシュタインなどと呼ばれる「顔以外はパーフェクト」な男(^^;)
成績優秀、スポーツ万能。天は三物までは与えなかったか・・・
警察庁に勤める兄に頭の上がらない弟・・・はて、この設定どこかであったような(苦笑)

巷で話題になっている「呪い水」。
元々は、恨みの感情を水に移し取り、その水を流すことによって心が浄化されるというものだったのですが、
いつのまにか恨みの対象に「呪い水」をかけることで、相手を呪い殺せるという噂が立つようになります。
実際に呪い水を掛けられた人が死ぬという事件が起きたので、噂が独り歩きしてしまう。
直接の死因は無論呪い水ではなく、自殺だったり、事故だったり、殺人だったりするのですが・・・。

題材がオカルトっぽいですが、意外にも科学的アプローチで真相究明していきます。
実在の科学理論なども引用されており、「水の記憶」論争などは興味深かったです。
ただ一部難解な理論もあり、理解が追いつかないところもありました。

著者の篠原美季さんは、ライトノベル畑で活躍されている方だそうです。
本作もキャラ造形などはライトノベル的ではあるのですが、
作品の内容としては、意外と重いテーマを扱っており、学術的要素が強いです。

ただ事件の首謀者は分かっているのに、科学的に立証できないという理由で
罪に問えないまま幕引きとなっているのが何ともスッキリしないですね

実は恵の父親は失踪しており、日比野家に暗い影を落としています。
父親の消息も含めて、今後の展開が気になるシリーズではあります。
現在5作目まで刊行されているようですが、とりあえず続編は保留かな(^^;)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267
◆満足度★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 都市伝説が好きな方
  • オカルトvs科学が好きな方

◆テーマ読み「水」◆
テーマ読み「水」

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Tag:よろず一夜のミステリー 篠原美季

COMMENT 2

Wed
2015.08.12
20:29

mokko

URL

呪いと水と

正にテーマ読みにも、夏にもふさわしい本でしたねぇ~
科学的アプローチってのに興味津々です(p^_^q)

Edit | Reply | 
Thu
2015.08.13
22:00

翠香

URL

mokkoさんへ

でも作品の季節は夏じゃないのですよ(^^;)
解説者によると、小野不由美さんのゴーストハントシリーズに通じるのだとか。
ラノベっぽいですけど、抵抗なければどうぞ♪

Edit | Reply | 

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